いや、まぁ表紙買いした「ギャルとオタクはわかりあえない。」がにやにやできたので短文感想記事。
ギャルとオタクはわかりあえない。 1 (MFC キューンシリーズ)
- 作者: 河合朗
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: Kindle版
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あらすじ
ギャルグループ所属の主人公まりあは隠れアイドルおたく。というか、萌え系アイドル「TEN」の大ファン。彼女に会うために休みは友達と出かけることがなくなりひたすらライブに参加する日々。しかしアイドルおたくであることは友達に知られたくない。。。結局男子のオタク仲間と一緒にライブへ出かける日々を過ごしていた。ギャルの友達はギャルの友達。オタク同志はオタクの同志。しかしある日、クラスメイトの地味女子、音無にオタクであることがばれてしまう。意外と腹黒だった彼女は、しかし秘密を守ってくれた。。。
ほっとしたのもつかの間、TENが音無自身であることを知ってしまい。。。。。
男はオタク仲間のモブのみ。
メインは、まりあ、音無=TEN、まりあのギャル友達、TENの同僚アイドルと女の子だらけです。
百合って感じではなく、まりあはTENが大好き!!!!ですが恋ごころではないですね。ちゃんとオタクをわきまえたアイドルオタクです。
恋愛要素はありません。
雰囲気がいい
キャラに好感が持てると読む方も安心してにやにやできます。
まりあが変にこじらせたオタクではなく、アイドルの幸せを一番に願うオタクであることが好印象。
TENから別のアイドルに推しを変えようとする同志への対応とか、音無とTENを分けながら友達づきあいしたり、TENの彼氏疑惑では滂沱の涙を流しつつ幸せを祈ったり、、、
すごく弁えた、それでいて情熱を持ったオタクです。
嫌みなところもなく、音無やギャル友達、TENの同僚アイドルにもちゃんとした付き合いができるいい子。
こういうのは女性主人公のほうがさっぱりしてていいよね。
音無はヒロインですね。腹黒さの中にもアイドルとしての哲学や、友達となったまりあへの対応など、ちゃんとヒロインしてます。
逆に言えばメインなのでこの子を気にいるかどうかでこの作品を楽しめるかどうかが決まります。
個人的には好きですよこういうキャラ。
その他、TENを目の敵にしつつ音無と仲良くするわんこ系同僚アイドルや、主人公が付き合いが悪くなっても変にこじらせないギャル友達など全体的なキャラクター設計がいい子ばかりなので、雰囲気がやさしいです。
のんびり読めて、にやにやできる当たり作品。
評価はヒロインたちを気に入れるかどうかによって変わると思います。
二人の距離感がいい
崇拝の対象であるTENが同級生であると知ってしまったまりあと、自分の熱心なファンであることを知ってしまった音無。
タイトルにあるように、公式では「相性最悪(!?)なふたりの学園アイドルコメディ」と煽っています。
でも相性めちゃくちゃいいよこの二人。
音無が手の上でまりあを転がしつつ、まりあの熱心なアイドル活動に救われる的な。
男同士の友情を女性二人に投影しているので現実感はないですが、そんなのほっぽり出しましょう。
こういう「やさしいせかい」ってのが重要なの。
胃もいたくならないし。
小悪魔な音無に振り回されつつ、TENへの崇拝を忘れないまりあがとても好きです。
可愛い女の子ににやにやしながらさらっと読めるコミック。
「ギャルとオタクはわかりあえない。」仕事疲れをいやす一作にいかがでしょうか。