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citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

おすすめコミック:新谷かおる先生が筆を置くというので、新谷作品をおすすめしておこうと思います。

2017/04/26
Twitterで(個人的には)非常に大きな発表があった。


クリスティロンドンマッシブの最終回脱稿と御年66歳の誕生日を持って、巨匠新谷かおる先生が筆を一旦置くというのだ。

まさに「少女漫画の感性と少年漫画の熱さを併せ持つ」見事な作品の数々。
今まで本当に楽しませていただきました。
クリスティ・ロンドンマッシブ最終巻発売楽しみに待たせていただきます。(単行本派なので)

=>クリスティシリーズはクリスティ・ハイテンションを以前に記事で紹介してます。
www.citrussin.com


で、せっかくなので、多分数多のブログでやってるだろうけど。
さらっとながら個人的に好きな新谷作品(連載作で手に入れやすい奴のみ)をメイン2つを中心に幾つか紹介しておこうかなと。
もしよろしければ、参考にドゾ。


戦闘機乗りの傭兵たちの生き様が濃密に描かれた傑作 エリア88

あらすじ

孤児院出の少年風間真は、大和航空のパイロット候補生で、社長の娘・津雲涼子とも恋仲となり、将来を期待されていた。
しかし、同じ孤児院で育ち兄弟同然と言ってもいい親友だった神崎悟に裏切られ、無理やり内乱が続く中東・アスラン王国の傭兵部隊へと編入されてしまう。
そこはアスラン軍の空軍基地・エリア88。
明日の命が一切保証されない最前線中の最前線。
平和な日本での暮らしとはまるで違う血で血を洗う人殺しの世界。
一癖も二癖もある外人傭兵部隊の面々とともに、真は反政府軍との地獄のような激戦を戦い抜いていく。
生きて、再び日本へと戻るために。
涼子と再び合うために。
神崎に理由を問いただすために。

ーーーーーーその日、悪魔は “生きろ!” と言った。

紹介

まず新谷かおるの作品を上げるならば、エリア88かふたり鷹になるだろう。
原作は違うけど、ファントム無頼も捨てがたい。

どれか迷ったけれど、個人的にはエリア88
主人公風間真もいいけど、ミッキーとサキが大好き。
むせる男たちの生き様と、戦闘機の細かな描写、そして待つだけじゃないヒロインのいじらしさが素敵。
あと、個人的には神崎との因縁と決闘も熱いけど、エリア88での傭兵たちのエピソード、特に地上空母戦が印象深い。
あの全戦闘員大集合はベタながら燃える展開だった。


ところでサキ・ヴァシュタールと神恭一郎って似てるよね。
読んでたときにもめちゃくちゃ思ったんだけど、新谷かおると和田慎二って何か関係あるのかしら。
作風が似ている。
とか思ってたら合作漫画とかも書いてるね。


現実の兵器、特に戦闘機が丁寧に描写されていて、その土台がしっかりした世界観でひりつくような生死を分ける傭兵生活が描かれてます。
とはいえ地上を走っちゃう空母みたいなトンデモ兵器とかも出てきてね。
戦闘機マニアでなくても十分に楽しませてくれる。
特に秘密基地じみたエリア88(途中から本当に秘密基地になりますし)や、敵となる軍産複合体プロジェクト4といった少年心をくすぐる熱いストーリーが素敵なのです。
マッコイ爺やミッキーといった傭兵部隊の戦友たち、影の主人公サキのアスラン攻防戦のストーリーにも熱が入ってて。
考えてみれば23冊あるんだよねーコレ。(完全版は13冊になってます)
あと、何と言っても真と涼子のすれ違いにドキドキイライラするのが楽しい。
サキと涼子が共闘しながらも、シンに気づかないーーーーとか、間一髪窮地から逃れたシンを知らずに涼子へは彼は死んだと知らされてしまうとか。
亡命後の除隊シーンで一旦読むのやめましたよ。
あまりにドキドキしすぎて。
そこらへんやっぱ鉄板なのかね。コナンの新一と蘭のすれ違いとかさ。

かっこいい戦闘機乗りと、熱い戦い、荒くれたちのウィットにきいた掛け合い。
そしてすれ違う恋人たちのストーリーを読みたければぜひぜひ。


エリア88 1<エリア88> (コミックフラッパー)

エリア88 1<エリア88> (コミックフラッパー)

