前回その12-1
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ではクリスマスのエピソードと共に、エジプトでの不穏な動きを紹介しました。
エジプトのヘリックス社を狙い動いていたソンブラとリーパー。
彼らの狙いは、ヘリックス社のシステムと監獄の解放。
そんな中、ヌンバーニでは新たな知性の輝きが灯っていました。
天才少女エフィ・オラデレとアダウェ財団
天才少女「エフィ・オラデレ(Efi Oladele)」
ナイジェリア近くのアフリカ大陸の端にあるユートピア都市NUMBANI。
クライシスから立ち直り、オムニックと人間が共に手を取り合って建設し、現在世界有数の科学都市として栄える”調和の都市”だ。
展示会襲撃事件などもあり騒がしいNUMBANIで、近頃新たな知性の輝きが灯った。
=>襲撃事件についてはその11参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバーウォッチの歴史、ストーリー その11 世界はヒーローを求めている - citrussinのチラシの裏
若干11歳にして、ロボット工学と人工知能の分野において目覚ましい業績を、しかも”たった一人”で成し遂げた天才少女が表彰されたのだ。
名をエフィ・オラデレ(Efi Oladele)
彼女はナイジェリアのヨルバ人であり、まさにEfi(美しい)・Oladele(富がやってきた)との名前にふさわしいに豊かな才能を持った将来有望な科学者だ。
エフィ・オラデレは、幼い頃からロボット工学に興味があり、例えば両親がくれたキットで、小さなドローン開発に熱中したエピソードを紹介している。
更に幼い彼女の興味は家事手伝いや、家のあれこれを助けるロボットの製作に移った。
研鑽を積んだ彼女は11歳で、ロボット工学と人工知能についての印象的な報告書をまとめる。
様々な人の目に止まったその報告書やその功績から今日、NUMBANIで科学者達を支援する基金団体の一つ、Adawe財団の有名な「天才助成金」を受け取ることになった。
表彰台に立った彼女は次なる夢をこのように語っている。
「私は、みんなの生活を助ける物を造りたいんです。”OR15”みたいな、人々の安全を守るロボットを造り上げることが夢ですね!」
この天才助成金の表彰を受けて、お祝いに彼女の両親は一家揃ってのはじめての飛行機旅行を計画しているようだ。
- ちなみに、まだ翻訳されていないときにだらだらオーバーウォッチさんが記事の日本語化をしてくれていました。
【アトラスニュース】天才少女の発明家EFI OLADELEにインタビュー! - だらだら オーバーウォッチ
補足:OR15について
OR15は近年発明された最新型の防衛ロボットである。
オムニック・クライシス以前。ナイジェリアの大量製造用オムニウムで製造されていたセキュリティロボットのOR14 "Idina(アイディーナ)"は、レスキュー等治安維持を目的に設計されたオムニック・ユニットであった。
アイディーナは様々な事故から人間を守っていたが、暴走したオムニックによって、バスティオンとともに「人類と戦うように特別に設計」され、クライシスの最前線で戦闘員として猛威を奮った。
- 7年前に起きたKing'sRowのオムニックテロ「ヌルセクター」でも使用された
- オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その5-2 SW0とヌルセクターの反乱 - citrussinのチラシの裏
- アップライジングイベント時にPvEのボスとして登場。バスティオンとOR14NSのコンビでプレイヤーに猛威を振るう。
- スキンでも登場
- 下図がスキンで利用できるヌルセクター仕様アイディーナ(OR14-NS)
クライシス以後、バスティオン同様アイディーナも生産ラインから排除され、もう姿を見せることもなくなっていた。
しかし、クライシスから約20年余り。オムニックと手を取り合うことを決めたNUMBANIは、様々な天災や、特に重要な”Doomfist対策”を求め、OR14アイディーナの設計を強化することを採択。
より安全で、より高機能かつ人々を事故から未然に防ぐ最新型ロボットを開発する。
