はい。
幻想的な2Dアクション死にゲー「オリと暗闇の森」のDefinitive Edition。
Steamで無印やっている間に、完全版がでたのでやり直していました。
先日クリアしたので感想記事書きたいと思います。
XBOXまたはPCでしかでていないので注意。
ざっくりと言うと
「死にゲーだけど、快適なリトライとUIでサクサク進み、探索と再チャレンジが楽しいアクションゲー」でした。
エンディングまでたっぷり探索し、マップアイテム100%取得クリアで9時間程度
トロフィーは70%ほど取得できました。
土日で終わる良作アクションゲー。
あらすじ
とあるところにある光満ちるニブルの森。
この森は,中心部にそびえ立つ”生命の樹”の光によって、生きとし生けるものが共存しあっている。
そして、森の妖精はこの生命の樹から生まれ、生命の樹によって育つ。
ある時、アクシデントから森の妖精「オリ」は生命の樹から引き剥がされてしまった。
しかし、オリは大きな体ながらも優しいクマのような生き物「ナル」によって命を救われ、ナルたちに育てられる。
平和に暮らすニブルの森の住人たちだったが、ある夜。
一際生命の樹の光が輝いていた日。突然出現した怪鳥「クロ」によって生命の樹は光の源を奪われてしまう。
闇の世界に飲み込まれてしまったニブルの森は、生命が死に絶え、水は濁り、闇のモノが蠢く森と化してしまった。
そして仲間と切り離されていたオリは、クロの襲撃にこそ合わなかったが、家族であるナルが命を落としてしまう。
家族を失ったオリは,光の玉「セイン」に導かれながらニブルの森に再び光を灯すべく,死に絶えた森の中を冒険することになるのだった。
はたしてなぜ「クロ」は光の源を奪ったのか。
そして、ニブルの森はどうなってしまったのか。
闇に挑む小さな妖精の物語が始まる。
終始幻想的な雰囲気(一種絵本のような雰囲気)で進む本作。
随所に美しいニブルの森や、怪しい朽ちた森がプレイヤーを迎えてくれた。
とはいえ、死にゲー。
高難度。
あっという間に死んでしまい、再チャレンジ的な作品。
良かったところ
マップの各所が絵本のような幻想的世界
これはまず一押し
トレーラの世界がそのままある。
- オリと暗闇の森トレーラー
雰囲気ゲーとしては抜群の心地よさを誇り、ストーリーやキャラ通しの掛け合いもわざとらしいほど泣かせに来る。
キャラクターや敵動作の一つ一つも凝っており、妖精と光と闇の世界が存分に味わえた。
骨太アクションゲー
ただの雰囲気ゲーでは決して無い。
死んで覚える、死にゲーの要素がかなり色濃い。
しかし、理不尽な死に方がなかったというのが強く印象に残っている。
幻想的な背景をバックに、兎に角死にながら覚えるアクション要素が満載。
さりげない誘導の仕方が気持ちよく、ああ、ココはこうやって行くんだろうなーか簡単にわかる。
あとはハラハラ・ドキドキしながらシビアに命をつないで安全地帯まで行くのが基本。
不安定でなく、敵がそばにいない床までいけば、どこでもセーブできるので、何度も何度も調整することが容易だ。
スキルに”セーブポイントを作ると回復”というのがあるので、セーブは積極的に行っていくことになる。
気がつくと敵に囲まれて瀕死状態になるのがこのゲームだ。
そして、スキルを集めきると、敵をほぼ無視して高速移動していけるゲームでもある。
セーブポイントにはSPを使う。このSPはショートカットやパワーアップアイテムへの通路を防ぐドアを開けたり、パワーをチャージしたりにも使うため、意外と重要。
HPとSPは各マップにあるパワーアップアイテムを取得することで増える。
パワーアップアイテムには、スキルポイントを貰えるものもあるが、こちらは”一切スキルポイントを使用しないで全クリ”というストロングスタイルを勧めるトロフィーがある。
2週目以後に挑戦してみると、より歯ごたえが出るかもしれない。
非常にいいゲームテンポ
テンポが凄まじくいい
リトライが非常に早くどんどん死んでいける
セーブもどこでもできるので、ちょっと進んではセーブすることになるだろう。
オリもスキルを増やすとどんどん高速化していくので、最終的には四方八方即死地帯に囲まれながら森を飛び回ることになる。
死んでもすぐに復帰というのは死にゲーでは必須レベルの項目だが、十分に満たしている。
裸ロックマンXスピードクリアとかしてた人は好きなんじゃないだろうか。
多彩なアクションが気持ちいい
特に空中を次々に跳ねて渡っていくアクションが多い。
序盤精霊から力をもらい敵や敵の弾等の近くでYを押すと、時間を一時的に止めて、弾を発射台に好きな方向に自分を打ち出すことができるスキルが手に入る。
そして、手に入れたが最後”落ちたら即死で敵の弾が飛び交う場所”を、自分を連続で打ち出しながら進むダンジョンが出てくる。
コレが凄まじく気持ちいい。
ダッシュ、二段ジャンプ(パッシブで三段に進化可能)で空中を自由に飛び回ろう
豊富な探索要素とスキル成長
隠し通路や、ショートカットを防ぐギミック、寄り道するとより強くなれる隠しパワーアップアイテムなど探索要素も豊富だった。
マップ上には何%アイテムを取得したかが表示されているため、探す動機づけにもなる。
