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オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリーまとめ その1-2 オーバーウォッチの結成

前回1-1
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では、オムニッククライシスの発生と各国の様子を描きました。
大量に押し寄せるオムニックに、多くの国が為す術なく崩れていきます。
さらに、一部では自らのエゴを通そうと人間同士が争う始末。

時代は、ヒーローを必要としていました。
そして、このままではイカンと国連も動き出します。
今回はそんなヒーローたちの創設の物語。



2018/04/14に大幅改定。


クライシスと戦争で傷ついたものたち

世界全土を襲ったこの空前絶後の戦争は、多くの人から様々なものを奪っていった。
家を失い、家族を失い、衣食も覚束ずに、良識もモラルさえも崩れ行く。
親をなくした戦争孤児が世界中に溢れ、誰もが不安の日々を送っていた。

そんな中、クライシスによって運命を捻じ曲げられたものたちがいた。
それは、良い方向にも悪い方向にも。

とあるメキシコの戦争孤児

オムニッククライシスにより世界には大量の戦災孤児が生まれた。
midnightに襲われたメキシコにて、災害の中で生まれたとある少女もその一人だった。
彼女はオムニッククライシス時に生まれ、程なく両親をなくし、天涯孤独の身となった。


本来なら行き場のなく野垂れ死ぬはずだった彼女は、幸か不幸かコンピュータを自在に操る天才的なハッキングの才能があった。
Doradoの片隅から地元のギャング「ロス・ムエルトス」に参加し、様々な工作に手を染める。
=>ロスムエルトスについては、ストーリーその7参照

そしてハッキングを駆使して全てを操っていく中で、少女はあることに気がつく。
情報を使えば人間さえも意のままに操ることができると。
そして、彼女は「誰も彼女を知らないが、彼女は全てを知っている」存在になっていく。
政治家の弱み、企業の不祥事、新鋭技術を盗み、大国の軍事秘匿をもいとも簡単に暴く。
あらゆる場所に潜り込み、あらゆる情報を集める彼女はやがて理解した。
「情報とは力なのだ」
やがて成熟した彼女には、すでに敵はいなかった。
いや、そもそも彼女の存在に気づく者自体がいなかった。
ーーーーーいないはずだった。

少女だった頃のソンブラ

アカンデ・オグンディムという青年

クライシスが起こる15年前、義肢設計会社を営むナイジェリアのとある名家に「アカンデ・オグンディム(Akande Ogundimu)」と名付けられた跡継ぎが誕生した。
Akandeはヨルバ人の言葉で「長男」を意味する。
そして、Ogunはヨルバでの「戦争と金属工学の神」だ。それに、dimu、すなわち「掌握する」という言葉が続く。
彼は、戦争と金属工学の神を掌握すべく生まれた子供として期待され生まれたと言える。


親の願いが通ったのか、それとも運命だったのか。
オグンディムは名家の御曹司としても、「金属工学を生業とする」義肢会社を率いる次期社長としても高い知性とカリスマ性を備えていた。
彼は、その知性と才能を存分に活かし順調に会社の事業拡大と成長に貢献していた。
とはいえ、プライベートではそのほとんどの時間を趣味の格闘技に費やしていた。
そう、金属工学だけでなく「戦い」にも明け暮れていたのだ。


彼はアフリカの伝統的な格闘技であるダンベ(左手を盾、右手を槍に形意した打撃系格闘技)やギディグボ(レスリングに似たつかみ系の格闘技)を中心に、レスリングを含む近代格闘技も学び、それはもはや趣味の範疇に収まるレベルのものではなかった。
様々な格闘技を自らに取り込み、それらの長所を学んだ彼は、それらを合わせて「オグンディム流格闘術」とも呼ぶべきスタイルに昇華していった。
相手の動きを読む洞察力と恵まれた体格を生まれながらに持ち、その凄まじいスピードと力を活かした戦いを得意とするオグンディムは、やがて趣味の格闘技を実戦に持ち込みアフリカ中の様々な大会に参加するようになる。
名家の御曹司、カリスマを持った義肢設計会社次期社長、そしてアフリカ有数の格闘家。
アカンデ・オグンディムの経歴は華々しいものだったといえる。