エリア88を読み終えたらRAISEへ向かおう

第二次世界戦中の爆撃戦闘機乗り。それはヴァルハラへの片道切符。
25回出撃すれば、晴れて本国へ英雄として帰還できる。しかし、英雄なんておとぎ話の存在だ。
アメリカ陸軍航空隊所属の重爆撃機B-17「プリズン・レディ」。
彼らは銃殺刑を免れるかわりに、帰るところを失った。彼らの出撃回数は30回を超えている。

爆撃コースに乗ったら爆撃機の乗組員8名の生命をオール・イン。
目標が見えたら腹に抱えた爆弾をレイズして、あとは神に祈るのみ。

スタンレー大尉の爆撃投下時の「RAISEだ!!」と、死地から帰ってきたときの「いや、仕事(ジョブ)ですので」がかっこいい新谷かおる得意の戦闘機戦場ロマン。

キレイに3冊でまとまっており、渋いオッサンや活かしたあんちゃんの掛け合いからなる物語はさすがといったところ
エリア88を読み終えたら、プリズンレディでチップを賭けよう。

RAISE(1) (ヤングキングコミックス)

RAISE(1) (ヤングキングコミックス)


ふたり鷹や左のオクロック!!、もしくはガッデムも読んでくれ。

もし戦闘機ではなくてバイクが好き。
でもって、モーターサイクルの耐久二輪レースに興味があるならば、ふたり鷹もおすすめ。
パットかわいいよパット。

ふたり鷹 1<ふたり鷹> (コミックフラッパー)

ふたり鷹 1<ふたり鷹> (コミックフラッパー)

競争じゃなくて人情。レースじゃなくてツーリングならば左のオクロック!!だ。
バイク初心者向けに、「ああ、俺もツーリングしてみてなぁ」と思わせるストーリー展開は見事。
一冊にまとまっているので、一気読みはちょっと。。。。という人にも安心

左のオクロック<左のオクロック> (コミックフラッパー)

左のオクロック<左のオクロック> (コミックフラッパー)



なに?二輪じゃなくて四輪が読みたい?
大丈夫、君にはガッデムがある。
WRCの世界が舞台。とは言え、個人的にはもう少し長めにストーリーを作ってほしかった。

ガッデム (1)<ガッデム> (コミックフラッパー)

ガッデム (1)<ガッデム> (コミックフラッパー)




新谷かおる作風の魅力が全て詰まった傑作サスペンスアクション&コメディ 砂の薔薇 -デザート・ローズ-

あらすじ

ある日、シドニー空港がテロ組織に爆破された。
そこには、たくさんの夫婦が、恋人が、家族達がいた。
数多の悲鳴が聞こえる中で、真理子・ローズバンクは右腕だけになった我が子を抱きしめ絶叫した。
自分だけが生き延びた世界で。
真理子は最愛の夫と子供を葬り去ったテロリスト・グリフォンに復讐を、そして戦闘員だけでなく何の関係もない子供まで巻き添えにする幾多のテロ集団を撲滅することを誓った。


数年後。
マリー・ローズバンクといえば、CAT(Counter Attack Terrorism、米国のカウンター・テロリズム専門民間軍事会社(PCM) )でも有名な凄腕女性指揮官。
シドニーの爆破の際、胸に刺さった破片から出来た傷跡はまるで左乳房に彩られた薔薇の形をしていた。
彼女は「薔薇のマリー」と呼ばれ、彼女が率いる部隊ディビジョンMは、女性だけの凄腕の対テロ部隊だ。
夫と息子をテロ活動により失った過去を持ち、テロ壊滅に命をかける。テロのある所には、世界中のどこへでも出向く。
そして、子供を犠牲にする奴らには、一切の容赦をしない。
傷跡で出来上がった薔薇は、彼女の怒り(興奮)が血を沸騰させた時赤く染まる。

薔薇の花言葉は情熱、、それとも憎悪。


紹介

PMCをいち早く予見した新谷さんはさすが。
エリア88で軍産複合体を予期したり、この人の描写はやはり圧倒的な知識や興味の土台がしっかりしているからだろう。

普段は優しくコメディチックで部隊員思い。
殺伐とした戦場でも笑顔を忘れないみんなのマリーだけれど、いざテロリストが子供を犠牲にすると体を震わす激情と頭を冷やす冷徹が彼女を支配する。
ギャグとシリアスの絶妙なバランスや、少女漫画の繊細さと少年漫画の熱血さが融合したストーリー展開など。
個人的に新谷かおる作品を語る上で外してほしくない一作。

