citrussinのチラシの裏

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オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その6-3 オーバーウォッチの最後

初めての方はストーリー記事その1へ(リンク)


前回
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はオーバーウォッチの解体前に起こったエピソードについて話しました。
いよいよ今回は本題。
オーバーウォッチの最後。


オーバーウォッチの解体

高まる民衆の声と捏造された不正

もはやオーバーウォッチにタロンの暗躍を止めるすべは存在しなかった。
世界中で様々なテロが起こり、それをオーバーウォッチは止められず任務はすべて失敗に終わる。

メディアは盛んにオーバーウォッチの腐敗を騒ぎ立て、そこにオーバーウォッチが不正を行った証拠(捏造されたもの?)とブラックウォッチの犯罪歴が次々と明るみなっていく。
もはや人々は「オーバーウォッチこそテロの黒幕であり、世界恐慌の原因」という言葉を信じて疑わなかった。


各メディアはオーバーウォッチへの弾劾を一斉に煽り立て、国民の怒りは頂点まで達した。


・公式トレーラーで語られたオーバーウォッチへの糾弾の様子
オーバーウォッチ反対運動




そして、彼らは責任追及のためにジャック・モリソンの首を要求し始めたのだった。




二人の英雄の死

もはやこの問題を座視して待つわけには行かない。
秘密裏に結成された国連の特別調査チームが、オーバーウォッチの活動について極秘監査を始めた。
ーーーーしかし、その調査は本丸にたどり着くことはなかった。



運命の日。スイスのオーバーウォッチ本部にて。
その日ガブリエル・レイエスがジャック・モリソンと武力を交えた衝突を起こす。
オーバーウォッチTOP二人による決闘である。
=>原因はブラックウォッチのことについての方針だったと思われる。モリソンは世界中に顔向けできない闇の組織ブラックウォッチは廃止し、オーバーウォッチは光の元に平和を守るべきだと訴えていた。レイエスの信念を伝える資料はないが、彼の信じる正義の下にブラックウォッチの必要性を訴えていたようだ。


その結果、スイス本部が大規模な爆発を起こし、本部はボロボロに崩れ落ちた。
この爆発はあくまで二人の争いによる事故だと国連は発表。その後、ジャック・モリソンとガブリエル・レイエスは死んだと主張した。
(が、実際は事故に見せかけた、二人が揃っているところを狙った何者かの爆破テロ。国連内部が仕組んだかは不明)


誰も知らないヒーロー・レイエスはともかく
世界的ヒーロー、ジャック・モリソンの死に、未だ彼を信じていた多くの人が嘆いた。
彼の遺体はどこにも見つからなかったが、大々的な葬式が開かれる。
現在、ジャック・モリソンと記された墓が、アーリントン国立墓地にある。


2042年ペトラス法成立

本当にオーバーウォッチがテロ組織だったのかが不明のまま、国連はトップ二人の死を持ってオーバーウォッチを解体することを決議。
オーバーウォッチのすべての業務を即刻停止し、将来に渡るすべてのオーバーウォッチ活動(ヒーロー活動)を違法とみなし、起訴により処罰するという法案を提出した。
ペトラス法の成立である。

コレによってオーバーウォッチはその全てを解体。その際にブラックウォッチも解散したとされている。
そして、行き場を失った多くのヒーロー達が傭兵として扱われるようになる。

栄華を誇った世界的英雄集団のあっけない最後であった。

!!!!!!!!警告!!!!!!!!!
現在、オーバーウォッチのエージェントを呼び戻すことは大きなリスクを伴います。
ペトラス法では、オーバーウォッチ活動の全てが違法とみなされ、起訴によって処罰されると明確に述べられています。
.
トレーラーに書かれた注意文より抜粋

崩壊したスイス本部跡にて

ボロボロに崩れた元オーバーウォッチ本部の瓦礫の中に、2つの影があった。
ともなくして、2つの影は煙の向こうに消えていった。

生き残ったソルジャー

二人を狙った爆弾からなんとか逃れたモリソンが見たのは、何もかもの責任をオーバーウォッチに押し付ける世界中の人々だった。
自分たちを狙ったかのような不可解な爆発、あまりにも”出来すぎた”不正の証拠達、そして筋書きが決まっていたかのような後処理。
モリソンは確信した。
オーバーウォッチは何者かによって嵌められた
全ては、陰謀だったのだ---
だとするならば、その黒幕たちが利用するために担ぎ上げられた「世界ヒーロー:ジャック・モリソン」のなんと愚かな姿だろうか。
そして、黒幕である”奴ら”にもし自分が生き残っていると気付かれたらどうなるだろう。
世界の英雄ジャック・モリソンは死んだ。
ココにいるのは、復讐を誓い真実を暴くためにあらゆる手段を尽くすただのソルジャーだ。
アメリカの強化兵計画での多量投薬で、肉体がまだまだ動くことを確認した彼は、ジャックモリソンの名を爆発の向こうに捨てた。