アカンデ・オグンディム


しかし彼が15歳のとき、世界は唐突に変貌した。
世界を巻き込んだ混沌と混乱「オムニック・クライシス」
アカンデ・オグンディムはその後10年に渡る戦火の中で自らの右腕を失い、こよなく愛した格闘家としてのキャリアは全盛期を迎える前に突如として終わりを迎えた。


もちろん実家の会社は義肢を得意とする設計会社であり、彼のために作られた右腕の義肢はサイバネティックス技術の粋を集めた特注品であった。
そして、そのサイバネティクス義肢は失った右腕の代わりとなるだけでなく、これまでとは比べ物にならない”力”を彼に与えた。
だが、「高性能な義肢」はもはや格闘家の右腕ではなく機械兵器だ。
義肢であることはすなわち、格闘技大会への参加資格を失うことを意味した。

プライベートの時間のほとんどを使い熱中した格闘技。
オムニッククライシスによって格闘家としての将来を閉ざされた彼は、なんとか仕事へ情熱を向けようとしたが心の虚無感が満たされることはなかった。


なぜ、自分は格闘技をやめなくてはいけなかったのか。
なぜ、このような不幸が降りかかるのか。

そして、彼の絶望と挫折はとある「ドゥームフィスト」と呼ばれる悪夢を招くこととなる。

アンジェラ・ジーグラーという少女

スイスに住むアンジェラ・ジーグラーは、幼い時分に戦争で両親を失うこととなった。
(公式には、この戦争がオムニックとのものか、人間が起こしたものかは発表されてない)
家族ぐるみで付き合いのあったリンドホルム家の大黒柱、トールビョーン・リンドホルムも、また争いに巻き込まれていった。


戦争に両親を奪われた彼女は、争いを憂い、戦争によって傷ついた人々を救うことを誓う。
そして、神様は彼女に「確かな才能」を与えていた。
勉学と医療技術の発展に勤しんだアンジェラは、ティーンエイジャー(13-19歳)の若さにして医療技術、特に再生医療の天才としての地位を確立する。

皮肉なことに、クライシスの悲劇は一人の名医を育て上げたのだった。
そして、彼女は後に「慈悲(マーシー)」と呼ばれることとなる。

アレクサンドラ・ザリアノヴァという少女

バスティオンが大量に押し寄せるロシアの最前線、シベリアにて。
RDFが果敢に戦いながらも戦火が押し寄せる1つの寒村に、ある女の子が生まれた。

アレクサンドラ・ザリアノヴァと名付けられた少女は、『ザリア』の愛称で親しまれ、クライシスでボロボロになった故郷を見ながら成長していく。
「大切なものを守れる強さがほしい」と胸に誓いながら。

それは才能ある彼女を一層努力させることとなる。
少女が世界最強の女性の1人と呼ばれるまでに成長することをこの時は誰も知らない。



アイヘンヴァルデ陥落

クルセイダーズが踏ん張りながらも、ジリジリと後退していくドイツ軍。

クルセイダーズを率いるバルデリッヒ将軍は、故郷アイヘンヴァルデで防衛戦を行いながらも、国連からのオファーに悩んでいた。
国連から渡されたのは1つのエンブレム。


国連はエキスパートのみを集めた独立部隊を設置する予定であり、その部隊にバルデリッヒ将軍が参加することを望んでいた。
その部隊の名は「オーバーウォッチ」。バルデリッヒ将軍はオーバーウォッチの重要性を強く認識していた。
しかし、自らの故郷アイヘンヴァルデの攻防を放り投げてしまっていいのか。
故郷のためか、それとも世界のために戦うのか。