当然パワーアップアイテム(スキルポイント、HP、SPを増やす)をとっておくと、本編攻略も楽に進められる。
さてスキル成長要素も有り、敵を倒したりパワーアップアイテムを取るとスキルポイントが貰え、アクティブスキルの成長や、パッシブスキルを会得できる。
スキルツリーは三本。大まかに攻撃、探索、機動アクションに分かれている。
機動アクションにはアクションが苦手な人垂涎の3段ジャンプが、探索にはマップ上に全アイテム位置を表示する能力がある。
ハードコアアクションに真っ向からやりあう気がないなら、探索を伸ばしてマップ上にアイテム位置を出し、アイテムを根こそぎ集めてさっさと機動アクションを全取得したい。
”人を選ぶところ”に書いているが、全パワーアップアイテムを取得すると、かなり早い段階でスキルツリー全取得が可能。
人を選ぶところ
リトライ前提の難易度
人によっては辛いところ。
どこでもセーブと、超速リロードを使って何度も何度もぶつかっては砕けるのが好きな人向けのゲーム。
私は熱中したが、人によっては諦めてしまうだろう。
またアクションが得意な人向けに”ノーデス縛り”専用難易度がある。
死んだら終わり。
得意な人は挑戦してみてもいいかもしれないが、一部初見殺しじみたトラップがあるので二週目からにしておこう。
集中力を使うため疲れやすい
高難度ゲーなので、集中力を結構使う。
場合によっては何度もやっていると、中々成功しなくて嫌になってくるかもしれない。
そういう場合は”今日はやめ”て寝てみよう。
集中力がちゃんと回復してから再チャレンジだ。
一部わかりにくいギミック
殆どのギミックがわかりやすいものなのだが、上昇気流と、仕掛け柱はわかりにくいものがある。
- クロの羽を得てからは、上昇気流上ではアクションボタンで風に乗って上に進んでいけるが、湯気が揺らめいているだけなので、いまいち見て取りにくい。
- パワーアップアイテムへの道やショートカットを塞ぐ柱は、”スープレックスorジャンプチャージで壊せるもの””パワーチャージで壊せるもの””敵または敵の弾をぶつけて壊すもの””仕掛けを作動させて動かすもの”の4種類があるのだが、なれるのに時間がかかった。
殆どは、スキルで壊すのでわかりやすいのだが、たまにスキルでは壊せず、近くにある仕掛けを探して作動させるものがある。
ひび割れた岩石はスキルで壊すが、石を詰めた木枠や木の杭などは仕掛けを作動させる。
壊せないひび割れた岩石は、大抵手持ちスキルではまだ無理なもの。特にジャンプチャージはラスト一歩手前で取得するためその時は放おって置くしか無い
と気付くまでに時間がかかった。。。。
また、スキル使用でゴリ押せる物もあり、ゴリ押して先に取得してしまう場合もある。
まぁ気にしなければいいのだが、後々”ああ、ココは別にスキル使わなくても取れるよね”と気づいた時、もやもや感が残る。
パッシブの成長突き当りが早い
丁寧にパワーアップアイテムを取っていくと中盤ぐらいでほとんどのパッシブスキルを取得可能。
終盤ダンジョンでは、既にパワーアップアイテムは不要なレベルに突入する。
結局はすべて取りきってしまうというのは賛否両論アルだろう。
スキル取得順に悩まなくてもいいと言えば良いし、十把一からげの成長を成長要素と言っていいのかどうかに迷う場合は迷う。
とはいえ少なくとも中盤までは、3ツリーの攻撃、探索、機動アクションからどれを一番に伸ばしていくかを悩むわけだから成長要素の楽しみは満たしている。
過度の期待は禁物だが、十分に楽しい要素だった。
Definitive Editionで追加されたスキルの弊害
Definitive Editionでは「ナル」の過去が明かされる新しいダンジョンが追加されている。
それに伴い、「ダッシュ」と「ライトバースト」がスキルに加えられた。
が、このスキルがブレイカーぎみにチート能力だったのが少し問題。
無印のダンジョンの幾つかで、このダッシュとライトバーストを使うと、ギミックを無視して先に勧めてしまうのだ。
特にライトバースト。
コレを使うと、いつでもYボタンでの空飛びができるようになるため、一部地形を完全に無視できる。
更にダッシュ(とパッシブスキルの空中ダッシュ)が加わり、かなりの高機動が実現可能。
新ダンジョンの登場が比較的早いため起きた不具合なので、新ダンジョンをもちょっと登場あとにしたほうが良かったのではないだろうか。。。
と思ったのだが、そうすると新ダンジョンのほうの幾つかのギミックを無視できてしまうな。。。。
痛し痒しである。
総括
幻想的なアートワークに、トライ&エラーを繰り返して進むハードコア死にゲー2Dアクション。
何度もリトライしながら、高速でダンジョン攻略を楽しみたい人におすすめの一作。
スキルを強化していったり、探索してアイテムをゲットしたりなど一種のRPG的要素もあり、タダの高難度2Dアクションにとどまらない魅力がある。
オリと最後までニブルの森を探索し、全クリアまで言った時は心地良い達成感に包まれるだろう。
ハラハラ・ドキドキのアクションがやりたい人は、チェックしておいて損はない。
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