citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その12-3 私の名前はオリーサ

前回
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は、復活したドゥームフィストと天才少女の奮起の物語を伝えました。
「人々を守るヒーローのようなロボットを!」
エフィの願いの結晶。
オーバーウォッチのいない世界で、様々な悪意と戦うために。
11歳の小さな少女が願う、切実な祈りの結実により今新たなヒーローが目を覚ましました。


 
 

Time to get to work!(仕事の時間よ!)

襲撃事件から数日後、エフィのホログラフィックチャンネル(おそらく立体映像投射ができる未来のSNSやyoutubeのようなもの)に興味深い画像が一枚ポストされた。


Time to get to work!

  • 公式のoverwatchのtwitter参照(上記画像はリンク切れ対策)


仕事の時間よ!と銘打たれたそのメモには、次に作るロボットの設計イメージと、必要な材料が書かれている。

  • OR15のシャーシ
  • Branfordの腕
  • FusionDriver(フュージョンドライバ)
  • ミニチュア型Tolbelsteinリアクター
  • 4色の塗装用ペイント
  • Axiomの音声プロセッサー(斜線引きは入手済みの印?)
  • Lucio-oh’s!


最後に「Lucio-oh’s!(世界的人気DJルシオ・コレイア・ドス・サントスとタイアップしたシリアル)を食べてから」としているところが可愛い。

(Lucio-oh’s!はゲーム内ではペイントとして入手できる)

  • NUMBANiでもルシオは人気

ルシオ広告ポスター


彼女は一体なにを作り出すつもりなのだろうか。
混乱と不安が立ち込めるこの世界に、新たなヒーローの灯火が、また一つ灯されようとしている。

しかし、忘れてはいけない心配が一つある。
「人々の役に立つ、人を守るロボットを造り上げたい」
彼女の願いと同じ願いを持ち、奮闘し、挫折し、未だあがいている一人のヒーローを私たちは知っている。

トールビョーン・リンドホルム。
人の役に立つ機械を設計し、それを企業に接収され兵器転用されてしまった稀代の天才技師。

使うものの悪意が、今度こそ、無邪気な少女の願いを壊さないことを今は祈るしか無い。

各メモのグッズについて

OR15のシャーシ

ちょうど目の前で壊れている最新鋭機が合ったら、そしてちょうど自分にはある程度の権威があったら。
どうするだろう?
今回ヌンバーニ国際空港襲撃事件で壊された、科学都市の知識の結晶OR15。
襲撃事件は、エフィの次なる野望を更に加速させる結果になった。

Branfordの腕

Branford(ブランフォード)は、誰かの名称?
おそらくゲーム好きならばFFの「ティナ・ブランフォード」が最初に出てきそう。
名字だけでなく、ジャズの「ブランフォード・マルサリス」等ファーストネームとしても使われる。
アメリカはコネチカット州に同名の都市があるが、まぁ人の名前でいいだろう。
=>オリーサ実装後もイマイチわからんのだが、Branfordって何?

FusionDriver

orisaのメイン武器であるガトリングガン。
今の所由来は不明。
オーバーウォッチの未確認ヒーローにfusionaterってのがいるけど、こいつとの関連性も不明。
=>未確認ヒーローについては用語集参照
=>オーバーウォッチストーリー:人物&組織集団名用語集 - citrussinのチラシの裏


ミニチュア型Tolbelsteinリアクター

Tolbelsteinリアクターは、要するにザリアのメイン武器で、パワーをためるチャージシステムと小型重力発生システムを持つヴォルスカヤ製リアクターのこと。
ロシアが誇る兵器開発企業Volskaya Industriesが開発した画期的兵器で、メック次世代型Svyatogorの武器にも採用されそうなアノデカブツ。
ザリアが扱えるのは、さすがは世界チャンピオンクラスの重量上げ能力といったところか。

散々Volskaya Industriesとザリアとソンブラの関係を仄めかしてきた上に、ソンブラのオリジン・トレーラーの映像ではVolskayaとNUMBANIに何らかの技術提携等の関係性が示唆されている。

  • ソンブラのハッキング画像を見てみると、ヴォルスカヤとNUMBANIがSvyatogorを介してつながっている。(ついでに蜘蛛型オムニックを介してdoomFistガントレットが)

ソンブラのハッキング画像


つまり、おそらくTolbelsteinリアクターはNUMBANI関連の技術なのかもしれん。
特に「スヴャトゴールにまつわるオムニックとの癒着」がカティアヴォルスカヤにはあるからね。
=>次回語ります。

とりあえず、Tolbelsteinリアクターはでかすぎてそのままでは扱えんので、機能か出力を絞ったミニチュア版を取り付けようという算段。
取り付けた結果ザリアULTの簡易版が放てるようになり、オリーサのアビリティ「ストップ!!」ができた。


4色の塗装用ペイント

オリーサのペイント。

ちなみにNUMBANIでこの4色を使ったロボットと言えば、衣料服チェーンAETRIAの広告が思い浮かぶ。(オレンジ色というのが強引な解釈だが)
AETRIAのロボットに見られる特徴(例えば顔周りの流線型突起とか)が何故かオリーサに受け継がれている。
エフィはAETRIAのデザインを参考したのかな?