そんな彼に、戦友ラインハルトは「オーバーウォッチなにするものぞ。クルセイダーズが国を守るのだ」と意気込む。
ドイツを守るのはオーバーウォッチではない、我々なのだ。と


しかし、その運命の日。
戦果に焦って突出したラインハルトが敵陣内に取り残されてしまう。
バルデリッヒはなんとかラインハルトの救出に向かうが、その際にアイディーナ(OR-14)の攻撃を正面から受け致命傷を負ってしまった。


もう自分は助からない。
オーバーウォッチに参加することも、世界を守ることも、友を守ることさえ出来ない。
だがしかし、ラインハルトがいる。


バルデリッヒ将軍は仲間とエンブレムと、そして自らの信念とクルセイダーの誓いをラインハルトに託して単身で決死の防衛戦を行った。
孤軍奮闘で時間を稼ぐバルデリッヒ。
仲間をバスティオンから守るラインハルト。

しかし、止めどなくアイヘンヴァルデに押し寄せる大量のオムニックたちにアイヘンヴァルデ防衛軍とクルセイダーズは窮地に追い込まれる。
崩れ行くアイヘンヴァルデ城。
押し寄せるオムニックの大群。
託された誓いを胸に、自らの身体で仲間を守り続けるラインハルトは、その時大空からやってくる一団を見た。


バルデリッヒ将軍が稼いだ時間のお陰で、間一髪国連軍の増援が間に合ったのだ。
その翼には「オーバーウォッチ」のエンブレム。
国連独立部隊は、ギリギリのところでドイツの防衛に成功し、バルデリッヒ将軍を継ぐ形でラインハルト・ヴィルヘルムがオーバーウォッチへ入隊することとなった。



そして、自らの命を捧げてアイヘンヴァルデ壊滅の危機を救った将軍は、故郷の城で目を閉じた。
Eichenwalde城の最奥には、未だバルデリッヒ・フォン・アルダー将軍の亡骸が眠っている。
最奥に眠るバルデリッヒ・フォン・アルダー将軍




  • ラインハルトPV。
    • 彼の全てを決定づけた名エピソード。みんな見よう!

youtu.be


アイヘンヴァルデ(eichenwalde)マップについて

かつて行われた激しい戦いの爪痕が未だ残る、ドイツの片田舎アイヘンヴァルデ(eichenwalde)。
eichenwaldeマップはハイブリッドマップとしてゲームに登場する。

攻め手側は「アイヘンヴァルデ城の奥で眠る将軍のクルセイダーアーマー」を回収しようと破城槌を持ってアイヘンヴァルデ城へ攻め込む。
防衛側は、その蛮行を阻止しようと破城槌の進軍を止める戦いとなる。
このマップでラインハルトをピックすると「わがマスターの遺物は渡さん」と言うのはこのため。
単体で幾千のバスティオンを屠った稀代の傑作「クルセイダーアーマー」は多くの組織が欲する凶悪な武器だが、どの陣営が攻め込んでいる設定なのかは不明。


攻撃側はクルセイダーズが拠点にしていた酒場から出撃。
アイヘンヴァルデ酒場


酒場の中にはPVで描かれたラインハルトの刻印もある。
酒場のラインハルト刻印

また、酒場の中には迫りくるオムニウム軍と、アイヘンヴァルデ、シュトゥットガルトの戦略地図が置かれている。
暴走オムニウムとゴッドプログラムはアイヘンヴァルデとシュトゥットガルトに狙いを定めて進軍。
防波堤になるアイヘンヴァルデはクルセイダーズが、後詰めになるシュトゥットガルトにはマウンテン歩兵大隊(Mountain Infantry Battalion)が着任し、それぞれ迫りくるバスティオンやアイディーナにたいして防衛線を引いた。
(余談だが、プレイアブルキャラクターのバスティオンはもともとシュトゥットガルトへの進行部隊だった模様。バスティオンPVでは攻勢AIが彼を暴走させ、シュトゥットガルトへ向けて進軍するように指示する)
アイヘンヴァルデ酒場の戦略地図