スイス本部の悲劇から数年後。
世界各地で起きた一連の襲撃事件から、自警隊員ソルジャー76の名前が知られるようになった。
彼が襲撃するのは一般市民ではない。
市民を搾取する金融機関、黒い噂の絶えない企業、そしてかつてのオーバーウォッチ関連施設の掌握を狙っての襲撃だった。
その行いから、「彼はオーバーウォッチの元エージェントで、オーバーウォッチ崩壊をめぐる陰謀を暴こうとしているのだ」と主張する者もいた。
国際指名手配された彼は、オーバーウォッチの基地や兵器企業から盗んだ武器に身を固め世界中に姿をあらわす。


「ヒーローは死んだ。今の俺はただのソルジャーだ」
孤独な戦いを続ける謎のソルジャー。
オーバーウォッチを凋落させた黒幕を突き止め、裁きを下すその日まで、彼の追及の手が止まることはない。
ソルジャー76立ち絵

ソルジャー76の成り立ちは公式ムービーが出てますのでチェックしてみましょう。
www.youtube.com



化物になった男

彼らを狙った爆発をもろに浴び、体が粉々になったレイエスは、しかしまだかろうじて生きていた。
アメリカの強化兵計画での多量投薬と、モイラ・オデオレインによる遺伝子改造。
もはや彼の体は人間とは呼べなかった。
遺伝子改造された肉体は、爆破によって細胞が完全に死滅しながらも即座に再生を行う。
再生と腐敗を絶えず高速に繰り返す彼の姿は、グズグズに崩れながらもかろうじて人としての体を保っていた。
その顔は、もはや化物と呼ぶにふさわしい。
人であらざる彼は、その崩れ行く素顔を隠すため仮面をかぶる。
なぜ自分がこのような化物にならなくてはいけなかったのか

ブラックウォッチの司令として、オーバーウォッチのために泥をかぶり続けてきた。
人体改造をされても、正義のためと戦い続けてきたのだ。
しかし今、全てが明るみなったとき彼の目に写ったのは、責任をブラックウォッチのみに押し付け、自らの罪を隠蔽し、言い逃れに終止するオーバーウォッチの上層部達の姿だった。
彼らは知らぬ存ぜぬを貫き、こちらのこと見ようともしなかった。
それはオーバーウォッチの面々も一緒だ。
正義ごっこに明け暮れて、自分たちの活躍もその献身さえも無視し続けた。

誰のために戦ってきたのだ

崩れ去る細胞はその度再生を繰り返し、憎悪と怒りと後悔がガブリエル・レイエスの姿を形作る。
彼の憎悪はヒーローともてはやしながら利用して、いらなくなったら手のひらを返し自分たちを見捨てた全てへと向けられた。
そして彼は闇の中に姿を消す。
もはや元オーバーウォッチのヒーロー、ガブリエル・レイエスの姿はどこにもない。
ただそこにいるのはかつてのすべてに復讐を誓う”死神”の影だけだった。




いつごろからだろう。
世界各地に姿を現す黒衣の殺し屋が噂されるようになった。
リーパー(死神)の名で呼ばれる彼は、傭兵ではあるがどんな大義にも組織にも与さない。
「オーバーウォッチ。その惨めな歴史に終止符を」
すべてを謎に包まれた死神の通った道には死が訪れる。
そして、犠牲者は皆一様に生命を吸い取られて体は朽ち、死体として形が残る者さえごく僅かである。
リーパー立ち絵




どうやら、ブラックウォッチのトップであったレイエスは他のオーバーウォッチメンバーが知らないオーバーウォッチの功罪も熟知しています。
(そもそもそういう後ろ暗いことが表に出ないように、事前に葬っていたのがレイエスたちブラックウォッチ)
そのため「オーバーウォッチは完全無欠の正義集団であった」と考えている人間を蔑んでいます。(モリソンも同罪っぽい?)
それと、初代オーバーウォッチの敵でもあったオムニックや、オーバーウォッチの光側しか認めないウィンストンのことを特に毛嫌いしていることがゲーム内セリフからわかります。

ヒーロー達の解散

オーバーウォッチが解体され、ヒーローと呼ばれた者たちは故郷へと返っていった。
あるものは傭兵になり、あるものは仇敵であったタロンの誘いにうなずいた。
特にオーバーウォッチと対立していたブラックウォッチのメンバーの多くは、密かにタロン側へと身を移した。


しかし、オーバーウォッチがなくなっても、ペトラス法が制定されても、正義の心を忘れるわけではない。
オーバーウォッチの複数のエージェントはたったひとりで世界中を旅し、弱者を助け、自らの正義に沿った救済活動を続けている。

  • 世界を股にかけてテロを防ぐテレポートガール
  • ヴァルキリースーツを身にまとい、病気や負傷者を救う守護天使
  • 都市を襲う、かつて自分が設計した巨大オムニックを止める天才技術者

そして、未だオーバーウォッチを諦めず世界の問題を記録する一匹のゴリラ。

人々に裏切られてなお、世界を救えるのは彼らしかいないのだ

  • ウィンストンの声明についてはこちらのアニメーショントレーラーをどうぞ

www.youtube.com




以上。
次回はヒーローのいない世界。

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