特にディビジョンMの面々のキャラの濃さと魅力が一押し。
当然主人公薔薇のマリーの可愛さがダントツトップなんだけど、死と荒廃が覆う暗く陰惨なテロリストたちとの対決を一癖も二癖もある隊員たちが時には頼もしく、時にはコメディチックに彩ってくれる。
キャラ萌え勢や、ラノベ勢がまず最初に読むならばこのデザート・ローズ一択だ。
強かで、芯が強く、開けっぴろげでありながら繊細さを持つ強き女性たちが、各々の思いや信念を持ってテロリストたちと対抗していく姿はココロに来るものがある。


また、美女たちの姿を利用した強襲策や、生理用品を使ったゲリラ戦などもあり、下着姿や性交渉も躊躇なく表現として取り入れられている。
セクシャル表現が苦手という人はちょい覚悟をしてほしいが、ただの下品な表現ではなく、ストーリー上やキャラ構成上しっかりとした理由があっての表現なので色眼鏡では見ないで欲しい。
(たしかにエッチいかどうかというと、エロい!!のは認める)




序盤のバライティかつダレさせない展開と、前半で置いた伏線やキャラ描写を詳細化していく後半へのクライマックスの入り方も見事で、一気読みするのがふさわしい作品。
アクション物としての面白さ、キャラモノとしての魅力あふれる登場人物たち、丁寧な描写と伏線に支えられたストーリーテリング。
一切の中だるみなく、一気に書ききられた15冊(完全版全8冊)は、ぜひ老若男女とわず手をとってほしい。

そして、マリーの涙とディビジョンMの面々と、グリフォンとの決着を見届けて欲しい。
最後は当然。
作戦終了!0548!!撤収!!

砂の薔薇 デザート・ローズ 1<砂の薔薇 デザート・ローズ> (コミックフラッパー)

砂の薔薇 デザート・ローズ 1<砂の薔薇 デザート・ローズ> (コミックフラッパー)


クレオパトラD.C.も読んでくれ

キャラの気に入り度を鑑みて、泣く泣く砂の薔薇を選んだが、クレオパトラD.C.もぜひぜひ読んでくれ。

巨大なコングロマリット「コーンズ」を相続したのはスラム育ちの少女クレオ。
彼女と、彼女を支えるフォーカードの4人は、その力を用いて世界を駆け巡り、国際社会を揺るがす陰謀から一家族の問題まで様々な事件に立ち向かっていく
おてんば娘と辣腕4人が繰り広げる大スケールドタバタサスペンスストーリー。

魅力的なキャラ、コメディとシリアスの絶妙な融合。ストーリー展開の熱さ。
設定の重さを鑑みると、気軽に読めるという点ではクレオパトラD.Cの方に軍配が上がるかもしれん。
少女の一喝で国が動き軍隊が出動するその爽快さと、クレアやフォーカードの強かなやり取りがおもしろい。
特に破天荒なクレオとフォーカードの面々の絆と関係性がとても好き。

クレオパトラD.C.1<クレオパトラD.C.> (コミックフラッパー)

クレオパトラD.C.1<クレオパトラD.C.> (コミックフラッパー)


クリスティシリーズはめっちゃおすすめ。

いや、以前別記事でも取り上げてるけど
www.citrussin.com

何度でも言うよ。
おてんば好きなら、サスペンス・アクション好きなら、新谷かおる好きならば。
クリスティ・シリーズを読んでくれ

クリスティ・ハイテンション 1<クリスティ・ハイテンション> (コミックフラッパー)

クリスティ・ハイテンション 1<クリスティ・ハイテンション> (コミックフラッパー)

新谷かおるを読み終えたら和田慎二先生の作品もどうぞ。

御年61歳でお亡くなりになり、非常に寂しい思いをしています。

新谷かおる先生の作風が気に入ったなら、和田慎二作品もふれてくれ。

鉄板の「スケバン刑事」を始めとして「超少女明日香シリーズ」、「忍者飛翔」、「怪盗アマリリス」
なぜアマゾンはkindleを出してくれないんだ。
Bookwalkerでもいいぞ。角川なんとかならんのか。

本当に意味がわからん。
頼むから電子書籍でも読めるようにしてくれよ。
他人に勧めづらいではないか。

もし神話が好きなら「ピグマリオ」もおすすめ。
ただし、「傀儡師リン」は途中で遺作となったので気をつけて欲しい。

イタズラなキッスといい、えむえむといい、ゼロの使い魔といい。
追っている作品が遺作になるのは、仕方ないとは言え悲しいなぁ。。。




以上。
なんかただタイトルを挙げるだけになってしまった感があるが。
気になった作品があれば、この機会に手にとっていただけると幸いです。

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