それが、NUMBANI市民を守る希望の治安維持オムニック・ロボット「OR15」だ。
OR15は国際空港を始めNumbaniの各所に配備され、重要な建物や事故が起きやすい人通りなどを見守り、市民の安全を維持していた。
天才少女も、このOR15に平和の象徴を見ていた。
補足:ガブリエル・アダウェという女性
ところで、Adawe財団とはなんだろう。
そのためにGabrielle Adawe(ガブリエル・アダウェ)という女性を紹介しなければならない。
彼女の名を知らない人はごくごく少数なのではないだろうか。
かのオムニクス・クライシスの最中、国連で事態の収拾にあたった国連の事務総長である。
彼女の名を有名にしている最も英雄的な活動内容は、当然世界中が知っている。
そう彼女は、世界ヒーロー集団Overwatchの前身である「国連所属独立タスクフォース”OVERWATCH”」の立役者の一人だ。
彼女の重要さは、それだけで皆が頷くことだろう。
Blizzard公式はその関連性にYESともNOとも言っていないが、NUMBANI関連の話にAdaweという名前が度々出てくる。
妄想補完をする上で、このブログではGabrielle Adaweの名前からトラれているという前提を取りたい。
もちろん、別のAdaweさんが出てくる可能性もあるし、今後の発表待ちになるだろう。その時はこの記事は修正します。
Adaweの名前はNUMBANIのいたるところで見られる。
世界各国からNUMBANIへの入口となるのがAdawe国際線ターミナルだ。
ゲーム内では攻撃側のスタート地点になっている。
- NUMBANIのAdawe国際線ターミナル
また、そこからまっすぐに続く大通りの名前もAdawe Avenue(Adawe通り)となっている。
- Adawe Avenue
このオムニックと人間が手を取り合う大都市に貢献した人々の中に、Gabrielle Adaweがいたのだろうか。
彼女の功績をたたえて様々な場所に名前がつけられていることが想像できる。
さらに、科学の都NUMBANIでは、Adawe財団(おそらくガブリエル・アダウェが創設した財団)が科学都市に暮らす天才達に助成金を提供している。
それが、天才少女が受賞した「天才助成金」。
この助成金は多くの天才を次なる発展へ促すことに一役買っている。
しかしさすがは世界有数の科学都市。助成金を得るのは狭き門であり、確かな実力と才能を見せる必要がある。
ドゥームフィスト脱獄事件
ヘリックス監獄襲撃事件
=>ドゥームフィストが収監されたエピソードについては、6-2参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その6-2 崩壊していくヒーローたち - citrussinのチラシの裏
かねてよりヘリックス社を偵察していたリーパーとソンブラ。
- オールドソルジャーでは、リーパーとソンブラが直接ヘリックス社の本拠地に向かっている
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その12-1 オールドソルジャーと戦士の休息 - citrussinのチラシの裏
- また、ソンブラをエジプト:アヌビス神殿マップでピックすると「ヘリックスのファイアウォールを突破する方法は無いかしら・・・」とつぶやいたりする。
そして、準備が整った彼らの襲撃は迅速だった。
とある日の早朝。
タロン航空機がドゥームフィストを幽閉しているヘリックスのセキュリティインスタンスに舞い降りた。
侵入したソンブラ含む彼らはあっというまに施設を掌握、防衛システムを眠らせた。
そして、船から災厄が舞い降りる。
降り立ったリーパーは、施設内に侵入、数十人の警備員を殺害しながら進み、アカンデを解放。
そして、仲間の到着を待っていたドゥームフィストは、その手で収容部屋の壁を破壊し脱出した。
その日、絶対の信頼を持って凶悪犯を閉じ込めていたヘリックス社の監獄は、ボロボロに崩れ落ちたのだった。
後日ヘリックス社は「まだ他の受刑者や証拠物等が奪われていないかを確認はできていないが、施設内でオグンディム以外を目的としたセキュリティ違反が起こされた可能性も十分にある」と見解をコメント。
逃走した彼らを追跡するものの、程なくしてオグンディム達をロストした。
