citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

原作:ピロ式、作画:蛍たかなの傑作コミック「アイリス・ゼロ」は高校生の苦悩と異能設定が絶妙に調和した学園青春ミステリー


復ッ!活ッ!
アイリスゼロ復活ッッ!アイリスゼロ復活ッッ!
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めでてェ~~~~~


もう再開の可能性を絶望で塗りつぶしてたので見逃してたわ。。。。友人が教えてくれました。
ということでアイリスゼロが復活なさりましたので、急遽おすすめ記事を書くことと相成りました。

アイリス・ゼロ 1<アイリス・ゼロ> (コミックアライブ)

アイリス・ゼロ 1<アイリス・ゼロ> (コミックアライブ)

子供たちがアイリスと呼ばれる異能力を持って生まれるようになった世界をベースに、子供が学生生活の中で抱える問題や苦悩を描く青春ミステリ漫画です。

嘘は悪いことなの?信じるってなんなの?得てして人の思いは誤解されやすいものです。
能力を持たぬゆえの憤り、能力を持ってしまったが故の苦悩。大人でも子供でもいられない狭間の期間に多くの現実的問題が交差します。
あくまで異能は中高生にもたらされる苦悩を表面化させるためのギミックでしかありません。
そういう点では名作学園青春ノベル ゲーム”ダ・カーポシリーズ”に似てますね。
あれも異能を持ったゆえ表面化した学生の過ちや苦悩がテーマです。



あらすじ

他の人には見えない”何か”(人によって違います)が目に映る異能「瞳(アイリス)」を、子供たちが持って生まれることが当たり前になった世界。
アイリスを持たない欠落者(アイリス・ゼロ)として生まれた主人公・水島透は幼いころから迫害や差別、そしていじめを受けてきた。
そのことで、いかに目立たないように生きるか(本人いわく低視聴率な生き方)をポリシーにするようになる。
そんな透が高校生として学園で目立たずに過ごしていたある日、学園の人気者・佐々森小雪にとある告白を受けることになる。
人気者である小雪にかかわることで強制的に彼の学園生活は変化していく。
多くの青春の痛みにいかに彼は向き合うのか。
”素晴らしいじゃないですか。だって、水島さんにはアイリスのフィルターを通さない世界が視えるんでしょう”


アイリスとは何かが見える能力で、嘘が見える、前世が見える、その人が食べた夕飯が見えるなど、見える能力やどういう形で何が見えるかはひとによって異なります。そして見えることで否応なく人付き合いや考え方、性格や日常が”それ”に影響をうけ引っ張られることになります。
人の感情が見えるために上辺の付き合いしかできなかったり、死期が見えるために人を避けるようになったり様々ですね。
そんななか希少なアイリスを持たぬもの(欠落者)はこの世界では迫害対象です。特に子供のコミュニティではいじめや迫害が堂々と行われます。
主人公は欠落者として生まれました。その迫害やいじめから逃れるために習得した状況判断力や洞察力が凄まじいもので、それらを駆使して諸問題を解決していきます。
ここで問題なのは、”学生の問題は非常に解決が難しい”という点。
ただ根本治療するだけではどうにもならないことのほうが多いです。
学生時代の諸問題に対してとある簡単な解決策を使用する傑作ラノベ”俺の青春ラブコメはまちがっている”は既読済みでしょうか。
あの時期の苦悩は簡単に解決しないものです。
この作品では様々な痛みや苦悩に触れていきます。

主人公グループの面々がいい

まず主人公の聡明さがいいですよね。
迫害という暗い過去から生まれたすさまじい洞察力は、多くの物事を解決させる能力を持ちます。
アイリスは必要なのか?人間は自前の能力でアイリスに劣るものなのか。非常に考えさせられます。
”ほんと!すごい!アイリスを持たずそこまでみぬけちゃうなんて”とは6巻登場の新キャラの言葉ですがそのとおりだなと思います。
迫害とか見下している場合やないでこの高校生!
多くの問題を解決にはアイリスというフィルターを通さない主人公が重要な役割を果たします。
彼の冷静な判断や迫害を逃れるために生まれた洞察力が力を発揮します。
また、彼を支えるヒロイン小雪や親友聖を始めとした主人公グループの面々がすっごいいいやつらで、重い話が多い中で読者と主人公共々救われます。
5巻までで主人公グループは6人になり面々が持つそれぞれの負い目や、いびつな関係が一つづつ解消されていきます。
それぞれがそれぞれを支え合うストーリーが素晴らしい。特に瞳刈り事件の過程と顛末は必見です。
瞳狩り事件というのが休載前の大きな山場なのですが、すべての生徒が互い互いを疑うようになります。犯人のアイリス狩りの手口や犯人にとって邪魔な主人公の追い出し方など閉じられた学校生活というものの脆さと怖さが印象的でした。いつも冷静沈着で頼りになるあの主人公でさえ徹底的に痛めつけられるシーンは心が痛みます。彼を助けようと立ち上がる友達たちが素晴らしい。聖くんカッコ良かったでです。
お互いを信じ合うこととは非常に難しいですが、尊いものなのだと思いました。

誰かが一方的に助けたり、守ったりするんじゃなくて、困った時には助け合う。それがお友達ってものです。

6巻 小雪のセリフより

これが如実にこの漫画を表していますよね。

この漫画はとある問題が起こる=>解決して仲間が増える=>増えた仲間とともに次の問題を解決するというストーリーが基本となります。
5巻までで6人が揃います。そして6巻にてまた新キャラが登場し問題が噴出します。
ちなみに解決編はまだ出てない7巻から。単行本組の私としては、いまいまかと新刊を待ち続けてもう2年待ちました。
ようやくの復帰です。新刊待ってるよ!

ミステリーとしての面白さ

欠落者は迫害を逃れるために隠しますが、大多数のアイリス持ちも”自分がなんのアイリスを持っているか”を隠します。
それぞれがそれぞれ能力が違うために知られたために関係がギクシャクしたり、いじめに発展したりするからです。
しかもアイリスの能力は曖昧なものも多いです。
それらのせいで起こるねじれた問題や、解決が難しい問題をいかに解決に導くか。ある意味でこの作品はミステリとしての側面も持っています。
”なぜ全校生徒の中から適格者が見つからないのか””なぜ品行方正な生徒が優しいと評判の先生を殴ったのか”
などなど学内でアイリスが原因で起こる多くの謎と諸問題を主人公たちが解決します。
こんなめんどくさい問題をどうやったら解決できるんだ!?から、この原因は一体何なんだ?までミステリにあふれた作品と言えるでしょう。
瞳の狩り方はサラッと推理されましたけどなるほどなーと思いました。
高校生の繊細な心の問題とアイリスというギミックが見事にはまっています。

お前らさっさとくっつけよー

甘酸っぱい話が多い。っていうか5巻終了時でカップルがすでに決まっている。
(6巻新キャラの星宮どうすんだ)
さっさとくっつけよと言わんばかりの王道関係が多いです。4巻からの表紙もそれに合わせてありますね。私は七瀬が好き。
(でも幼なじみ恋愛関係は不遇か。いやあさひ-晴海もいいコンビですが)
今後星宮さんがどう絡んでくるかが楽しみでなりません。
できればこの生ぬるくてじれったい恋愛関係をかき回してほしいですなー。


ミステリにあふれた異色の青春コミック。
アイリス・ゼロがおすすめです。

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