citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

コメディ漫画1巻時点感想:「保安官エヴァンスの嘘」「大蜘蛛ちゃんフラッシュバック」

勘違い系ウェスタンコメディー「保安官エヴァンスの嘘」

謎の彼女Xの作者が描くマザコンコメディ「大蜘蛛ちゃんフラッシュバック」

どっちも面白かったのですが、まだ1巻しか読んでないので1記事におさめる長文感想は書きにくい。
ということで感想雑感で短文感想



栗山ミヅキ「保安官エヴァンスの嘘」

アメリカ西部開拓時代。
まだ強き者が掟であった頃、西の荒野のどこかで・・・
凄腕の保安官エルモア・エヴァンスは、彼女が欲しくてモテたくてガンマンになった。
しかし、持ち前の鈍感さと無駄にカッコつけたがる性分のせいで周りからは「恋愛に興味のないクールな男」と思われている。
今日も女の子にカッコを付けながら、大事な場面でチャンスを逃し、名声だけ高めていくエヴァンスの勘違い系ウェスタン・コメディー

本当はカッコつけてるだけの孤高のガンマンによる、空回りコメディーです

保安官エヴァンスの嘘(1) (少年サンデーコミックス)

保安官エヴァンスの嘘(1) (少年サンデーコミックス)

  • webサンデーで1話は読めます

websunday.net
一巻読みましたところ結構面白かったです。

エヴァンスの一挙手一投足や周りの反応に「違う、そうじゃない!」って突っ込みたくなるのが面白い。
もうやってることは「モテるため」で、もう男の子としてはちょっと見に覚えがあったりしていたたまれない痛さがいいです。
カッコつけるために完全にから回っているエヴァンスに対してある種の愛おしさが湧いてくる。
だただたモテたい!モテるにはどうすればいい?ってのがすごく伝わってきて、その必死さが楽しい。
さらに心のなかでいちいち女々しく後悔してるのに、表面上キリッとしてるから周りは誤解していくっていう。
そのループで沼にハマっていくのが楽しかったです。
これは、言ってみればツッコミ不在で回される勘違いコメディですね。


空回りの主要原因たる親父の名言も見どころ。
ダメ人間なのにいちいち変な説得力を持つ名言を吐くから困る。
「しっかり者に見えて少し抜けている女はいいぞ。赤面顔がマジでヤバイ」
「ガンマンたる者、情より金を取るようにしろ。・・・ココぞという場面で金だけじゃないところを見せる。そのギャップがモテるんだ」
いやぁ、屑なんですけどね。
でも、ほんと謎の説得力があって、なんかかっこよく見えてしまう。
親父の言うことはいつも正しいなぁ。
と、そう思えてしまうのが不思議な魅力を持ってます。


あとヒロインが可愛いです。
一応エピソードヒロインみたいなのは出てくるけどメインは”ツンデレで素直になれない”賞金稼ぎ「フィービー・オークレイ」
こっちも素直になれずにチャンスを逃しまくる空回りヒロインです。
双方恋人になって欲しいのでカラカラカラカラ求めるものと違う方向に回り続けるのが楽しい。
遠い遠い場所で捕まえた賞金首を、わざわざ会いたいがためにエヴァンスが務める保安所まで引きずっていくフォービーが可愛い。
捕まった賞金首はマジご苦労様です。


全体的に安定感のあるコメディでした。
フィービーとの今後はどうなるのか。果たしてエヴァンスが自分の根本的失策に気づく日は来るのか。
そして、まだまだ親父は名言を吐き続けるのか。
見守っていきたいと思います。

植芝理一「大蜘蛛ちゃんフラッシュバック」

僕は誰にも言えない悩みを抱えている。
鈴木実、16歳男子高校生。
僕は時々フラッシュバックを見る。
それは死んだ父さんの高校時代の記憶。母さんを好きなっていったあの日の想い。
父さんの想いと情景がフラッシュバックし続けて、僕はどんどん高校時代の母さんに恋していく。
父さん。このやり場のない感情をどうしたらいいんだ!

大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック(1) (アフタヌーンコミックス)

大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック(1) (アフタヌーンコミックス)

アニメ化もした夢使いや謎の彼女Xを書いた変態(褒め言葉)作家 植芝理一先生の最新作です。
ディスコミュニケーションからのファンなので当然読みました。
ああ、今回も極まってるわ(褒め言葉)。
エディプス・コンプレックス系の作品で第一に思い浮かべるのは当然名作ラブコメ「八神くんの家庭の事情」でしょう。

八神くんの家庭の事情(1) (少年サンデーコミックス)

八神くんの家庭の事情(1) (少年サンデーコミックス)

大蜘蛛ちゃんはあっちよりは、多少爽やか(?)です。
八神くんの家庭の事情は五十里真幸ちゃんがすっごく可愛いので、読んでない人はぜひ読んでいただきたい。
まじで終わり方もキレイで、メッセージ性もあり、最初から最後まで笑えて、7巻できれいに完結した名作ラブコメです。

閑話休題
母子もののドロドロとした鬱々とした雰囲気は無いのでご安心を。
あくまで謎の彼女Xのような、ちょっと(?)変わった恋愛ものです。
やっぱ、キャラクターのフェチズムと個性を描かせたらこの植芝さんは鉄板作者ですね。
エロではなく、爽やかなフェチズム。
本当にキャラたちへの愛と性癖が極まっていて。
1つ1つの動きや言動が記号にならない魅力を映し出し、キャラが個性的に活き活きしていきます。
淡い青春時代。父が母に惚れ抜いた日。
二人の甘酸っぱい思い出が、少年の恋を拗らせて行きます。
でもそこにいかがわしさはなく、どことなく爽やかでさえあるマザコンものといいますか。
大蜘蛛ちゃんと、実の同級生一(はじめ)ちゃんの可愛さが存分に少年を狂わせていくさまが愛おしいですね。


鉱物の聖母のうなじとロングポニテに振り回されつつ、短髪の魅力に気づき。
無表情のテレ顔とよだれに愛を覚えた謎の彼女Xにて、新たな扉を開き。
そして今日、おめでとうございます。
エディプス・コンプレックスと、「母に似た恋人を追い求める男の子」へようこそ。
植芝さんは本当に罪作りな人やで。
大蜘蛛ちゃんの丸いお尻もいいですが、あの夕日の教室な。
すべてを知っているかのように「だって、私がだれかとつきあったら鈴木くんいやでしょ?」には痺れました。
女の子はいつでも女なんですね!
卜部さんより丘さんの強かさが好きだった私としてはどストライクです。


さてヒロインは
「父親目線での絶対的ヒロイン:大蜘蛛綾(高校時代の母)」
と、
「どこか大蜘蛛ちゃんに似ている実の同級生:一一(にのまえ はじめ)」
どっちも可愛いく、とてもいいキャラに仕上がっています。
が、それ以上にこの難関に立ち向かい未来を歩む主人公実くんに期待したい。
”母のかわいさ”にどんどん魅了されていく彼が、どことなく母と似ている同級生と毎日学園生活を送る。
果たしてこの恋の行方は・・・
と次の展開が気になりすぎる良作でした。



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