  • ヌンバーニAETRIA広告

AETRIA広告

ちなみに、2016年クリスマスコミックではトレーサーが恋人用のスカーフを探してこの店を訪れている。

Axiomの音声プロセッサー

AxiomはNUMBANIとシドニー(オーストラリアなので、主にジャンクラットやロードホッグ関連で登場)を拠点とする国際的技術企業。
主にボーカルプロセッサを含む電子部品を得意としている。
スローガンは”Building the Future”(未来を築いていく)


NUMBANI市街には、Axiomを宣伝する巨大広告が上る。
AXIOM巨大広告
特に直立2足歩行ロボットを宣伝の全面に打ち出している。

  • 業績は好調らしい

AXIOM業績

エフィのロボット開発のコミュニケーションパーツとして採用された模様。


エフィの願いとOR16

「世界は危険でいっぱい」


11歳の少女に、この世界はとてもとても危なく見えた。
ヒーローたちが排斥され、密かな暗躍や暴動、テロの影に怯える毎日。

そんな中かつての敵OR14を元に開発された高性能セキュリティ・オムニックOR15sはヌンバーニの平和を守るはずだった。
しかし、またしても彼女の目の前で、希望の象徴OR15がDoomFistによって一方的に破壊される。
惨劇を目の当たりにした幼い少女。彼女の目に映る壊れたOR15は、しかしいまだ大きな可能性を秘めているように感じていた。

------この子に、心をあげよう。

Adawe財団から受け取った助成金の大部分を使い、市民政府が売却した廃業ボット、すなわち破壊されたOR15のシャーシを一つ取得した彼女は、OR15のさらなるパワーアップに挑む。
小型のバリアシステム、ミニチュアグラビトンサージとパワーチャージシステム。
AXIOMのコミュニケーションシステム。
そして、適応型人工知能による心と個性。

エフィはOR15の残骸を修復して再構成し、自分自身で設計したパーソナリティコアをインストール。
パーソナリティを与えられたOR15は、OR16として起動する。




「新たなモジュールをインストール。
システムを再起動ーーーーーOR16オンライン」
「だめだめ、あなたの名前は・・・そうね、オリーサ!」

オリーサの完成

  • 公式のトレーラーを見ましょう

www.youtube.com


オリーサの名の由来について

ナイジェリアのヨルバ人(エフィもヨルバ人です)には、民族宗教(伝統的宗教)があります。
体系としては、日本の多神教に近く、その様々な神様の権限を表すために訪れる精霊のことを”オリーシャ”と呼称します。
オリーサとオリーシャ。すっごくにてますよね。
綴もOrisaとOrishaになります。
オリシャはその神話における神々を指す、つまり日本訳にすれば「八百万の神々」です。
”精霊”と言っていますが、神様のことです。オリーシャは神様と精霊双方を指します。
精霊信仰や、一神教の影響もあって、表現が別れたんですかね?
ちなみにオリーシャの中でも特に”精霊”を指す場合は、”エレグア”と言うそうですね。

おそらく、エフィはこの不安定な時代に新たに自分たちを見守ってくれる様々な精霊の一つとして、オリーサを加えたかったのかと想像が膨らみます。


もし直に神ではなくその御使いである”エレグアを信仰する”のに違和感があるならば、神の子イエスを思い浮かべてください。
つまり、直接に神を信仰するのではなく、その代弁者聖なる子イエス・キリストを信仰するのに似たようなものです。
(とかくとおそらく専門家からツッコミが入り、それによってブログの内容が更に精査してもらえると期待。私も詳しくはないです)


と、色々と考えさせられるのですが
単にOR15の次世代機OR15A(OR15Advance)をもじったものかもしれません。
海外フォーラムに以下のツッコミが寄せられています。

OR-15advance -> OR15A -> ORISA -> Orisa

まぁ色々と夢のある話ですよね。
あなたはどっちだと思いますか?


私の名前はオリーサ


Orisaは、心と個性の両方を備えた最先端技術ロボットだ。
彼女の開発者、そして母であるエフィ・オラデレはオリーサがヒーローに、そして彼女自身の物語の主人公になるように願った。
故にオリーサは、正統な(悪徳ではない)間違いを犯す。
そしてそこから学ぶ。
パーソナリティが与えられた彼女は、その適応型人工知能により自らの意思で”正しさとは何か”を学ぶのだ。
それは既に与えられたプログラム通りに動くロボットではない。ゴッドプログラムに制御されるオムニックでもない。
シャンバリが目覚めた”魂の精髄”を、エフィは科学的にアプローチしているといえる。
(ちなみに。奇しくもゼニヤッタはヌンバーニと対をなす科学都市オアシスでの実験を「素晴らしい。果たして科学的アプローチで”魂の精髄”は得られるのか」と評価しています)


当然、オリーサの生まれたばかりの未熟さは、時折彼女と母エフィに多くの責任を課すだろう。
しかし、11歳の天才少女の楽観主義と、常に成長しようと頑張るオリーサの意欲によって、現在のところ常に”正しいこと”を学んでいる。
オリーサは世界と、自分と、そしてそれらの理と仕組みについて多くのことを学びながら、エフィとNumbaniを守る栄誉と義務感に常に奮い立っている。
そしてそれは、彼女自身が彼女の物語のヒーローとなるための第一歩なのだ。



「私の名はオリーサ。あなたの安全を守ります。
それが、私の役目だから。」
DoomFistの脅威に怯えるヌンバーニ。
そして、世界の様々な不安を感じ取る少女が生み出した新たなヒーロー。
ヌンバーニを守ろうと奮闘の末破壊された「平和の象徴OR15」のボディを引き継ぎ、彼女は今も小さな母とその都市を守っている。

オリーサ立ち絵


ドゥームフィストの脱獄とともに世界は更に混沌へと加速しています。
次回はその加速の中で動き始めたヒーローたちの物語

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