朽ち果てたアイヘンヴァルデには、ボロボロに壊されたバスティオンやアイディーナが横たわっている
アイヘンヴァルデで朽ちたバスティオン
アイヘンヴァルデで朽ちたバスティオン達2


攻撃側は防衛側を撃破し、まずは破城槌を動かし始める(ポイントAの奪取)
アイヘンヴァルデの破城槌


破城槌をアイヘンヴァルデ城の前まで持っていき、瓦礫と扉を破城槌でふっとばす。(ペイロード第一チェックポイント)
アイヘンヴァルデ城
アイヘンヴァルデ城の門


そのまま城内をすすみ、奥の玉座に倒れたバルデリッヒ将軍の元へたどり着いたら攻撃側の勝ち(ペイロード最終チェックポイント)
バルデリッヒ将軍の遺体


玉座の右側には、PV「honor and glory」にてラインハルトが将軍に返したオーバーウォッチエンブレムが輝いている。
バルデリッヒに返したオーバーウォッチエンブレム


ちなみに、honor and gloryが告知されるまで将軍の手元にはエンブレムがなかった。
現在(ゲーム発売当初の世界)から時間がたち、ラインハルトが合流の決意を固めたことがわかる。
(その他ヌンバーニやオアシスなど、オーバーウォッチでは新エピソードが増える度にゲームマップにも変化が起こります)
最奥に眠るバルデリッヒ・フォン・アルダー将軍






2022年ごろ 国連軍独立部隊「オーバーウォッチ」の結成

各国それぞれ独立した防衛ではオムニックを押し返すことが出来ず、徐々に人類はオムニウム軍に押されていた。
物量差、急速な自己学習と言ったオムニックの脅威だけでなく、いつまでも手を結ばない各国や、政治のエゴ、終わらない会議。
政争やパワーバランスが、各国の動きを雁字搦めにしていたのだ。

この事態を重く見た国連は、各国の自立判断や自己防衛だけではどうにもならないと考え、一つの決断をする。

国連事務総長 ガブリエル・アダウェが主導し、「世界戦線の中でも最も優れた兵士を呼び集めて各国の干渉を受けない少人数エキスパート部隊を創る」という計画を発動。

国連と各国にお墨付きを与えられ、数々の越権行為のフリーパスを与えられた、超人たちによる独立部隊。
国連直属独立部隊 OVERWATCHの誕生である

彼らは物量で攻めるオムニックたちに対して、非対称的な戦いを行うよう意図された。
すなわち、速やかな戦力集中による「Overwatchストライクチーム」でのオムニック制御プロトコルと暴走したゴッドプログラムの破壊及び停止。
極少人数による一点突破を目指したのだ。



初代オーバーウォッチには6人のメンバーが集った。
アメリカからは最も優秀な二人のスーパーソルジャー、ジャックとレイエス

  • ソルジャーNo.76 ジャック・モリソン

ジャック

  • ソルジャーNo.24 ガブリエル・レイエス

レイエス

ドイツからはクルセイダーズの生き残りであるラインハルト・ヴィルヘルム。

  • ラインハルト・ヴィルヘルム

ラインハルト


スウェーデンからは世界一の先進的軍備を発明修理するために、天才技師のトールビョーン・リンドホルム。

  • トールビョーン・リンドホルム

トールビョーン:title


エジプトからは世界一のスナイパー「ホルスの目」と名高いアナ・アマリ

  • アナ・アマリ

アナ・アマリ:title


そして、Liao(未出のヒーロー。名前からして中国出身?)
=>liaoは現在に渡り写真もエピソードもなく、何者であるかさえ一切の情報が伏せられている状況です。



ユニットの指揮はガブリエル・レイエスに与えられ、彼は全体の命令統括を担当した。
しかし、オーバーウォッチの実働部隊の側面を見ると、ストライクチームの戦闘連携を指揮したジャック・モリソンが、もうひとりのリーダーと言えるだろう。
事実、その後のオーバーウォッチとしての全体構造は、ジャックによって形成されたと考えられる。


