この作品は、作者都合により急きょ打ち切りとなりました。
ストーリーが途中でぶつ切れになって終わるため、現在はおすすめとはいえません。
”セット”
”ザケル”
青春の1ページ。
真似した人多いんじゃないでしょうか。
少年が運命に出会う名作漫画 雷句誠の金色のガッシュ!!は未だ色あせない壮大な物語です。
- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: BIRGDIN BOARD Corp.
- 発売日: 2018/07/02
- メディア: Kindle版
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- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/09
- メディア: 文庫
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最近になってまたやたらとグッズも展開されていて、、、でも小学館編集と雷句先生は喧嘩別れしてるけどいいのかね。
- グッズ展開はココらへんの記事参照(外部リンク)
「金色のガッシュベル!!」に登場した“魔本”のスマホケースが予約受付開始 「ガッシュ」「ウマゴン」など4種 - ねとらぼ
閑話休題
ということで、小学館はサンデーを離れ、現在マガジンで活躍中の雷句先生の最新作がこちら
VECTOR BALL(1) (週刊少年マガジンコミックス)
- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: Kindle版
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天才だけど人付き合いが苦手な主人公と、異能を持つキャラクターたちの冒険譚となっています。
要するにマガジン版ガッシュ。
あらすじ
ある日を堺に急に性格が変わってしまう生徒や数々の超常現象が頻発する高校「ニワトリ高校」。その高校に通う”米炊おかか”は、友達が少なかった。
頭がよく、正義感も持つが、”ブスを見て笑うことが趣味”という性格のネジ曲がり方に、一般生徒は彼と親しくなろうとはしない。
普通の友達が欲しいなぁと、自分の性格の悪さを棚に上げながら暮らすおかかは、あの日、学校内にて同級生を襲う巨大な怪物を目撃してしまう。
更に、暴れる怪物のそばには自らの怪我を厭わず”巨大な槍”を生み出して生徒を守り、怪物に立ち向かっていく少年の姿があった。
劣勢の中死にゆく少年をかばったおかかは、自身の強みである「計測と数学と物理」を活かして少年とともに怪物の撃破。
その日から、彼は、思念体と呼ばれる生物との戦いに巻き込まれることになる。
かの生物は、人間の心を乗っ取りニワトリ高校を足がかりに人々を征服しようとしていた。。。。
しかし思念体も人間と同じく様々で、人を見下す思念体、人を奴隷扱いする思念体がいる中でも、「人と仲良くしたい」と願う思念体もいた。
彼らのちからを借りて、人類の存亡をかけた思念体との争いにおかかは身を投じていく。
結構ガッシュとの相違点がチラホラと見られる今作。
中々期待が高まります。
前回の清麿の「天才」かつ「何にでも答えを出せるアンサートーカー持ち」という性能は強すぎたので、おかかくんの能力はまだ控えめ。
- この世の全ての物の寸法を見ただけで数値化できる(全ての寸法がわかる)
と
- 理数系に優れている(一般高校生レベル)
となっています。
そして、思念体は「特定の素材(思念体によって違う)を生成し、自由に動かすことができる」という力を持っています。
大抵の敵となる思念体は、非常に強く、その強さ故に人を「蛮族」または「劣った種族」とみなしています。
ココらへんは人間と変わりないですね。
あまりに隔絶した力の差は、情を一切沸かさない関係になります。
そんな”強い”思念体に対して、人との共存を目指す”弱い”思念体の作り出した素材を活かす”機構”を考え彼は立ち向かっていくことになります。
人類の英知を利用した数学と物理と機構のおとぎ話
