前回7-3では
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では、オーバーウォッチが解体されたヒーローのいない世界で混乱する世界と、そこで立ち上がる新たなヒーローを語りました。
一方でかつてオーバーウォッチが解体されたとき姿を消した3人の英雄がいました。
彼らはその信念に従い表舞台から姿を消し、目的のために暗躍することになります。
今回はそんな彼らと、タロンの話。
謎の3人・・・・すなわち、ソルジャー、リーパー、そしてゴーストです。
わーいったい誰なんだろうなー見当モツカナイナー
2018/06/18 大幅改稿
見つからない遺体
前回の話はその6-3
オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その6-3 オーバーウォッチの最後 - citrussinのチラシの裏
オーバーウォッチが解体され、爆発によって粉々になったスイス本部へと調査にあたった国連本部はいくつかの事実を目の当たりにする。
爆発は事故ではなく意図的に起こされたものであること。
そして、どこにもジャック・モリソンとガブリエル・レイエスの遺体がないこと。
国連の査問会に呼ばれたオーバーウォッチ医療主任アンジェラ・ジーグラーは如何のように回答した。
2人の亀裂は月日とともに肥大化していきました。
私は二人の溝を埋めようとしましたし、みんながそうしたんです。
時々2人の緊張が最高潮になることがありましたが、その時は戦火に巻き込まれないことを祈ることしかできませんでした。
モリソンとレイエスが仲違いし、争っていたのは事実であるようだ。
結局多数の不明な点があるものの、国連はこの事件は決して陰謀ではないと断固たる姿勢を貫き事態の収束を図る。
アーリントン国営墓地には遺体の無い墓が収められ、公式に「ジャック・モリソン」は死んだとせざるを得なかった。
謎の男ソルジャー76
オーバーウォッチ解体からしばらく後、接収されたかつてのオーバーウォッチ施設をマスク姿の侵入者が襲撃した。
何人ものベテラン私設警備兵が為す術なく制圧され、軍事兵器が強奪される被害が相次ぐ。
76と刻印されたスーツを身にまとい、マスクで顔を隠し素性を明かさぬ謎の男。
彼はソルジャー76と呼ばれた。
謎の自警団員ソルジャー76は、まず各オーバーウォッチのWatchPoint(観測所)に侵入。
世界最大の技術組織でもあったオーバーウォッチの遺産とも言える武器防具や、オーバーウォッチの内部資料などを次々と強奪していった。
その後、武器を整えたその男は世界中に現れ、黒い噂の絶えない悪徳企業や権力者を狙って様々な襲撃事件を起こすこととなる。
多くのメディアが彼の正体を探りニュースが飛び交うものの、彼の正体が判明することはなかった。
しかし、その酷似した体型と腕前を見た幾人かは思わずにいられなかった。
「やはりジャック・モリソンは死んでいないのではないか。」
「彼はただのテロリストではなく、何か重要なことを暴くために行動しているのではないか」
ソルジャー76=ジャック説は様々な反響を呼んだが、多くの人間はただのデマであると結論づけた。
Watchpoint: Grand Mesaの襲撃
「現地時間、午前4時。コロラドロッキー山脈に位置
する遠隔設備ウォッチポイント:グランド メサにて事件が発生した。
以前のオーバーウォッチ施設に駐在していた
ヘリックス セキュリティー インターナショナル(Helix Security International)職員が襲撃者と銃撃戦を繰り広げたが、襲撃者の逮捕には至らなかった」
- 米国 マーク グェレラ報告官。
アメリカコロラド州のロッキー山脈。その周辺にはかつてのオーバーウォッチの軍事施設が立ち並ぶ。
(グランド・メサは御存知の通り、コロラド州にある自然遺産で巨大な累層のこと。ハンマー2と金3を生み出すがCiv6バニラにはない。)
その日、何者かによる侵入事件がGrand Mesaにある元オーバーウォッチ施設と、警備会社:ヘリックス・セキュリティ・インターナショナル(Helix Security International)を襲った。
だが、不思議なことに、負傷者は出たものの誰ひとりとして死亡者はいない。(その点を多くのマスコミは大きく報じないが)
「戦略。士気。精密性。彼はどれもとっても軍事訓練を受けた熟練の兵士だった。」
と、警備員は語る。
それらの襲撃で、犯人に実験的兵器と他の軍事兵器、貴重な技術資料が強奪されている。
代表的な物品としては、オーバーウォッチの遺産であり実験的兵器の試作銃 ヘビー・パルス・ライフルと、ヘリックス社で開発されていた強力な爆撃兵器ヘリックスロケットだ。(76のメインとサブのことです)
この強力な兵器類が盗まれたことはかなりの痛手のはずだが、何故か米国政府のグェレラ報告官は襲撃者の特徴に関する一切を隠し、コメントを出そうとはしなかった。
ただ一言「アメリカはこの犯罪者を必ず捕まえる」とだけ発表した。
- 一度に攻勢の爆弾を3発ピンポイントに打ち込む強力な武器:ヘリックスロケット。ヘリックス社が自社の名前を冠して研究に明け暮れた極秘兵器だ。
この事件についての詳しい報道発表を、ブリザードは公式記事(英語リンク)にしています。
が、英語。
しかし、なんと「だらだら オーバーウォッチ」ブログさんが日本語訳してくれていますので、皆さん読むのおすすめ。