少数で世界中の戦線を駆け巡るという無茶苦茶な作戦では合ったが、国という縛りから解放された彼らは瞬く間に戦果を上げていった。
多くの困難、絶体絶命の危機が彼らに襲いかかり、多大なる犠牲を払い続け、新たな仲間と出会い、戦友を亡くし、それでも戦い続け。

5年という長期にわたる争いを経て、勇気と獅子奮迅の努力の元次々とゴッドプログラムの隔離に成功する。
多くのオムニウムを破壊し、絶望的だったあの状況から希望に満ちた未来を掴み取っていったのだった。



ホワイトドーム作戦

果敢な努力と英雄達の活躍により暴走したオムニックを撃破していったオーバーウォッチだったが、最後まで気の抜けない作戦が続いた。
その中では、歴戦の勇士たちは何度も絶体絶命の危機を体験することとなる。


ゴッドプログラムをほぼ隔離し終え、オーバーウォッチは戦争終結に向けて残存兵力の駆逐を目指していた頃。
イスタンブール、トルコに未だ停止せず戦闘を繰り返すオムニック軍への攻撃作戦「ホワイトドーム作戦」が実行された。
彼らに対抗すべく、オーバーウォッチは

  • アナ・アマリ大尉
  • ラインハルト・ヴィルヘルム中尉
  • トールビョーン・リンドホルム チーフエンジニア
  • エムレ・サリオール一等兵

という4人構成のストライクチームが現地入りする。
ストライクチームは作戦通り現地入りしたものの、何故か作戦は敵に察知されていた。


オムニック勢力の待ち伏せに合ったストライクチームは、完全に虚をつかれ全滅の危機に陥る。
しかし強襲を受け重傷者を出しながらも彼らは果敢に奮闘、ラインハルトの機転によりギリギリのところで作戦を成功へと導いた。


アナ・アマリはこの作戦の報告書にて
「ラインハルト・ヴィルヘルム中尉の機転がなければリンドホルムチームエンジニアは死亡していた可能性が高い。
中尉の勇敢な行動に対し、勲章の贈呈を推薦する」
と書き残している。


=>オペレーションZX24AL「ホワイト・ドーム」作戦報告書より


  • Twitter画像が見れない時用に、画像だけの引用もしておきます


彼らの戦いは最後まで死と隣り合わせであったのだ。

腕を失った天才技師

ホワイトドーム作戦で重症を負ったトールビョーンを待っていたのは、職人の命とも言える腕の喪失だった。
そして、そのことにもっとも胸を痛めたのはラインハルトであった。

  • 左腕を失ったトールビョーンの左腕は、スパナを模した義手

f:id:citrussin:20180301162703j:plain


あの崩れ行くアイヘンヴァルデ城で、仲間を守ると、そう誓ったはずではなかったのか。
「トールビョーンの人生を失わせてしまった」
待ち伏せに合った。助け出そうにも限界が合った。敵の数があまりに多く、敵の攻撃はあまりに熾烈で、助け出すことが遅れてしまった。
しかし、どんな苦難にあろうと仲間を守るのは彼の役目だった。
自らの失敗を後悔し続けながら、トールビョーンが病院に搬送された後もラインハルトは片時もそのそばを離れることはなかった。


ラインハルトの後悔と懺悔に一番憤りを覚えたのは、トールビョーン本人だった。
ラインハルトはあんな地獄の中で、最も勇敢な男だった。
命をかけて自分を救い出した。
口では悪態を尽きながらも、彼はラインハルトに深く感謝していた。

そして、トールビョーンは決めたのだ。
「ラインハルト。ちょっとその口を閉じておれ。そうしたら、今度生まれるわしの末娘の名付け親にさせてやる」

  • トールビョーンが彼の妻に送った手紙。

トールビョーンの手紙

  • 英語訳

My dear Ingrid,

I know that by now you have gotten news of my injuries in our latest mission. While the descriptions may sound terrible, the doctors are quite sure I'll make a full recovery. Even Angela came to visit me! On the matter of my arm, I promise to make it my first priority to construct a suitable prosthesis that will make everyone forget that it was ever gone. If only Angela's dreams of tissue regeneration were a reality! I told her she should be working harder!