フックの法則と弾性エネルギー。テコの原理と増幅機構。ネジの原理。歯車のモーメントと歯数と減速比。
高校レベルの数学でも、人の力を何十倍に跳ね上げる力学が数多く登場します。
そして、”素材”というのは各種の能力を持っています。
ゴムは伸び縮みすることで力を蓄えますし、金属は優秀な剛性を持ちます。
投石機、やバリスタ等言うに及ばず、数学と兵器は切り離せない関係でした。
そういった物理と数学を用いた力の増幅機構で、強大な敵と戦っていきます。
清麿くんの天才ぶりも面白かったですが、おかかの能力のほうが非常に親近感が有りますね。
「ここ、学校で習ったやつだ!」
という楽しみ方ができるのもポイント。
身近な力で強大な敵に戦っていくおとぎ話と言うのは、心をワクワクさせてくれます。(ついでに厨ニ病が再発する)
なにせ、現実でできる行為なわけですし。
様々な素材を集める友情の物語
弱い思念体はあまり力が強くありません。
さらに、弱い思念体は作り出せる素材も一つだけです。
なので、人と仲良くしたい思念体たちを仲間に入れていかないと、複数種類の素材を使う複雑な機構が作れません。
しかも思念体はMP持ち。素材を使いすぎたり攻撃を受けすぎると生命(というか思念)の危機。
要するにあまりにもチート能力を誇る思念体上位存在と争うためには、友情と勇気によって仲間を増やしていくしか無いわけです。
そこら辺の設定が、うまく事情づくりをしてます。
少年漫画にふさわしい愛と勇気と友情の少年活劇。
不条理ギャグ健在
魑魅君忍法 ブス五十蓮滝
「なんだ!ブスたちが一斉に行進していく」
「ああ!ブスに混じってかわいいと評判のあの子まで!?」
整形さ!!
わらった。
ビクトリームといい、アンサートーカーの消失方法といい。
この人の突き抜け方が健在だったのは嬉しかったです。
魑魅君忍法がなぁ、シリアスをぶち壊してくれる清涼剤。
清麿の鬼面コメディよりは無理矢理感があったりしますけど、今後も尖ったギャグ期待しています。
目的は勝つことじゃない
ただ戦い続けるのでは単調になってしまいます。
本作の目的は戦うことではなく「人類を奴隷とみなしている上層部を説得し和解すること」にあります。
おかかのはじめての「信頼できる親友」との約束。
その約束を果たすため、おかかの望みは、争いではなく和解となりました。
別世界から進行し、体を求める思念体の上層と接触し、自らの力と引き換えに和解を申しでる。
反発する思念体、理解を示す思念体、様々な企みを持ちつつも、それぞれに個性をもった彼らと如何に共存していくのか。
ただ向かってくる敵を単に倒して終わりには出来ない。それがストーリーにひと味違う楽しさを加えています。
キャラクターは今後に期待
キャラがね。
やっぱりガッシュと比べると弱い。
ブラゴとシェリーとか、大海恵とティオとか。
ガッシュは非常に魅力的なキャラクター達が脇を固めていました。
悪役も主役も様々な価値観とキャラクター感が合って、非常に素晴らしかったと思います。
更に言うなら、ガッシュと清麿のコンビね。
あの熱い友情あってこその名作だったなと。
VECTOR BALLもなー。キャラ立っているやつもいるんですけど、やっぱり全体的に弱い。
ガッシュと比べることが間違っているのはわかっているんですが、もう少しキャラクター性がほしいなーと。
まぁまだ3巻ですし(私単行本派なので)
ガッシュで3巻というと、キャンチョメとフォルゴレ誕生か。。。
キャラクター性は今後に期待したいです。
実際に動くキャラたちがどこまで魅力的かは、その作品の肝でもありますし。
総括
数学と物理がもっと楽しくなる、友情と勇気のおとぎ話。
キャラクターは今後に期待ですが、作品内容としては面白い展開が続いております。
ガッシュが好きな人ならもっとおすすめ。
雷句誠の最新作「VECTOR BALL」
よろしければお手にとって見てください。
VECTOR BALL(1) (週刊少年マガジンコミックス)
- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: Kindle版
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