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citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

発売した二巻を今頃読んだので、猫かぶり系ラブコメディ真昼てく「猫戸さんは猫をかぶっている」を紹介しよう

本性を偽りおとなしそうに振る舞うことを”猫をかぶる”と言います。
近年ではおとなしそうでなくても、いい子ぶったり優等生ぶったり、天然を演じたり。
まぁ受けがいい態度を取ることを言います。
さて、猫をかぶるのは悪いことでしょうか。
私は状況によると思います。
外見をよく見せようとするのはみんなやることです。相手を不快にさせないための気遣いの場合も多いじゃないですか。
何を隠したいのか、それが大事なんじゃないでしょうか。


ということで!
猫をかぶっていてもかぶっていなくても可愛い女の子たちが出てくるラブコメ良作。
真昼てく先生の「猫戸さんは猫をかぶっている」がおすすめです。

猫戸さんは猫をかぶっている : 1 (アクションコミックス)

猫戸さんは猫をかぶっている : 1 (アクションコミックス)


あらすじ

猫をかぶっている人の頭の上に猫が見えてしまう(というかほんとに”猫をかぶって”いるように視える)高校生の桐生了。
彼は数多の猫かぶりを見てきたせいで、人間不信気味。特に女性はみんな猫かぶり。できるだけ関わらないように距離を置いています。
その能力のため本人も猫をかぶるのは大得意。
猫をかぶって周囲に合わせながら周りと付き合う毎日。特にすべての人に猫をかぶる究極の“猫かぶり”同級生のりらにはうんざりしていました。
本音を見分けられ、いつでも猫をかぶれる能力を利用し上手く世渡りをしているつもりだったのですが、ある日りらにこう囁かれます。
「桐生くん、猫みえてるよね。。?だったら、わたしのいうことききなさい」

かぶられている猫は人によって違います。シャムだったミケだったり、直毛だったりかぎしっぽだったり。
超かわいいんですけどこの猫たち。
猫作画に気合入れすぎだろ。
ちなみに主人公は厭世的ではなく、猫をかぶられるのがうんざりなだけです。
猫をかぶり返してうまくやり返すのがいつものやり方。相手を傷つけないように、敵に回さないように矛先をかわします。

主人公超いいやつ

猫かぶりがわかるため本音が別にあるかどうかがわかります。
それはつまり、相手の恋心や真剣な気持ちもわかることができます。
どこぞの鈍感主人公とは違い、相手の気持ちがすぐに伝わってしまうため、結構主人公は誠実。
いいですよね、相手の気持がわかるから本気には本気で返したくなるって主人公。
主人公が誠実だから気持よく読めます。
また猫のかぶり方も承知しており、周りの人をよく観察しているため、相手に何を言えば問題を解決できるのかがわかっています。
機嫌を悪くした女子たちへのうまいお世辞、先生の頼みを効率的に断る方法から始まり、傷つけてしまった女子への対処法など、
お前ジゴロかよという猫かぶり様。
本音を隠しているのがわかるという性格がネジ曲がりそうなフィルターがかかっているにもかかわらずここまで性格がいいのもフィクションならではだなーと思います。
その能力を悪用せず周りに気が使える好青年。
彼が猫をかぶってどのように学園生活をすごすのか、周りがどんな猫を被って過ごしているのかを楽しむコメディ面でも面白い作品。

猫をかぶるという性質

猫をかぶる=本音を隠している。
この設定と恋愛というジャンルが見事にマッチしています。
特に猫かぶりの達人にして、猫が視えるりらの魅力はこの設定によって倍増されていると言っていいでしょう。
彼女は家庭環境から常にどんなところでも猫をかぶることが習慣になっています。
よって、猫をかぶっていない=本気の本心ということがわかり、彼女がどんな気持ちでその言葉を発したかがわかるようになっています。
これがキュンキュン来る。
ああ、彼女は猫をかぶることもできない本心からこの言葉をいったんだなーみたいな。
主人公に気持ちの根幹が伝わるというこの設定は素直になれない系ヒロインの最大の武器になるのではないでしょうか。
特に2巻。恋模様が複雑になってきた段階でりらが自身の気持ちに気づくのですが、そこからの様々がね。いいです。
また他にも、1~2巻で主人公に惚れる女の子がいるんですが、その子はあんまり猫をかぶって人に接するのが苦手なのです。
その子が突然主人公だけに猫をかぶり始めるわけですよ。
そこが面白くて、普通なら主人公は気付けないところなんですが、この能力のおかげで一目瞭然なわけです。
「ああ、この子は今自分を好意的に見てもらいたいと思っているんだな」
と伝わってしまうわけです。
引っ込み思案系ヒロインの武器にもなりますよね。

ヒロインがみんな応援したくなる。

主人公が惚れている一切猫を被らない系女子、夏菜。
本作の(おそらく)メインヒロインにして、究極猫かぶりのりら。
主人公の猫かぶりにほだされ彼を好きになってしまった引っ込み思案な蓮。
さらに最新刊2巻で意味深に主人公妹の友達が参戦してまいりました。
さてこの複雑な恋模様はどうなるか。
りらがねー、猫を視えるという性質上周りの気持ちに気づいてしまうところが苦悩ですよね。
自分の行動が周りに与える影響をある程度把握できているメインヒロインってなかなか胃の痛い設定。
蓮に告白を促してしまった自分を心地悪いなと思ってしまえる彼女が好きです。
現在夏菜は完全に当て馬感が漂ってますねー。
蓮とりらの恋をかき回すための動力役というか。
まぁ、主人公に惚れてしまうと主人公と夏菜がくっついて終わってしまうので問題外なんですが。
ちょっとね微妙な違和感があって、どんでん返しがありそうで怖い。本当に彼女貧乏設定だけなのかねー。
過去になんかありそうな感じがする。


猫をかぶるというのは、本音を隠していることです。
それはもしかしたら相手を思ってのことかもしれません。
よく見られたい、相手に気にして欲しいというのは当たり前のことで、悪いことではないと思います。
ということで、ある程度相手からの評価や本音が推測できてしまう主人公と常に猫をかぶり続ける女の子でお送りする異色のラブコメディ。
「猫戸さんは猫をかぶっている」
興味が出たなら手にとって見てください。