前回9-1では
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ギリギリの所でリコールを届けたゴリラと、兄弟の物語を語りました。
ヒーローは死んでいません。
彼らの物語はここからはじまるのです。
そして、そのリコールに呼応した元オーバウォッチたちの姿がありました。
目覚めた”最後の研究者”
=>メイの前回の話は5-1参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その5-1 オーバーウォッチの混乱とニューカマー - citrussinのチラシの裏
冷凍保存され、救いを待つ研究チーム。
オーバーウォッチ解体後、だれも知らずに眠り続ける彼らの装置が一つ、起動した。
コールドスリープされていたメイが、奇跡的に目を覚ましたのだ。
ゆっくりコーヒーを入れ、鼻歌交じりに観測機を起動させた彼女が見たのは”絶望”の二文字だった。
眠りにつく前より悪化している天候と、世界気象異常
9年間誰も来なかった事実
自分以外の隊員全員の生命反応の停止
オーバーウォッチの解体
一人っきりで取り残された彼女は、途方に暮れた。
どうしようもないのだ。
食べ物もない。
資源もない
オーバーウォッチもなくなった。
アンテナさえ取れかけている。。。。。
なんとか外に出ようとしても、猛吹雪に体が押し返されて儘ならない。
どうしようもない中で、相棒であるスノーボールだけが、彼女の救いだった。
- メイの自作した人工知能搭載小型気象操作装置「スノーボール」
それでも、この9年間。観測し続けたデータをどうにか活かしたい。
死んだ彼ら仲間たちに報いたい。
絶望の中、観測データを見返す彼女に一つの福音が聞こえた。
ノイズ混じりの緊急通信。
誰かが、オーバーウォッチの誰かが、世界中のオーバーウォッチメンバーに連絡を取ろうとしている。
希望は潰えていない。
より高所から通信を受信するために、勇気と知恵と、残り少ない資材を振り絞り策をねったメイは、氷を作り出す銃「Endothermic Blaster」の開発に着手した。
全く足りない時間。全く足りない電力。
ついには相棒スノーボールさえ失って。
たった一人になったメイはそれでも信じた。
自分たちオーバーウォッチを。そして世界の未来を。
スノーボールの犠牲によって完成したEndothermic Blaster。
アンテナをよじ登り、氷を使って危機を回避し。
エコポイントの最も高い場所で受信した通信には、懐かしいゴリラの姿があった。
- ゴリラからの緊急通信。
世界は再び私達を必要としています!!
わかりますね?
うん。
ウィンストン。
わかりますよ。。。。
手のひらには、隊員たちの研究の結晶たるUSBが握られていた。
装備を担ぎ。
たった一人。
それでも、彼女の足はもう止まらない。
猛吹雪にも、孤独にも負けず。
ただ、彼らと合流するために。
ヒーローが失われた時代。
世界の異常気象を止めようとする人間は誰一人としていない。
故に、オーバーウォッチ最後の気象観測研究チームとして、彼女は動き出さなければならないのだ。
「私達の未来の為に」
ウィンストンと合流したメイ=リン・チョウは、スノーボールとともに単独で世界中での調査を再開する。
何がこの地球の生態系を脅かしているのか、その謎を解明するために。
リーパーに破壊されたデータ群。
粉々になった各地のエコポイント。
それでも、ぼろぼろになる生態系の回復のために、たったひとりの挑戦が続く。
彼女はカナダはローガン山で調査とテストを行い、ロサンゼルスで活躍し、ネパールでは極秘プロジェクトを行った。
そして北極では温暖化で崩れ行く氷河から、死にゆく北極の野生生物を守りきる。
たった一人の旅する気象学者メイ=リン・チョウ。
彼女を突き動かす言葉は一つ。
「私たちの世界の平和には戦うだけの価値がある」
- メイの物語は、PV「Rise and Shine」にて描かれています。
- メイをもっと好きになれる傑作PV。ぜひみてください。
メイは、ウィンストンに勧められて彼女の旅行についてのジャーナルを記録しています。
それが世に出され、冒険家メイ=リン・チョウの名は世界に広まりました。
それは、Blizzard公式にてMEI'S ADVENTURES(メイの冒険日記)として、記事が出ています。
が、相変わらず英語。
いつも通り、「だらだら オーバーウォッチ」ブログさんの翻訳記事に頼りましょう。
overwatch.hatenadiary.jp
彼女のおちゃめさ満載の活躍が見れます。
アリーナマップ:エコポイント・アンタークティカ(Antarctica)
Ecopoint: Antarctica(南極観測所)はアーケードのエリミネート。
