citrussinのチラシの裏

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おすすめコミック:ヒロインが可愛い王道ラブコメ!! 他人の初恋の相手が実体として見える能力に翻弄される少年と彼を取り巻く甘酸っぱい良作ラブコメ 峰浪りょう「初恋ゾンビ」。そして江火野っぱいがすごい。。。

ヒロインが可愛い
主人公をとりまく仲間たち
ヒロイン同士の鍔迫り合い。男同士の友情
そして、サービスシーン(( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!!おっぱい!!)

少年漫画の王道ラブコメとは古き良き楽しさがあります。

ということで、最近一気読みした王道ラブコメ
峰浪りょう「初恋ゾンビ」

初恋ゾンビ(1) (少年サンデーコミックス)

初恋ゾンビ(1) (少年サンデーコミックス)


不思議な力を持ったことでボーイミーツガールしつつも、幼馴染が急なライバルと主人公の変化に戸惑いと小さな心の痛みを感じるという、本当にど直球なラブコメものでした。
面白かったのでおすすめ

  • 公式サイト

websunday.net

峰浪りょう先生といえば、異性装や同性愛等のセクシャルマイノリティを題材に、大学生という、大人でも子供でもない時期に揺れ動く3人の主人公を書いた良作「ヒメゴト〜十九歳の制服〜」の作者ですね。

ヒメゴト?十九歳の制服?(1) (モバMAN)

ヒメゴト?十九歳の制服?(1) (モバMAN)

ヒメゴトは結構濃いめの作風で、性描写等も表現として取り入れているので苦手な方は注意。

前作2つ(溺れる花火、ヒメゴト)はコメディよりもシリアス調が強く、悩める主人公たちの陰がふんだんに描かれていました。
しかし、今作はパンチラ、コスプレ、巨乳といったサービスシーンをコレでもかと含むド直球ラブコメです。
これぞTHE少年漫画ラブコメと言わんばかりの構図。
しかし、やはりそこは峰浪りょう。
「悩める性」を中心にしたストーリーのプロットと作り込みがすごく光っており、思春期の未熟な”初恋”を題材に、シリアスさをサービスシーン等で明るくしつつ、”上手い”ラブコメが楽しめました。

注:この記事は「初恋ゾンビ」の致命的でない軽いネタバレを含みます








あらすじ

男はいつだって初恋を抱えている。
そして、それはどんどん理想化して妄想化して、その男の子だけの都合のいい彼女となる。
現実には存在しないそんな彼女たちは、死んでも死ねなかった、まるでゾンビのようだ。

主人公:久留目タロウは、幼い頃は活発だったらしいが、現在は「省エネ第一、何事にも情熱を注がない」という枯れた信条をもつ高校生。
彼はある日、額の怪我をきっかけに初恋相手を理想化した脳内彼女的思念体=初恋ゾンビが見えるようになってしまった。
タロウ自身の初恋ゾンビ”イヴ”や周囲の初恋ゾンビの起こす騒動によって、平穏だった日常は、一変して慌ただしくなってしまう。
特に、タロウの初恋相手にして現在は自らの性別を偽る転校生:指宿凛々澄の存在や、数々の「思春期中の同級生」によって、初恋ゾンビたちが様々な騒動を巻き起こすものだから、タロウの「省エネ第一」も今や風前の灯。
なんとか元の平穏な暮らしを取り戻したいタロウは、同じく初恋ゾンビが見える凛々澄と共に、時に喧嘩し、時には協力しつつ、周囲で起こる恋のトラブルを解決していくことになる。
しかし、周りの恋愛相談に乗っている中で、幼馴染の江火野芽衣やタロウに対して性別を隠すことで拗れた凛々澄との関係がちょっとづつ変化していって。。。。


省エネって言えば、古典部シリーズの奉太郎を思い出しますな~。
さて、初恋ゾンビは嫉妬や諦め、自己嫌悪などネカティブな感情を持つことで攻撃性が増し、実害さえ及ぼすこまった思念体です。
げに恐ろしきは愛憎感情ですね。こじらせたらやばいわけです。
特に失恋時に手痛い経験や自己嫌悪等に陥ると「失恋ゾンビ」が生まれ、創造者の恨みを持って初恋相手やその周囲に害意を及ぼします。
当然”見える”タロウと凛々澄は余計にデカイ迷惑を被るわけですね。
でそれを避けるためにも、もっとも簡単に初恋ゾンビを消す方法は「初恋を成就させる」か「初恋を思い出にする」こと。
よって、王道でありながら解決型ストーリーとなっている初恋を実らせよう系ラブコメ!というわけです。

また、自分の知らないタロウになんかモヤモヤする江火野芽衣と、性別を偽ってしまったが故に素直になれない凛々澄(本名りりす)との駆け引きが行われる三角関係ラブコメでもあります。

まぁ、それにしても初恋。いいものですね。
恋に萌える男女の幼い恋愛というのはキュンキュンきます。
初恋を実らせるというコンセプトが、コメディ要素と相まってバッチェ決まってますよ先生!

