citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

私が鬱になった日01 もしくは今鬱になってしまった人へ

さてそろそろ鬱の状態も少なくなったことだし、私が鬱になった体験を書いていこうかと思う。
決してネタがなくなったわけではない。
振り返るのも治療の一環だといわれているからだ。
決してネタがなくなったわけではない。大切なことだから2度言っておこう。
本質的には人に見てもらうために書いていないので雑文になってしまっているがご容赦を。





鬱と診断されて早2年。いまだ私は軽度鬱の診断を受け働けない状況だ。(働かないともいう)
鬱というと大変だね、とか、しんどいのかなと心配する方や、根性が足りてないなんて激励を飛ばす方がいらっしゃるが、断言しておこう。
鬱になった諸君、周りに理解を求めるのはやめておけ。医者以外にそれを求めても無駄だった。
彼ら(鬱になったことの無い人)に鬱はわからんし、たとえ鬱になったことのある人でも症状は千差万別である。
ネットや物の本に書かれていることの多くが私に当てはまらなかった。
周囲に求めるのは理解や共感ではなく手助けである。
「しゃあないな」
と思っていただくことが一番なのだ。
 

別に原因があるわけじゃない

多くの人は(本人でさえも)鬱に原因を求めたがる。
はっきり言いたいのは
「あ?原因?そんなものねぇよ」
ということだ。
確かに考えてみればこまごまとした要因はあった。
関西の山に囲まれて育った私に横浜(しかも海)近くでの仕事は合わなかったのだろうとか、病気中に先輩から来るメールの内容が励ましというか叱咤激励というかのお小言だったり、厳しいOJTであったり、仲良くなれない同僚だったり、部屋の狭さだったり、家事の大変さであったり、まぁいろいろだ。
上げていけばきりがないし、上げる必要もないんじゃないかなと今は思う。
運が悪かった
そう思っていただいて結構だ。鬱になった諸君。君たちは道路にたまたま落ちていたバナナを踏んづけてしまっただけなのだ。
運という言葉が嫌いならば別の言葉に変えてもいい。
「肌があわなかった」
肌に合わない化粧品を塗ったら荒れるように、偶然心に塗った環境が体質に合っていなかっただけである。
自分でも他人のせいでもない。
そんなことはどうでもいいことなのだ。

鬱になった

さて不幸にも鬱の疑いがある諸君。
まずはさっさと病院に行くといい。心療内科は連日満員なので早めに予約をしておくとよい。
しかし、そんなこともできないくらい日に日に体がおっくうになる。
意識が動こうとしてくれず、心は沈み、体は非常に重くなった。
日差しが痛いし、人ごみが気持ち悪くなる。
ちなみに私は会社に行く途中の電車で発症したので電車に乗れなくなった。
電車に乗ると吐き気と頭痛と腹痛でとてもじゃないがじっとしていられない。
立て続けに襲ってくる罪悪感と焦燥感。
大学生ならいいが、社会人になると一人の休みが全員の予定遅れに降りかかるのだ。
そんな状況の中で重い体を引きづって病院に行けというのか鬼畜めと、当時の私はネットを見ながら思った。
(便利なことに寝ててもipadは見れる)
答えはYESだ。
なぜなら本格的に鬱が進行すると家から出られなくなる可能性があるからだ。
ちなみに私は数日ガチに動けなくなり、amazonの宅配で食いつないだ。
外から入る声も聞こえず、半日どころか8割日寝て過ごした。
こんな状況になる前にさっさと医者に行った方がいい。
鬱の初期は仕事にだって行ける。吐き気さえこらえれば仕事はできる。効率は半分以下になるし、単純作業しかできないから上からしたらいい迷惑だが。
ということで、面倒事は考えない方がいいので予約も一切いらない。
なんか心の芯からだるいなとか、吐き気がするのに病院行っても問題が見つからないと思ったら、とりあえず心療内科に入り、保険証を見せ、アンケート書いたら突っ伏していればいい。
あとは医者が判断してくれることだろう。
新型鬱の方は喜ぼう。薬飲んで数日寝たら回復する。仕事量の調整とチームメンバーの関係を良好にし、毎日適度な運動を心掛ければ問題なく働くことも可能だろう。
鬱と診断されたら私と一緒だ。何、最悪会社を辞めるだけだ。命に別状はない。

鬱になるとどうなった。

これは人それぞれ千差万別だから何とも言えない。
体験談を話そう。
私の場合まず、危機感がなくなった。ベランダや踏切、車線や包丁。あらゆるものが怖くなくなった。というか飛び降りてみたくなった。
やばいと思ったので、窓にも近づけなくなり干すのは風呂場で乾かした。
とはいえ、あの時の状態を振り返ろうとしても不思議と無理なのだ。
全てが分かったような、でも何もわかっていないようなそんな気分がしてたような気がする。