つまり3vs3ルールで使われるマップとなっている。
その他、イベント:メイちゃんの雪合戦でも舞台となる。
名の通り、メイたちオーバーウォッチの異常気象研究チームが閉じ込められた場所だ。
氷に閉ざされた観測所。
PVで語られたように、アンテナが折れていて外部との連絡が取れない。
マップ内には各研究者の名前が書かれたコールドスリープポッドが置かれ、その6人中1人(メイのみ)しか開けられていないことが見てとれる。
メイ以外のポッドは心停止している。(画像はオパラ大尉のもの)
コールドスリープ直前までは楽しく暮らしてた。
個室の扉には「ハッピーバースデー to メイ」のメモが
計器は気象異常と観測所システムのエラーを表示している。
PVで語られたメイのあがきを物語る机。大量の飲み物と保存食とメモが残されている。
メイが如何にここから脱出するか計画を練っていた痕跡もある。
名誉と栄光の誓い
ラインハルトが復帰したエピソードは7-1参照
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その7-1 ヒーローのいない世界 - citrussinのチラシの裏
「ウィンストンはあなたに向けていったわけじゃない!!もう貴方は十分頑張ったわ」
ラインハルト・ヴィルヘルム。
トールビョーンの娘ブリギッテ・リンドホルムと故郷を旅し、一人の騎士として国を守っていた彼の耳にも、リコールは届いた。
61歳、全盛期はとっくに過ぎた。しかし、彼はまたオーバーウォッチに戻ろうとしていた。
隣りに座るブリジットが必死に止めようとするなか、それでもラインハルトの意志は固かった。
「パパが言っていた。あなたはオーバーウォッチのために身も心もすべて捧げたのに・・・結局は追い出された」
何故戻ろうとするの?
彼女の悲痛な説得にも、彼の心は変わらない。
手の中には古びたエンブレムがあった。
友との誓いの証が。
かつて、故郷アイヘンヴァルデで押し寄せるオムニックの軍団相手に命を預けあった友がいた。
戦功を求めて無茶な突撃を繰り返すラインハルトを支えてくれた友、ヴァルデリッヒ・フォン・アルダー。
あの日、アイヘンヴァルデに押し寄せるオムニック達の集団に単身で突撃をしたラインハルト。
そして、彼を庇って重症を負った友の姿。
左目につけられたあの日の傷と、あの日託されたオーバーウォッチのエンブレムが、今でもラインハルトにささやきかける。
使命を果たさなければならない。
自らを庇って死んだ友のために。
そしてその友と約束したクルセイダーズの誓いのために。
生に名誉を死に栄光を。
あのとき、何もできずにオーバーウォッチの崩壊を座視した。
誓いを破り、ただ指を咥えてみていただけだった。
そして今、ヴァルデリッヒが守った故郷さえ危うい。
己の名誉を取り戻さなければならない。ヴァルデリッヒの栄光を取り戻さなければならない。
必ず果たさなければならない。
コレは使命なのだ。
今でもアイヘンヴァルデを守る嘗ての友の亡骸に、預かっていたエンブレムを返し。
彼は故郷を後にする。
嘗て置き去りにしてしまった友は、ラインハルトへ最後に託した。
仲間が待っている。
盾になってやるんだ
ならばこそ、ラインハルトは行かなければならない。
友との誓いを果たすために。
- ラインハルトPV「Honor and Glory」(名誉と栄光を)
- ラインハルトのバックボーンを強固にする名作PV。ぜひ見てください。
味方を見捨ててすぐに敵に突撃するラインハルトは、ちゃんと使命を思い出そうね
(´・ω・`)
復活したecho
米国ルート66号線は、カリフォルニア州サンタモニカからイリノイ州シカゴに至るアメリカ南西部を走るハイウェイだった。
州間高速道路システム「ハイパーレイン」が導入されて以来、このルートは正式に廃止され経路周辺の施設は全て廃墟と化した。
高速道路の1セグメントであるデッドロック・ゴージは完全に放棄され、それを利用してデッドロック・ギャングが住み着いた。
デッドロックギャング。
伝説のアウトローカラミティ・アッシュと、ジェシー・マクリーたちによって創設され、凄腕で構成されたギャング集団。
- デッドロックギャングについては1-2,3,4参照
彼らは様々な違法行為に手を染め、しかしオーバウォッチとガブリエル・レイエスによって叩き潰された。
しかし、アッシュを始めとしたデッドロックギャングの残党は、未だ勢力を保っていた。
アメリカ南西部を主軸に、司法局より大金がかけられるも犯罪をやめないアッシュ。
彼女たちは待っていたのだ。
ギャング復活の機会を。
オーバーウォッチ解散後しばらく後、デッドロック・ゴージの上に走る線路が大量の爆薬により吹き飛ばされた。
炎に包まれた橋は崩れ、上を走っていたアメリカ軍の輸送列車が地上へと落ちていった。
