citrussinのチラシの裏

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オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その6-2 崩壊していくヒーローたち

初めての方はストーリー記事その1へ(リンク)



前回
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はオーバーウォッチの凋落によって去っていった古参メンバーの話をしました。
今回はその続き。
オーバーウォッチが解体される前に起こった幾つかのエピソードの話。



崩れていくヒーローたち

タロンの計略によりオーバーウォッチの古参メンバーを次々と失い、オーバーウォッチにはもはや手札は残されていなかった。
様々な思惑と疑念、対立と密約。
世界を守るために結成されたはずのヒーローたちは、それを望んだ者たちにバッシングされ、手足をもがれていった。

しかし、そんな中でも彼らはヒーローとして、世界の平和のために懸命に戦っていた。



ドゥームフィストの強襲

前回3代目ドゥームフィスト誕生は4-3参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その4-3 凋落への序章 - citrussinのチラシの裏


「人類は試され続けてきた」


師アデイェミからドゥームフィストを簒奪したアカンデ・オグンディム。
3代目のドゥームフィストとなったオグンディムは、タロンでの地位を確実なものとし、彼らが望む「世界を巻き込む戦争」を起こすための暗躍を開始する。
特に、アデイェミの後を継いだ対ヌンバーニ戦線は彼にとって大いに意義のあるものだ。
その最初の一歩としてヌンバーニに狙いを定め武力テロを行い続けていた。
(ドゥームフィストがこのとき狙っていた具体的な目的については不明。ヌンバーニを恐慌状態にすることで、【世界規模の紛争】の足がかりにしようとしていたらしいですが)
彼のガントレットから放たれる拳はビルを一撃で破壊し、ヌンバーニの市民は恐慌に陥った。
その恐ろしさから、アカンデはThe Successor(ドゥームフィストの後継者)と呼ばれ、現在でもヌンバーニで語り継がれる。


邪魔ものであるオーバーウォッチを無力化し、真なる目的のためにヌンバーニを襲ったドゥームフィスト。
しかし、その大きな計画が実を結ぶ前に彼の計画は頓挫することとなる。
タロンに力を削られながらも、当時はまだヒーローは健在だったのだ。
ヌンバーニの街に襲いかかるオグンディムに、「トレーサー、ゲンジ、ウィンストン」らで結成されたオーバーウォッチストライクチームが肉薄する。
如何に強大な力を持つドゥームフィストでも、オーバーウォッチの精鋭三人同時では分が悪かった。
最後は、激高したウィンストンに敗北する。

  • 公式トレーラーから一枚

ドゥームフィスト対ウィンストン


逮捕されたオグンディムは速やかに、世界最高のセキュリティを誇るヘリックス社の監獄に収監され、強大な兵器「Doomfistのガントレット」はヌンバーニに接収された。

オーバーウォッチのヒーローに負け、犯罪者として捕らえられた三代目ドゥームフィスト。
しかし、彼の目には常に火が灯っていた。


そう、オグンディムは、ただ静かに蒔いた種が芽吹くときを待ったのだ。

  • 公式トレーラー見ましょう!

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ゲンジの離脱

シマダ一族の崩壊と放浪する忍者

オーバーウォッチに参加してから長い月日が立ち、ブラックウォッチとして、オーバーウォッチとして力をつけたゲンジには、かつての同胞たちシマダ一族の精鋭ですら何ら問題にならなかった。
故郷シマダ一族との長い長い抗争を繰り広げ、幾多の同胞を手に掛け、そしてついに彼は、史上最大の犯罪帝国を壊滅させることに成功したのだった。
(シマダ一族VSオーバーウォッチのエピソードは、殆ど語られていない)


しかし、かつての故郷と敵対し、サイボーグとして生きていく日々はゲンジの心に大きな乱れを生む。
「自分は何者なのか」
かつては人であった。しかし人であった頃の故郷は滅ぼし、今の自分は機械である。
やがて彼は自らの”機械の体”に嫌悪し反発するようになり、人の心と機械の体の間にはズレが生じていった。



人なのか機械なのか、自分が何者かさえわからず、生きる意味さえ見いだせなくなった彼は、ついには第二の故郷オーバーウォッチですら脱退してしまう。
「なぜ自分は生きるのか。自らは果たしてオムニックなのか、人間なのか。」
答えの出ない答えを求め世界を彷徨い続ける一人の遊牧民(ノマド)がそこにいた。

ノマドゲンジ


師との出会い

さまようゲンジは世界中を旅し、そして数年後。
同じく世界を旅するオムニック僧ゼニヤッタと出会った。

=>ゼニヤッタについてはその2-1を参照


始めはゼニヤッタとの対話を拒んだゲンジだったが、やがてはその教えを受け入れ、ゼニヤッタを師と仰ぐようになった。
そして彼の教えの下、機械と人間両方の性質を持つ自分を受け入れられるようになっていった。
師ゼニヤッタの教えが一度拒絶した機械の体に平穏と調和をもたらし、そうすることでゲンジは自らの内により高い人間性を発見したのだ。
今、彼の体はサイボーグだが、魂は人として生きている。


「身は捨てても名利は捨てず」
こうして自分が何者であるかを見出した彼は、初めて自由の意味を知った。
しかし、ヒーローが消え、動乱の世界となった現在、この道がどこに続いているのか、それはまだ誰も知らない。

ゲンジ立ち絵


レイエスの反乱とマクリーの離脱

オーバーウォッチのメンバーが次々と去っていく中、ジャックとガブリエルの対立は日に日に溝を増し、かつて親友同士だった二人は頻繁に衝突するようになる。
かつてはアナがいた。ラインハルトがいた。ジェラールもいた。
古参のメンバーが仲介に入り、うまく回っていた。
しかし、ジェラールが死に、アナ・アマリも死んだ。
老体であるラインハルトも引退した。
世代が交代していく中で、ジャックとガブリエルの間に立てる者はいなかった。


それでもDr.ジーグラーを含むオーバーウォッチのメンバーが度々両リーダーの関係を修復しようと必死に仲裁に入るものの、その試みは功を奏さなかった。
ついには、ガブリエルは秘密裏にブラックウォッチを招集。目的は不明だがオーバーウォッチ内部に反乱組織を育て始めたのだ。
オーバーウォッチを両側に分けるこの争いは、マクリー含むどちら側にもつかない一部の人々の組織離れを引き起こした。



そしてブラックウォッチでも古参メンバーであったジェシー・マクリーは、オーバーウォッチを脱退し闇へと姿を消した。
(この時マクリーがガブリエル・レイエス側につかず離脱したのが、おそらくマクリーに対してリーパーが「あの恩知らず」と呼ぶ理由です)


もはやオーバーウォッチの内部はぼろぼろであった。
トップの二人は引き返せない状態にまで仲違いし、多くの精鋭たちがオーバーウォッチから去っていく。
誰も、オーバーウォッチの崩壊を止めることはできず、火種はあと少しの衝撃で大火災へとつながろうとしていた。



以上。
次は本命、オーバーウォッチの崩壊とペトラス法



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