citrussinのチラシの裏

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オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その12-1 オールドソルジャーと戦士の休息

初めての方はストーリー記事その1へ(リンク)


前回その11
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では、ゲーム”オーバーウォッチ”の発売と同時に語られた最初のエピソード「ヌンバーニ博物館襲撃事件」まで語りました。
今回からは、ゲーム発売後に時系列が進んで起きた事件を話していきます。





オールドソルジャー達

オーバーウォッチ解体の数年後にエジプトに現れた「百舌鳥」と名乗る謎の人物。

  • 百舌鳥

ゴースト立ち絵
彼女は幽霊のようにエジプト各所に出没し、タロンの計画を尽く妨害してみせた。
百舌鳥を排除しようと手を尽くしたタロンのエジプト作戦担当のハーキムであったが、幽霊を捕まえることなどできようはずもなく、百舌鳥のいいように振り回され続けていた。
しかし、別の任務で最凶の傭兵がエジプトに姿を現す。

ドゥームフィストを収監しているヘリックス社を狙い、リーパーがエジプトへと来ていたのだ。
=>百舌鳥については7-3参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その7-3 3人の元英雄 - citrussinのチラシの裏

そして何かに導かれるようにもうひとりの人物もエジプトへとその足を進めていた。
ドラドで混乱に巻き込まれていた謎の戦士「ソルジャー76」だ。
=>ドラドの混乱とソルジャー76については、10-3
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その10-3 タロンの暗躍:ドラド激動 - citrussinのチラシの裏



エジプトのアヌビス神殿近くの住宅街。
街中には謎の人物「百舌鳥」の指名手配書がはられている。
それを眺める、これまた謎の傭兵「ソルジャー76」。
彼はタロンの重要拠点を探し幹部であるハーキムを狙っていたのだ。

首尾よくハーキム邸に侵入した彼を待っていたのは、ハーキムと話すリーパー。
そう、ガブリエル・レイエスの懐かしい声だった。
ヘリックス社から”何か”を強奪しようと計画していたリーパーは、ハーキムから情報を仕入れつつソンブラの帰りを待っていた。


「やつはどこにいる?」
嘗ての親友の声を聞いたソルジャー76は、屋敷の護衛を捕まえリーパーの正確な位置を吐かそうとした。
しかし、すでに死神はソルジャーのすぐ真後ろに。
「ここだ、ジャック」
散弾銃が彼の背中を襲った。


リーパーの奇襲が76を追い詰める。
「いい加減決着をつけよう」
完全にリーパーの攻撃に捕らえられ、為す術なく倒れ伏す76
殺されそうになった瞬間、今度はリーパーの死角から銃弾が飛んできた。
撃たれたリーパーは動きを止め、もう一発に撃たれた76は傷が回復し痛みが癒えていく。
「いまだ、ジャック」
門の上に”百舌鳥”がいた。


2対1の争いが加速するなか、フードを脱いだ百舌鳥ことアナ・アマリはリーパーを追い落とし、その仮面をはぐ。
その下に隠されていた化物のように崩れた素顔を見て、アナは驚愕するしかなかった。
「ソナタに何があったのだ、ガブリエル」
「奴らは貴様を見殺しにし、俺を化物へと変えた」

それを忘れるな。ジャック、アナ。
かつての戦友が。
ともに世界を救った最も古き同士が憎しみと忠告を残して姿を消す。

再び会えたアナとジャックは、再会の祝もそこそこに戦いに身を投じる事になる。
かつて、3人共に並んで撮った写真。
彼らの間に亀裂を入れたのは果たして何者なのだろうか。
嘗ての三人

  • 公式webコミック出てます。文字じゃ限界があるので読みましょう。

Blizzard | Overwatch Comic

アリーナマップ:ネクロポリスについて

エジプトのアヌビス神殿近くには、ゴースト(アナ・アマリ)がタロンの監視に使っていた隠れ家がある。
アリーナマップ「Necropolis」
ネクロポリス


ネクロポリスは3大ピラミッドで有名なギザ砂漠にある、小さなエジプトの墓。
療養生活から復帰したアナは、ここにキャンプを作り対テロ組織への拠点とした。

  • ネクロポリスから砂漠に向かって眺めると、遠くにはエジプトの都会の光

エジプトの光

  • 物見の下にはアナが使っている一室。整備中のバイオテックライフルがある。

整備中のバイオテックライフル

  • 料理もするらしい

ネクロポリス調理場

また、オールドソルジャーのエピソード後は、ジャック(ソルジャー76)もここに拠点を移したため、彼の部屋もある。
一方のリスポン地点が彼の部屋として整備されている

  • 寝るとこ、雑誌、酒、ダンベル。実にジャックらしい

ジャックの部屋

  • 雑誌に写っているのはトレーサー?博物館襲撃事件のものだろうか?

ジャックが読んでいる写真

  • ちなみに雑誌は、アヌビス寺院にも散乱している。今月号なのかな?