襲われたヌンバーニ
かつて、オムニックと人間が手を取り合う都市NUMBANIを排除しようと、タロン指折りの男が街を襲撃した。
三代目ドゥームフィスト:アカンデ・オグンディムが繰り返した破壊活動は凄まじく、その一発で高層ビルをぶち抜くガントレットの破壊力は今でもNUMBANI市民の語り草だ。
しかし、彼はOVARWATCHが派遣したストライクチームのメンバーと衝突し、最後はゴリラにして科学ヒーロー:”ウィンストン”により逮捕された。
そして、展覧会に出現したタロンの刺客もウィンストンの手によって撃退された。
一息ついたヌンバーニであったが、緊急情報が舞い込んできた。
「本日未明、ドゥームフィストがヘリックスより脱獄した」
この緊急事態に、警戒態勢を取るヌンバーニ市民とOR15。
しかし、圧倒的な暴力の前に、彼らは無力であった。
国際空港に配備されていたOR15達は徹底的に破壊され、空港の壁には大きな亀裂が走った。
- 破壊されたAdawe国際線ターミナル
襲撃者はOR15の妨害を物ともせず、ガントレットを奪取。
散々にヌンバーニを破壊し尽くし、悠々と去っていった。
- ペイロードの上のケースを割って盗まれたガントレット
当然ガントレットが無いため、博物館での展示も中断。
展示会場襲撃事件でトレーサーが取り返したあの展示ケースは、現在空になっている。
- 展示会場で空になったガントレットのショーケース
- Atrasニュースが報じた映像。まるで大きな拳によって打ち付けられたかのように壁に埋まるOR15s。
幸い民間人にけが人はいないが、最新鋭警備ロボット「OR15」の全破壊は否応もなく”あの災害の再来”を思い浮かべてしまう。
11歳の天才少女が憧れたOR15。
ヌンバーニの最新警備は動かぬ鉄くずへと変わってしまったのだった。
ちなみにゲーム中で、オリーサとドゥームフィストをチームにピックすると、
「色を変えただけで強くなったつもりか?また鉄くずに変えられたいのか?」
とドゥームフィストが煽ります。
復活したドゥームフィスト
この日、ついに恐るべき三代目ドゥームフィスト:アカンデ・オグンディムが世界に帰還した。
脱獄後、新たに配備されたヌンバーニの警備ロボットOR15達を一方的に破壊し、ドゥームフィストの証であるガントレットを取り戻した彼は、現在タロンの重鎮としてかつての座に返り咲き、再び世界を混乱の渦に巻き込もうとしている。
「人は常に争いの中で成長する。
敗者は忘れ去られ
そして、強者が歴史に名を残すのだ!!」
長い沈黙を破り、ついに脱獄を果たしたドゥームフィスト。
彼は戦いこそが人類をさらに強くすると信じ、世界に新たな争いの火種を撒こうとしている。
- ドゥームフィストの脱獄後については、その13で語ります。
少女が見た風景
その日は、彼女にとって楽しい旅行の始まりであった。
NUMBANIに新たに宿った知性の灯火。
エフィ・オラデレは、両親に連れられてはじめての飛行機世界旅行に赴く途中だった。
自分の功績への正しい評価と栄光。
この世界有数の科学都市NUMBANIにおいて、「天才助成金」を受けたということはそれだけの価値がある。
もちろん、天才助成金の表彰を受けて父母からのプレゼント(世界旅行)というのも、ワクワクする嬉しさだったに違いない。
しかし、彼女は家族旅行の直前に、国際ターミナルで確かに目撃してしまった。
壁についた大きな拳の後と、張り付いて動かない、ロボロボになったOR15の姿。
人を守るために生み出され、あこがれであった最新鋭機。
そして、目の前で侵略者に一方的に虐殺されたロボットたち。
その無残な姿に、しかし少女は声を聞いた。
「みんなを守りたい」
天才と呼ばれた少女にぼろぼろになったロボットたちに”可能性”を感じたのだ。
- アトラスNewsの放送で使われた映像の右下に、「Photo / Efi Oradere」(この写真はエフィ・オラデレさんが撮ったもの)の文字
すぐさまに、彼女は準備に取り掛かる。
壁に叩きつけられた拳。
それは、天才少女が動き出す新たな船出への咆哮でもあったのだ。
以上ドゥームフィスト騒動でした。
次はオリーサ誕生
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