citrussinのチラシの裏

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オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その4-3 凋落への序章

前回4-2
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では、オーバーウォッチが初めてタロンと戦い、その結果大きな痛手を負った事件を語りました。
今回はその後始末。
レイエスの暴走により、ブラックウォッチは大きな枷をはめられることとなります。

ヴェネチア事件の後始末

  • 公式の任務報告記録

playoverwatch.com

必死に敵の手をかいくぐり帰還を果たしたブラックウォッチメンバー。
彼らに待っていたのは、法の裁きだった。
大騒ぎになったヴェネチアに端を発し、タロンエージェントにして、ヨーロッパでも有数の権力を持つ商人【アントニオ・バルタロッティ】が殺害された事件は世界中に大きく報道されていた。
そこに匿名者からの通報もあり、オーバーウォッチ最大の極秘事項、すなわち秘密組織ブラックウォッチの存在が全世界に知れ渡ることとなる。

人々はオーバーウォッチが犯した失敗の隠蔽、国際法や倫理を無視して活動する管理出来ない組織の実態、一切手段を選ばない非合法な捜査方法。
その任務内容や活動内容が次々に公になり、多くの人間がオーバーウォッチに対し疑問を感じるようになる。
「やはり、オーバーウォッチの裏の顔は世界最大のテロ組織なのではないか」

なにせ、かつては全く信じられていなかった現実味のない噂話。
「オーバーウォッチ内部には、誘拐、尋問、人権侵害や非道な人体実験を行う非合法組織がある」
「オーバーウォッチには、かつてテロ組織に関わっていた人物がエージェントとして在籍している」
「オーバーウォッチの平和の裏側では、様々な違法行為が存在する」
それらが真実であることが暴露されたのだ。


更に今回の任務に携わった者も、レイエス以外皆脛に傷を持つ者たちだった。
有名な裏組織であり暗殺や闇取引を行ってきたシマダ一族。
かつてルート66で多くの犯罪に関与し、多くの一般市民を虐げたデッドロックギャングの一員。
そして極めつけに、非合法かつ非倫理的な研究を行い学会から放り出されたマッド・サイエンティスト。
モイラに至っては、オーバーウォッチを隠れ蓑に非合法な実験を続けていたのだ。
もはや信用できる余地がない。

「やはり、オーバーウォッチは裏でテロ組織と手を組んでいるのではないだろうか」
「力を持つ集団を野放しにしすぎたのではないか」

メディアは盛んにオーバーウォッチの危険性を主張し、国際社会はオーバーウォッチへの監査を要求し始めた。
各メディアの関心はオーバーウォッチとブラックウォッチの不正を暴くことに集中し始め、オーバーウォッチもブラックウォッチもこれ以上の露出や活動の自粛に迫られた。
結局、この事件に関する調査完了までブラックウォッチは謹慎とし、あらゆる活動及び任務を禁じられることとなる。
オーバーウォッチが雁字搦めにされているなか、ブラックウォッチまでもが活動の手を縛られたのであった。


結局、これがオーバーウォッチの終わりの始まりだったのかもしれない
 
マクリーの述懐より

ブラックウォッチ謹慎


変化する闇

3人の後釜

一見するとオーバーウォッチに一泡吹かせた形になったタロンであったが、タロン内部も計算違いあった。
タロン内部で大きな権力と計画を握っていた大物アントニオ・バルタロッティの死亡である。
アントニオ自身も、まさかこの状況でガブリエル・レイエスが実力行使に出るとは考えていなかったのだ。


欧州全域への兵器拡散を目的に様々なタロンの密輸事業を管理し、 オーバーウォッチへの襲撃事件を成功に導いた手腕を持ち、ヨーロッパ各国の政府官僚、法執行機関、企業家へ計り知れないほどの影響力を持った人物。
つまり、タロン内でも多くの権力とそれに伴う様々な責任を持つ生粋の大派閥長である。
そんな彼が事前準備もなしに死んだということは、タロン内部で次の派閥TOPを決める内部闘争が起こるということを指す。
タロン内でもゴタゴタが起きていた。


兎にも角にも、突然ぽっかりと空いた幹部の席。
タロンの中でも隆盛を誇っていた大派閥のトップに変わる存在。
そこに座る資格を持った実力者は、事件当時3人いた。

アントニオを除けば最も有力な次期派閥候補であったヴィアリ。
ヴィアリ

オムニックという立場でありながら組織の資金フローなどを自在に管理するマクシミリアン。
マクシミリアン

そして二人に対しては1枚落ちるが、今代ドゥームフィストとして破格の武力を持つアデイェミ。

3人とも優れた人物ではあったが、中でもアントニオの代わりになるのはヴィアリであろうと考えられていた。

アカンデの下剋上

前回のアカンデ・オグンディムの話は2-2
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ヴェネチア事件前後の頃になると、アカンデ・オグンディムは、持ち前の大いなる知性とカリスマを大いに振るい、タロンでの存在感を高めていた。

もちろん二代目ドゥームフィストであるアデイェミはタロンにとって価値ある人材ではあった。
内部評議会内でも多くの実権を持ち、今まで様々な貢献を成し遂げてきた。
だが、オグンディムが持つ知性、リーダーとしての素質は組織にとってより素晴らしい可能性を期待させるに十分であった。

決定的なのは、「将来へのヴィジョン」であろう。
ヌンバーニ攻略を任されていたアデイェミは終始「金品略奪等のテロ行為」にとどまっていた。
言ってみれば”その程度”で彼は満足していたのだ。
大いなる力を持つドゥームフィストのガントレットを持ちながら、アデイェミは「タロンの信奉する闘争」を満たす作戦を持っていなかった。
アカンデはそんな師匠を生ぬるいと感じていた。
テロ行為を金儲けの一種としか思っていないヴィアリも、アカンデにとってはただの拝金主義者でしかなかった。