ついで体が重く起き上がれなくなった。これは抗鬱剤の副作用も関係しているらしい。
動けないから寝るしかなく、食べるのもおっくうだからベッド傍にフルーツグラノーラと飲み物を常備した。
そうするとどうなるか、当然だが太る。
体重は15kg以上上がった。
治った後も物理的に起き上がることが大変になった。体が重い。
とはいえ安心していい。心療内科には通える。
抗鬱剤は中途半端に辞めるとひどい頭痛と吐き気に襲われるのだ。大丈夫、あれが嫌でがんばって通った。
人によっては実家に戻る方がいい。
私は(でも頑張れば大丈夫)とか甘いこと考えてすべてが悪化した。
実家に戻れる人は体が動くうちにさっさと全有給と病休を使い治るまで帰った方がいい。
断言しておく。どうせ会社には行けない。鬱を嘗めない方がいい。
私は会社から離れ実家に戻ると心が休まり深く寝れるようになった。そういった意味でもさっさと仕事場から離れよう。

さて、初期鬱症状に体と心がなれると(私の場合は3か月ほどかかった)動くことができるようになる。
外も出歩けるし買い物も行ける。なぜか笑うことと泣くことが難しい以外は大体日常生活は問題ない。
こうなってくると仕事場に申し訳なくなってくる。(実家に帰った人はまぁ大丈夫だろう。なまじ仕事場に近いと気になる気になる)
もう大丈夫と思い、医者先生に言ってリハビリを始めようとするがつまずくという日を繰り返す。
例えば私は電車に乗れるようになるまでに2か月。とうとう元の仕事場付近には近寄れず、別の区にある仕事場に行けるよう調節してもらった。
ここらへんいろんな場所にオフィスを構える会社だと楽でいい。
(とはいえ、結局は仕事を続けられず退職したが)
”体”は元気で、”心”はやんでいる。間に立たされた”意識”がすごく疲れたのもこの時だ。
はた目から見ると治っているように見えるので、友人あたりにはいろいろ言われたものだ。
もう一度言うが、いくら親友といえる人でも理解や共感はできない。
これは仕方ないことだ。
人は他人の心をのぞけない。

全てを通して出た症状としてはやはり仕事への忌避感か。
会社のビルに近づくと吐き気が起こり、頭痛がする。
足が地面に立てず浮いている感覚になり、頭が熱に係ったようにぼやっとする。
手と足に力が入らない。
そんな感じである。
あと人ごみも気持ち悪い。これは長いこと治らなかった。

鬱になるとめんどくさくなる

鬱になった時は非常にめんどくさいものを求める。

  • 人に会うのは嫌だが、人に甘えたい
  • 非常に繊細になり、小さな一言一言に思い悩む。
  • 体力が有り余っているが動きたくない
  • 何かしたいわけではないが何かわからない焦燥感と不満が噴き出てくる

ということでめちゃくちゃめんどくさい人が出来上がる。
とはいえいくらめんどくさい人を認識しても、鬱になっても絶対に欠かしてはいけないことがある。
「人と話すこと」である。
最近は便利だ。
skypeには大いに助けてもらった。友人と夜適当な話をくっちゃべってから寝た。
付き合ってくれた友人への感謝の大きさは言葉で表せないほどだ。
とはいえメールやlineで代替えするのはやめておいた方がいい。
なんだ、オーバーウォッチの攻略記事でいつか書くかもわからんが、
人は何かを選択することで心に負担がかかる。
文字は、言葉を話すよりもたいそう負担がかかるのだ。
「じゃあ音声入力でいいじゃん」
と思うかもしれないが、ログに残る。文字かして見えることはやめておいた方がいい。
相手の言葉や自分の言葉にいちいち悩まされることになる。

その後

結局私は1年かけて鬱が治らず、仕事を辞め実家に帰った。
実家があるというのは最低限の衣住が成立するので非常にありがたい。
会社には悪いが傷病手当金をもらうことで生活もできている。やめてから2年はもらえるのであと残り1年で身の振り方を考えるつもりだ。
多くの鬱の人に言っておきたいが、物語と違いビターエンド後も私たちの人生は続いていく。
なんか出会いがあったり、新しいことを知ったり、意外と仕事を辞めてからも悪くない日々である。
死ぬのはやめとけ。
どうせ最終手段に期限はないので後回しにしておく方がいい。


そろそろ書きつかれてきたので01はここら辺にしよう。
なんかまた02とか書くかもしれん。そしたら、新入社員向け鬱にかかりにくい習慣づけでも書くか。
要するに後から考えたらやらかしていたあれこれを反省とともに書いていくわけだ。
またがあれば。

スポンサーリンク