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また、アナの部屋から上がったところにはオールドソルジャー達のかつての姿と、娘ファリーハの写真が立てかけてある。
かつての親友。命を預けあった大切な仲間。リーパーをあのように変えた存在は一体何なのだろう。
(ファリーハのホログラムは、エモートにも存在しており、プレイ中にアナが眺める動作を登録できる)

  • アナの部屋から見張り台に登るところに写真

3人の写真



オールドソルジャーのエピソード以後、アナとジャックはネクロポリスを拠点にしながら、リーパーのその後とタロンの動向を追跡しようとしている。

  • ネクロポリス中心部では、PCを使ってリーパーの動向を監視している。

リーパーの資料


聖なるクリスマスの夜

博物館での襲撃を阻止した二人のヒーロー、ウィンストンとトレーサー。
=>博物館襲撃事件はその11参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバーウォッチの歴史、ストーリー その11 世界はヒーローを求めている - citrussinのチラシの裏


今までは一人で過ごしていたクリスマスを、ウィンストンはトレーサーと一緒に迎えることを約束する。
そしてイブの夜。
トレーサーとその恋人の来訪を待つウィンストンは、トレーサーから連絡が来ないことを不思議がっていた。

しかしトレーサーはそれどころではない。
街中をワープ装置で駆け巡り、愛しい恋人へのプレゼントを探すという重大任務についていたのだ。
どこもかしこもクリスマス。
シベリアでのオムニックの再起動、目覚めた気象科学者兼冒険家のドキュメンタリー、イギリスでのホワイトクリスマス。
恋人や家族が街を歩く中、次々とCLOSEDしていく店たちを急いで走り回っていく。

結局買い物はできなかったが、かわいいサンタクロースに貰ったプレゼントを小脇に恋人の待つ家へたどり着いたトレーサー。
(恋人は女性だったということで、このエピソードではじめてトレーサーが同性愛者であることが明かされます。現在ファンの中では賛否両論が駆け巡っていますが、前々からBlizzardが言及していたLGBTに対するオーバーウォッチ内での今後の姿勢が明確になった転換点でもあります。)

クリスマスは家族と過ごす日。
待ちくたびれたウィンストンは、過去の仲間たちに思いを馳せる。
「今頃、みんなどこでなにをしているのでしょう。。。。。」


弟子ゲンジと師ゼニヤッタは寺の軒先で瞑想をしていた。
ゲンジはうつむき手紙を綴っている。彼の家族である兄に当てた手紙だろうか?

ファラは家族団らんを過ごしている。父親か彼氏かは不明。

トールビョーンとラインハルト、そしてブリギッテは家族みんなで暮らす。
正義の旅も一休み。彼らの顔には笑顔が溢れていた。


ロードホッグとジャンクラットは、またぞろどこかで騒ぎを起こし、車で逃走しているところだ。彼らの珍道中はクリスマスであっても休むことがない。
(このとき、まだホッグとジャンクは故郷に戻ってません。おそらくアメリカのカジノで一悶着起こしたものと思います)

ハンゾーはケーキショップでクリスマスケーキを物色中。弟が死んでいなかったことは、間違いなく彼の重荷をひとつ減らしていた。

合流したアナと76はセーフルーム(ネクロポリスの隠れ家)で家族を思う。まだ彼らは平和から程遠い位置にある。しかし親しい者たちと世界の平和を守るため、戦場に身を置き続けなくてはならない。

平和な一般市民を影から見守るリーパー。傭兵になっても一般市民を狙ったテロ行為には彼は加担していない。
市民を守る軍人として生き、世界の平和を守るオーバーウォッチとして英雄になり、そして様々な利害に巻き込まれて化物に堕ちた。
彼がブラックウォッチで見つけた理想を、まだ誰も知らない。

新生オーバーウォッチと合流したメイ。
街頭のテレビに映し出された彼女の、その孤独な闘いの厳しさを、一体誰が知るだろうか。
彼女の「たった一人の世界調査」は始まったばかりだ。


逃亡生活の中、DoradoはCastilloのBARでマクリーは飲んだくれていた。彼にとって家族とはすでに失ったものだ。しかし彼は彼の正義のもとで力を振るう。
Castilloの拠点に帰ってきたソンブラも、同じくそのBARにいた。
彼女もまた家族はいない。しかし彼女の目的も彼女自身の信念が支えている。
=>castilloについては10-4参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その10-3 タロンの暗躍:ドラド激動 - citrussinのチラシの裏



悲劇の英雄ジェラール・ラクロアの墓に花は絶えない。人格を破壊され、感情を失ったはずのアメリ・ラクロア。
しかし、最愛の夫ジェラールをなぜ忘れられようか。
その手で殺した最愛の男の墓の前で、ウィドウメイカーは静かにクリスマスを過ごす。


戦場にクリスマスなど無い。それは慈悲(マーシー)の名で知られる守護天使Dr.アンジェラ・ジーグラーも同じだ。
彼女はオーバーウォッチが潰えてなお、各地の紛争エリアで救急医療をしている。
救える命を諦めないために。
そのクリスマス。彼女のもとに一通の郵便が届いた。
毎日人の命が消える厳しく苦しい地獄の中でも、手紙を読んだ彼女の目には笑顔が戻っていた。


トレーサーとその恋人が渋滞にもめげずにウィンストンのもとを訪れた。
去年までのヒーローがいない世界は終わる。
来年はきっといい年になるだろう。


下記公式コミック「REFLECTIONS」を読みましょう。正直上で書いたのは妄想補完激しいです。
Blizzard | Overwatch Comic




以上。
ドゥームフィスト脱獄前夜でした。
次はオーバーウォッチ発売後に起きた大きな事件「ドゥームフィスト脱獄」



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