今後のタロンという組織をどの様に導いていくのか。
タロンを使って世界をどの様に変革するのか。
信仰が、将来へのヴィジョンが、目的が、そのすべてが。

「私なら、私がドゥームフィストであれば・・・・・・・・・・・・・・、もっとより強大なことができる」

アカンデにとって、ヴィアリやアデイェミの計画はとても矮小なものに感じられた。
彼は世界中を巻き込む大戦争を起こす、大いなるヴィジョンを持っていたのだ。
そしてその計画のため、アカンデは密かにタロン内部に自分のシンパを増やしていった。

三代目ドゥームフィストの誕生

そしてその思いの差が、信仰の強さが二人の命運を決めるーーーー
ヴェネチア事件をきっかけとしてアカンデは師であるアデイェミへの殺害を決意。
力ずくでガントレットを簒奪し、ドゥームフィストの名を受け継いだのだった。
(ココらへんのエピソードは余り公式では語られていない)

  • ヴェネチア事件のトレーラーからの1枚絵

アカンデの簒奪


この世界へ自らを導いた師アデイェミを殺し、強大なガントレットを自らのものとしたアカンデ・オグンディム。
彼は、ガントレットを装着し、自らを三代目ドゥームフィストと名乗った。
ここに”ドゥームフィストの後継者”が誕生したのだった。

  • 三代目ドゥームフィスト誕生

三代目ドゥームフィスト登場


彼はすぐさまタロン内部で派閥をまとめ上げる。
その勢いは凄まじく、ヴィアリをも押しのけてアカンデ・オグンディムはタロン内でも有数の権力者へと成り上がっていった。

タロン内で確固たる地位を築き上げたアカンデーー否、3代目ドゥームフィストは公約通り「世界を巻き込んだ大紛争」への種まきに入る。
その日から、ヌンバーニは苛烈な後継者に悩まされることとなる。




モリソンとレイエス

ジャック・モリソンと、ガブリエル・レイエス。
己の命を託しあい、生死の境を共にし、幾多の戦場をかける。
互いに「ジャック」「ガブ」と呼び合い、どんな困難な任務でも成功させてきた。
彼らは確かな絆で結ばれた、謂わば親友同士だった。
しかしクライシス後、多くの好意的評価が集まる世界的ヒーロー、ストライクコマンダーモリソンとは対象に、秘密の任務についてるレイエスを誰も受け入れなかった。
もともとアメリカ軍の幹部であり、初代オーバーウォッチリーダーでもあったレイエスの心に、徐々に現状への憤りが貯まるようになっていったのは仕方がなかったのかもしれない。
オーバーウォッチが光であるために、全ての泥をかぶる。
ガブリエルとブラックウォッチの行いは、けして誉められるものではないが、平和のために尽力する心は同じだった。
だが、正義と悪は相容れない。


ブラックウォッチが明るみになり、世間が徐々にオーバーウォッチへのバッシングを強めるようになると、ジャックはブラックウォッチの解体を考えるようになる。
ガブリエルの独断専行と暴走が、ブラックウォッチを取り返しがつかないレベルの犯罪組織へと育て上げているのではないか。
親友であるガブリエルから、モイラの存在を隠されブラックウォッチの犯罪行為を知らされていなかったことも、彼のブラックウォッチへの不信に拍車をかけた。
「光の下で整然たる正義でいよう」
違法に手を染めず、誰に顔を背けることもなく、正しくあろう。
間違っていることを正々堂々と間違っていると言える組織でなければ、皆を守るヒーローとは言えないのではないか。
そもそも、このままブラックウォッチを置いておけば、それこそ守るべき市民からの信頼さえ失いかねない。
オーバーウォッチは今、「この先正義を名乗れるかどうか」の岐路に立っているのではないか?


だが、ブラックウォッチのリーダーとして、平和を求めるヒーローとして、ガブリエルはジャックの主張を認めるわけには行かなかった。
平和を守るためには、正義をなすためにはブラックウォッチは絶対必要なのだ、と。
正義の元で働くということは、それは「例え手段が合ったとしても、見て見ぬふりをする」ということではないだろうか、と。
今までどれだけ多くの犠牲を払いオーバーウォッチを影から助けてきただろう。
今までどれだけ多くの泥をかぶり、彼らの正義を支えてきただろう。
お前たちは正義ごっこ・・・がしたいのか?
なぜブラックウォッチの必要性から、俺達の功績から目を背ける?


平和のために手段を選ばなず違法行為を行うブラックウォッチと、例え手段が合ったとしても法に縛られていようとするオーバーウォッチ。
2つの組織のリーダーは日に日に方針を違え、頻繁に衝突するようになっていった。



とはいえ、ご存知76とリーパーの会話に、
76「よっぽど憎まれ役が得意とみえる」
リーパー「ボーイスカウトごっこは貴様に任せよう」
とあるので、レイエスが求めたのは正義や名声ではなかったように見えます。
果たしてレイエスはなにを考え、何を求めてブラックウォッチとオーバーウォッチを割ったのか。
詳しくは現在ほぼ明かされておりません。


以上。
オスロ襲撃事件に端を発したオーバーウォッチ解体の序章でした。
次はオーバーウォッチ凋落の本編ーーーの前に、もう一つあった大きな事件。
後に反オムニックVS親オムニックの係争地となるKing'sRowで起きた事件。



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