- 地上に落ちたアメリカ軍輸送列車「87-CK」
輸送列車が滑落するとパノラマダイナーからデッドロックギャングが現れる。
そう、これは彼らが仕組んだ大掛かりな強盗劇だった。
87-CKが運んでいた秘密兵器を輸送車に乗せた彼らは、洞窟内に建設した秘密基地へと運びこもうとしていた。
- 秘密兵器を載せた輸送車
- 洞窟内に作られた基地の入り口
- 洞窟基地内にはデッドロックギャングのスプレー
だが、そこに一人のガンマンが現れる。
「ジェシー・マクリー・・・久しぶりねぇ。寂しかったわ」
「ちょいと、忙しくてね」
かつての同胞。そして袂を分かった男。
両者が求めているのは、同じこのコンテナ。
「その積み荷にようがあるんだ」
「ここにあるもんは全部、あたいのもんだ」
じっとにらみ合い動かない二人。
そして、次の瞬間一気に事態は動き出す。
轟く銃声と、煙る硝煙。
アッシュの優勢かと思われた多対一の勝負であったが、ギリギリの所でマクリーが勝利を収めた。
「すまねえな、BOB」
かつての仲間を丁寧に車に縛り上げ、アジトまで送り返す。
ギャングたちを見送ったマクリーは秘密兵器の扉を開け、そして彼女のチップを嵌めた。
そして、echoが目を覚ます。
「おはよう。カウボーイ」
「おかえり、相棒」
「ずいぶん、寝ていたようね」
「寝過ぎだよ」
長い間自分が起動しなかったこと、マクリーの腕が義手になっていること、そもそもいまどこにいるのか。
戸惑うechoに、マクリーは依頼をする。
「それよりも、同窓会があるらしい。よばれたのは俺だが・・・・、必要なのはお前だ」
科学者を名乗ってる猿の元へ、行ってくれないか?
俺はちょいと野暮用があってな。
そう言ってアッシュのバイクに跨ったマクリーは、地平の彼方へ消えていく。
ガンマンには、次に行くべき場所があるのだから。
- マクリーがめっちゃかっこいいPV。重要キャラのアッシュとechoも出てくるので是非見てください。
このエピソードによって、新世代オーバウォッチ編の重要人物「echo」が登場しました。
彼女の活躍や詳細は多くの情報が伏せらえており、今後のエピソード等の公開を待たなくてはなりません。
エスコートマップ:ルート66について
マップ"ルート66"はこの強盗劇を模している。
パノラマダイナーから出撃した攻撃側(デッドロックギャング側)は、ペイロードに積まれたechoを秘密基地内の所定位置まで運ぶ。
逆に防衛側はそれを阻止しようと頑張る。
- デッドロック峡谷の立て看板と「帰れ!」の落書き
現在、旅行者やヒッチハイカーはいなくなったが、そのアメリカのメインストリートはまだまだ立派である。
ガソリンスタンド、路側店、カフェは廃止されたが建物はまだ残っており、その名残が今でも十分にわかる。
パノラマダイナー前で、線路が破壊され悲惨な事故が起きている。
- 破壊された線路
- 滑落した87-CK
- マクリーいわく泥水のようにまずいコーヒーを出すカフェ「PANORAMA DINER」。
echoを載せた貨物は、シーズン13でreunionPVが発表されるまでは閉じたままでした。
しかし、アッシュが参戦しreunionによってストーリーが進んだことで、現在はechoが目覚めた後になっています。
パノラマダイナーの中には、デッドロックギャングによる襲撃作戦資料が広げられている。
- 貨物を運ぶ手筈
- 橋をいかに爆破するかの見取り図
- 橋を遠隔爆破した装置
- ペイロードの終点は、デッドロックギャングの兵器庫
ちなみにルート66で76を防衛側で選ぶと、「馬鹿な!デッドロックギャングはレイエスがとっくに壊滅させたはずだ!」という。
他にも、リーパーを選ぶと「あの恩知らずを拾ってやった場所か・・・」と感慨にふけるし、マクリーを選ぶと「帰ってくるべきじゃなかった・・」と悔やみます。
その他、アッシュやマクリーを連れて行くといろんなことを喋ってくれます。
例えば、どうやらPVの最後でパクったアッシュのバイク(マクリーの写真が貼られてる)は、どこか別に場所に持ってったようで、二人の掛け合いで
アッシュ「マクリー、バイクをかえしな」
マクリー「ああ、どこに置いてきたやら。すっかり忘れちまってね」
というやり取りが聞けます。
ヒーローは死なず
世界はヒーローを求め、そして彼らは再びつながりを得た。
ペトラス法、各地で起きる企業紛争、テロ組織タロンの暗躍。
そしてオーバーウォッチの暗部と、”奴ら”
様々な敵が彼らの存在を許さないであろうことは明らかだ。
しかし、諦めるという心は持たない。
ヒーローとは、そういう存在なのだから。
そして、オーバーウォッチとはそういう奴らの集まりなのだから。
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