”初恋”を実らせるということ

まぁ、少年漫画なのでご都合主義も満載なところはありますが。
男の子が誰に初恋しているのかがわかるので、そこからストーリーが始まりやすいです。
ですがまぁ、「初恋は実らない」なんてよく言われますよね。
未熟ゆえの恋は破綻に終わりやすいです。
特に年頃の男子はカッコつけたがりなので、素直になれずに勝手に初恋を破綻させてしまうわけです。

話の流れ的にも、女の子が恋の話をはじめて---
気になっている男子がいる女の子が登場=>その男子の初恋ゾンビが彼女自身だということがわかる=>相思相愛だが何らかの問題でどちらかが素直になれない=>初恋ゾンビがどんどん悪化=>頑張って二人を結ぼうね!
とまぁ、そんな感じが多いです。
早めの内に「相性のいい二人がわかる凄腕占い」として、女の子の間にタロウが認知され、そこから持ち込まれる問題をみんなで解いていくというストーリー展開がなされます。


またね、その出て来るカップルたちの”初恋”の難しさを上手くストーリー化してあります。
いやさ、最後はうまくいくご都合主義ではあるんですが、簡単なことが簡単にできないままならさがしっかり表現されています。
ギャルとオタクの恋愛とかねー。
どうせ俺なんてーからの、勝手に自己嫌悪ってのはよくわかります。
自分がしたことの愚かさを引き釣りながらもでも「傷つくのは怖い」という身勝手さが存分に引き出されていて。
ああああー、古傷がうずく。。。。。



あと、助けてきたカップルが仲間となってどんどんタロウの周りが賑やかになっていくのも楽しいですね。
いろんなカップルの姿、いろんな恋の姿と、初恋ゾンビの形を解決しながら、タロウの省エネ症や何故それに至ったのかを思い出していく形で話が展開します。
そして、芽衣と凛々澄とタロウの関係性が、周りのカップルに引きづられながらどんどん変化していくという、今後の展開にも期待とワクワクが持てる内容でした。




素直になれない三角関係のつばぜりあいがいい

可愛い可愛いヒロインたちの奮闘。
これもラブコメの醍醐味ですよね。
周りの恋を助けることで、カップルが増え、友だちも増え、そんな中で変わっていくタロウにもやもやしてしまう芽衣。
本当は自分の性別を打ち明けたいし、また昔のように仲良くなりたいけど、色んな事情から素直になれない凛々澄。
そして、タロウ自身の初恋ゾンビとして特殊な自我と能力を手に入れてしまい、みんなの仲間になってしまったイヴ。
。。。。。。あ、タロウを入れると四角関係ですね。
まぁ、いいや。
凛々澄は、多感な時期にタロウから移され、男子の自分への妄想をダイレクトに見せられたせいで、トラウマとなっています。なので女の子として人前に出るのが辛くなってしまったわけです。
芽衣は恋愛に興味ない。部活優先な女の子でしたが、恋愛感情のなかった幼馴染なだけのタロウが、どんどん積極的になり省エネ人間から脱却しつつある姿を見て意識し始めてしまいます。
そして、他のゾンビと一線を画す自発性を持った初恋ゾンビ:イヴ。
タロウの妄想をコレでもかと詰め込んだ彼女は、凛々澄にとっては彼の理想化した自分なわけだし、
もし、タロウが初恋を叶えた時、仲良くなった彼女は、他のゾンビと同じく消えてしまうかもしれません。

そんな拗れに拗れた状況となっています。

  • 初恋を成就してせっかく仲良くなったイヴを消すのかどうか。
  • 凛々澄はタロウに秘密をバラすのかどうか
  • 芽衣は自らに言い訳をしているその感情とどう向き合うのか
  • タロウはいつまで「気まま」でいられるのか。

今後の展開が楽しみな人間関係です。


総括

勇気が出ない少年の精一杯の恋と、可愛い女の子たちの一生懸命の恋に萌える恋解決型ラブコメと、素直になれない関係から巻き起こる三角関係を楽しむ王道ラブコメ。
ネットではヒロインの江火野のおっぱいの大きさがやたらと取り上げられますね。
その気持ち
わかります!!

とはいえ、それだけでなく。
ままならない初恋の難しさとか、素直になれないことでこじれる人間関係とか、初恋ゾンビを中心として巻き起こる”思春期の悩み”をコメディ調で明るさを保ちながら描く良ストーリーが魅力の一作でした。
特にキャラクター達を一層魅力的に見せる端々の細かな心理描写ですかね。
しっかりとした描写に裏打ちされた、めくるめく王道ラブコメ。
ああ、やっぱり王道っていいなって思わせる一作です。



峰浪りょう「初恋ゾンビ」

初恋ゾンビ(1) (少年サンデーコミックス)

初恋ゾンビ(1) (少年サンデーコミックス)

気になったらぜひ手にとって見てください。


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