前回5-1では、トレーサー加入までの話をしました
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今回はそのトレーサーの初任務。
イギリスを窮地に追いやったオムニックテロ組織ヌルセクターの反乱。
TURING GREEN SW0計画とヌルセクター
オムニックとの和平政策混乱については2-2参照
=>オーバウォッチの歴史、ストーリーまとめ その2-2 戦後復興とオムニック和平政策 - citrussinのチラシの裏
戦争から10年以上の時が過ぎ、オムニックと人間との和解が各地で行われるようになっていた。
オーストラリア解放戦線などの問題も起きつつ、それでも人々は再び立ち上がろうとしていたのだ。
ヴェネチア事件の混乱から1年後。
グリニッジ標準時を抱くイギリスでは、世界的にも類を見ない歴史的な平和協定が樹立しようとしていた。
”新たなオムニックの未来の為に”と銘打たれたその事業は、世界標準時を司るイギリスのロンドンにオムニックたちの大都市TURING GREEN SW0を建設。
人間とオムニックの共同作業により、巨大な融和の象徴を作ろうと言うものだった。
この事業が成功すれば、人類とオムニックとの新たな時代が開けると期待されていた。
共に手を取り合い、さらなる発展を行う両者の象徴、そしてあの悪夢”オムニック・クライシス”を過去のものにするはずーーーーーだった。
しかし、この融和政策に真っ向から反対する組織が合った。
オムニック集団によるテロ組織「ヌルセクター」
(ちなみにNULL sectorはコンピュータにおいて、参照するとバグる”NULL=なにも入っていない 記憶エリア”の意)
彼らはオムニック至上主義を掲げ、"No humans(人類などいらない)”をスローガンに掲げ、ロンドンにてオムニック権利を叫ぶ過激派の組織であった。
ヌルセクターはオムニックの”権利”を得るために和解などという方法を求めない。
人類に屈することなど認めない。
その機械による暴力的な方法を用いた過激派テロリスト集団であり、ロンドンを中心にイギリスにて猛威を奮っていた。
彼らの最終目標は、(明言されはいないが)、オムニック民族国家の創設にあったとされている。
テロにより市民に多くの被害を与えていたヌルセクターではあったが、それ以上にKing'sRowを始めとするイギリス富裕層のオムニック迫害はひどいものだった。
故にそれに対抗するヌルセクターに支援を申し出る者は後を絶たず、彼らは支援者や物資不足に困ることはなかったとされている。
ある意味、人間はその歪んだ自尊心により自身の敵を作り出したのだった。
King'sRow事変
こちらモリソン。ロンドンが襲撃を受け、King'sRowが落ちた。
- アップライジングアナウンス
竣工式を間近に控えたその日、ロンドンのKing'sRowがヌルセクターによる襲撃を受けた。
King'sRowで蜂起したヌルセクターは、ロンドン各地を炎上させ、King'sRow市長Nandahと和平派の象徴であるテサルカ・モンデッタ、その他100名以上の重要人物を捕縛し人質に取った。
そして、彼らはKing'sRowに多量の戦闘用オムニックを配置し、幾多モノ対空砲を設置。要塞とかしたKing'sRow中枢の発電所に人質とともに立てこもった。
そして、暴動から27日後。
重傷者は日に日に膨れ上がり、数千人の要救助者が助けを求めている。
だが、政治的な判断に迷ったイギリスは「オーバーウォッチ」の介入を一切認めなかった。
そして、事件開始から一ヶ月も経とうというのに、政府は何一つ対応を取らなかったのだ。
次々に命を落としていくイギリス市民と、「何も決まらない会議」を重ね続け一切動こうとしないイギリス上層部。
そして、勝手な介入をしないように釘を差してくるオーバーウォッチ理事長のペトラス理事。
度重なるオーバーウォッチとブラックウォッチの越権行為による平和活動と、1年前に起こったヴェネチア事件は、国家の政府官僚との不和を招き、外交問題に発展していた。
あくまでも正義の行いを取るか、それとも座視するのか。
ジャック・モリソン司令はオーバーウォッチのあり方に板挟みになっていた。