They tell me that you have not yet gone into labor, so I am holding out hope that I will be able to be by your side back home in Gothenburg when the time comes. Just wait a little longer for me!

You may have heard that Reinhardt is responsible for saving my life. I've heard the story at least four different times myself, already, each time more unbelievable than the last. Exaggerations, as you know how he can be. All the same, they've decided to award him a commendation for "conspicuous bravery." Could two words better describe the big oaf?

He has been bothering me insufferably at my bedside. Half in jest, I suggested that if it would shut him up, I would allow him to name our daughter, as he has been badgering me about it these past months. He, of course, took me at my word. Truth be told, I had been considering making him her godfather, and I hope you'll forgive me for making this decision without your consultation. We can only hope she doesn't take after him too much.

I told him that you would have to agree to any name he chose, so let’s hope it's a good one (though I fear that may be beyond his abilities, given some of the ridiculous names he gives the characters in his "true stories"). I'm getting sick of this hospital, so I am hoping to return soon.

Love,
Torbj?rn

愛しきイングリッドへ

きっともうワシのケガのことが耳に入っちょるだろう。だが、実際はそんな大したケガじゃないから安心してくれ。
医者の連中も大丈夫だと言っちょったし、なんとアンジェラまで診にきてくれたからの!
なくなった腕に関しては、ワシ自ら義手を作る。完成したら誰も気づかんくらい立派なものになるだろう。
とはいえアンジェラが研究しちょる細胞再生技術が実現していたら義手自体いらんからの...さっさと仕事しろと伝えておいたわい!

さて、まだ陣痛は始まってないようじゃな。
生まれるときは傍にいられるよう、ワシもヨーテボリに帰るつもりだ。もう少し待っててくれ!

あと、ラインハルトがワシの命を救ったと聞いたかもしれんの・・・・
ワシ自身もいろんな奴らから聞いたが、まだ信じられんわい。
あいつのことじゃから、きっと話を盛っておるに違いない。さらに、その「勇敢な行為」を評して勲章までもらったようだ。本当、大げさなデカブツじゃ。

ただでさえうっとうしい奴だが、あいつは最近娘の名前をつけさせろとうるさくてな・・・
少し黙ってるならつけさせてやると冗談で言ったら、本気にしてしまっての・・・
まあ、本音を言うと、奴を名付け親にしようと前から考えてはいたんだが・・・お前に相談せずに決めてしまい、申し訳ない。
せめて、娘があいつに似ないことを願おう。

あと、名前を考えるのはあいつじゃが、決めるのはお前ということになっちょるから。
あとはあいつのセンス次第ということになるかの(センスがあるとは思えんが・・・あいつの武勇伝に出てくる人物の名前もひどいものばっかりじゃ)

そろそろ病院も飽きてきた。早く家に帰ってお前の顔を見たい。

トールビョーンより


アンジェラは記事最初に書いたアンジェラ・ジーグラー(マーシー)のこと。
最初に書いたとおり、彼女はリンドホルム家と家族ぐるみで中がいいです。
多分両親を失った彼女の後ろ盾にもなっていたんじゃないかなと考え、この記事ではそういうことにしています。
また、彼女は大学で細胞修復技術を研究していまして、その内容はモイラが研究室にわざわざ論文を置いておくほど。
更に、アナの失われた右目に関してゲーム内で「今の技術なら治せるかも」と治療を勧めています。
また、手紙からスパナ型の義手はトールビョーンお手製ということもわかります。



以上。
オーバーウォッチの結成でした。
次回は、クライシスの終結。


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