overwatch.hatenadiary.jp
アトラスニュース(AtlasNews)のある男
あのオーバーウォッチに並んで有名な世界的機関。
あらゆる組織のしがらみから逃れ、世界に真実を伝える国際報道集団。
それが「地球を支える者」アトラスの名を冠した彼ら”Atlasニュース”だ。
その国際報道機関にOlympia Shawはいる。
オリンピア・ショウはオーバーウォッチ世代と呼ばれた子どもたちの一人で、オーバーウォッチ黄金期とともに生きてきた男だった。
そして、彼はストライクコマンダー・モリソンのファンでもあった。
=>オーバーウォッチ世代についてはその3参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリーについて知っておくと、ゲームをもっと楽しめる その3 オーバーウォッチ黄金期 - citrussinのチラシの裏
「私は覚えている、ジャック・モリソンが死んだ日を。世界が英雄を失った日だ」
と彼は語る。
近年頻発するソルジャー76の事件と、英雄ジャック・モリソンを結びつけ、彼は自らの所属するAtlasニュースで特集記事を出した。
Fading Glory: On the Trail of Jack Morrison
「栄光の失墜:ジャック モリソンの軌跡」と題したその記事には、モリソンの故郷を訪ねジャック・モリソンはいかなる人物であったのかが綴られている。
そして国連の資料や事件の資料をまとめながら、「ソルジャー76=ジャック・モリソン説」について『この説が真実だと信じざるをえない』とした。
だが、それを信じるということは、嘗て憧れたヒーローが国際犯罪者へと変貌したと言うに等しい。
オリンピアは、あの英雄ジャック・モリソンならばこんな混乱を起こすような真似はしないはずだとした上で、
「ジャック・モリソンは死んだ。ここに残っている全ては私達がかつて知っていたヒーローの影なのだ」
という独白で記事を締めている。
- 公式ページ(英語)
- こちらも「だらだら オーバーウォッチ」ブログさんがきっちり日本語訳してくれていますので、皆さん読みましょう。
overwatch.hatenadiary.jp
(Blizzard公式発表だけあって、コレ読むだけでオーバーウォッチや76の足跡が非常によく分かる内容。私の記事の存在価値が。。。)
エジプトに現れた百舌鳥
前回の話はその7-1
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その7-1 ヒーローのいない世界 - citrussinのチラシの裏
オーバーウォッチ解体の数年後。
エジプトに突如として謎の人物が現れた。
黒い仮面とローブで正体を隠すその人物は、コードネーム「百舌鳥(モズ)」としてエジプト全土で活動を開始する。
諜報、窃盗、暴行などの違法行為を繰り返す百舌鳥にエジプト政府は指名手配を行うこととなる。
しかしモズはその違法行為の裏側で、タロンの暗躍や隠密計画を尽く阻止。
密かにエジプトの危機を救っていた。
逆にタロンのエジプト支部は百舌鳥の妨害工作に非常に手を焼いていた。
神出鬼没のその姿から百舌鳥を「ゴースト(幽霊)」と呼び、エジプト政府に働きかけ多額の懸賞金(7千万エジプト・ポンド。2017年10月換算で約4.5億円)
をかけたが、捕まえることは愚か幽霊の正体さえも掴むことができなかった。
- 百舌鳥
活動していたコードネームは百舌鳥ですが、これは百舌鳥のスキンが出てようやく判明した事実であり、それまでの情報ではほぼゴーストで通ってました。
なので、他記事もゴーストや百舌鳥表記が入り乱れる可能性があります。
謎の死神
オーバーウォッチが解散した後、程なくしてリーパー(死神)と呼ばれる傭兵が各地の戦場に姿を現す。
全身に黒衣をまとったその男は、絶対的な力と人外の技を持って敵対者を葬っていった。
その正体、戦う動機、全てが謎に包まれている。
ただ一つわかっていることは、彼の姿あるところ死があるということだけだ。
生存者たちの証言では、亡霊のような黒い影が阿鼻叫喚の戦場を平然と闊歩していたという。
彼は出没し始めてから多くの武力紛争に介入しては死体の山を積み上げていったが、リーパーの犠牲者のうちまともに回収できた死体はごくわずかである。
なぜなら死体はいずれもまるで「生命を吸い取られた抜け殻」のような状態で発見され、皮膚は青ざめ細胞は著しく劣化していたからだ。
多くの死体がグズグズに消化され、回収することもままならない。
目的も大義も不明な謎の男であったが、リーパーには一つの特徴があった。
彼は執拗にオーバーウォッチを憎んでいるということである。
彼の起こす争いは多くの場合オーバーウォッチの元エージェントを狙ってものか、元オーバーウォッチ関連施設やウォッチポイントを狙ったものであった。
そしてその目的は、テロ組織タロンにとって有益なものであった。
タロンはリーパーに仕事を依頼するようになり、彼も金銭や情報、各種サポートを約束してくれるタロンの申し出を断ることはなかった。
ともに行動し互いに利害が一致し合う度、両者は距離を縮めていき、自らの目的のために利用し依頼し合う奸計へと発展していった。
以上。3人の元英雄の話でした。
次回は7-4 世界の様子
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