そんな折に、ヴェネチア事件の顛末により謹慎中のはずのブラックウォッチのメンバー。
ジェシー・マクリーから通信が入る。
アナ「おい、ガブリエル。なぜ謹慎中のマクリーがロンドンに居る?」
ガブリエル「休暇でロンドンに訪ねていたんじゃないか?現場の様子を探ってくれているようだな」
アナ「とぼけるな!」
ブラックウォッチの独断行動は現在すべて禁止されている。
しかしブラックウォッチリーダー:ガブリエル・レイエスは、マクリーの行動を「休暇中の偶然」と押し切った。
ジャック「ガブ、これで隠し事は全部か?」
何にせよブラックウォッチの独断行動により、最低限の情報を得られることとなった。
知らされた情報を元に敵の配備状況もわかり、襲撃28日目にはさらに数百人の死者が出ていることもわかっている。
緊急性が確認され、さらに出撃のための情報は揃ったのだ。
しかし、鳴り止まないペトラス理事長からの釘刺しと、あくまで自国の問題と外からの介入を嫌うイギリス上層部のエゴが彼の頭を悩ませる。
外交問題と平和活動。若い頃は間違いなく平和活動を行っただろう。
しかし大所帯となった今は。。。。。
どうすべきか悩むジャックの元に、”トレーサー”レナ・オクストンが訪ねてきた。
なぜ介入しないのか、なぜ助けないのか。熱弁を振るう若きヒーローはジャックが昔持っていた若さそっくりだった。
「いいか。オクストン候補生。クライシス時、アメリカ軍はその事件解決のためになんでもやった。コマンダーへの人体改造をふくむありとあらゆる強化策。レイエスと俺。本当に何でもだ。だが、力だけではうまく行かなかった。政治の問題だの管理不行き届きだの、上層部のエゴだの。結局はオーバーウォッチの結成を待たなくてはならなかった。
しかし、あのときはオーバーウォッチがあった。少なくとも俺たちにはチャンスが有った」
「チャンスは、今もあります」
彼女の言葉に、ジャックは言い返すことができなかった。
彼女が退出した後、ジャックは一つの決断をする。
ーーーーーーーーーー理事長の電話にはしばらく出られないな
- 公式トレーラー
アップライジング
オーバーウォッチのストライクチーム。
それは、かつて最強のコマンダー ガブリエル・レイエスがリーダーとなり、たった6人で強大な暴走オムニックと戦った独立実働部隊の名残。
ラインハルト・ヴィルヘルム中尉
トールビョーン・リンドホルム チーフエンジニア
アンジェラ・ジーグラー衛生兵
そして、レナ・オクストン候補生
その時に招集されたストライクチームは、わずか4名だった。
イギリスにも、国連にも気取られず、密かにKing'sRowに侵入し、対空砲を破壊して、ヌルセクターが籠城する発電所を制圧する。
King'sRowには、ヌルセクターによって改良された大量のオムニック兵器が蠢いている。
その中にはかつて多くの国を焦土へと追いやったクライシスの悪夢。バスティオンとアイディーナの姿さえあった。
- ヌルセクターは紫を基調とする装飾を行い、クライシス後に生産中止になったOR14アイディーナやバスティオンでさえも運用している。
誰からも支援を受けられない決死の独立部隊。
大量の敵と、全く猶予のない時間制限。
それでも、ヘリに乗り込んだ4名を見送りながらジャック・モリソンは自らの決断を信じていた。
平和を守るヒーローたちの集団。
それがオーバーウォッチなのだから。
あの時、私は生き残るために戦った。
そしてこれからも、世界のために私は戦い続けるつもりだーーーーレナ・オクストンの回想より
「私に任せて!」
トレーサーの名で知られるオーバーウォッチの元エージェント。時空を超える冒険家にして根っからの正義の味方。
たとえオーバーウォッチが解体されたとしても、彼女は正義の戦いに身を投じている。
- アップライジングの話は公式にコミック出てるので読みましょう
この時の独断専行も響いたのか、ペトラス理事長はその後かのオーバーウォッチ解体法案”ペトラス法”に捺印することになります。
また、極秘任務であったためこのアップライジング作戦の記録は極秘資料としてオーバーウォッチデータベースに封印されています。
以上。
次回は去りゆくものを予定。
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