citrussinのチラシの裏

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オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その5-1 オーバーウォッチの混乱とニューカマー

初めての方はストーリー記事その1へ(リンク)


前回その4
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では、オーバーウォッチが凋落する原因となったヴェネチア事件の顛末を語りました。
今回その5は、ヴェネチア事件のわずか一年後に起こったオムニック事件の話。

18/05/31 大幅修正完了


ブラックウォッチの暴露

ヴェネチア事件は4-2、4-3参照
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ヴェネチア事件を切っ掛けに、次々にオーバーウォッチついての後ろ暗い極秘事項が世界中に晒されていく。
また、現在世界中で頻発するテロへオーバーウォッチが何らかの関与を行っているという何者かからの犯罪行為の内部告発もあり、不信感に更に拍車をかけた。
兵器の拡散、元テロリスの雇用、違法な人体実験、政治干渉、人権侵害などに加えて、内部告発されたテロ組織への支援という情報。

もはや世界の人々がオーバーウォッチを疑い始めていた。
ジャック・モリソン率いるメイン部の人間は事態の収拾に飛び回る。
そして、オーバーウォッチを統括する上層部は失態の隠蔽のみに明け暮れる。
オーバーウォッチという組織は上から下まで、全部署に渡ってひどい混乱を起こしていた。

取り残された研究所

南極観測所の話はその3参照

異常気象に対抗するため、各地の観測所に派遣されたオーバーウォッチ研究チーム。
南極観測所に配置されたメイたちのチームは、アンタークティカにて様々な気象データを収集し研究を進めていた。

しかし、(おおよそヴェネチア事件の少し前)南極観測所に未曽有の大嵐が直撃する。
異常気象のせいなのか、稀に見る大雪と暴風は研究所メンバーを完全に外部から隔離していた。
施設は損壊、外に出ようにも体が押し返されるほどの大吹雪。
一部の設備も破壊され、食料もほとんどなくなった。

科学者たちは連絡線用アンテナ以外の外部へのアクセスが無くなり補給もできない。
大陸から遠く離れた南極の隅にて、彼らは完全に孤立してしまっていた。

  • 凍りついた南極観測所

Ecopoint・Antarctica


この事態を打開するため、研究員のリーダーであったオパラ大尉は決断をする。
備蓄が底をついた段階で、最後の賭けとして自らを冷凍保存し救助隊を待つことにしたのだ。

  • トレーラーから。コールドスリープ前に救助信号と記録ビデオを撮るメイ・リンチョウ

メイからのメッセージ

外は猛吹雪。食料も底をつきそう。
なのでオパラ大尉は決断しました。
冬眠です(*^_^*)
コールドスリープ中も、観測所のセンサーは付けたままにしておきますね♪



メイが冬眠前に送ったメッセージビデオより抜粋


少しだけ。
そう、オーバーウォッチの救助隊が来る少しだけの間眠りにつく。
そのはずだったーーーーー


だが、救助隊は来なかった。
ちょうどその頃、オーバーウォッチはタロンとの闘争で混乱の渦中にあったからだ。
混乱の中彼らからの救助要請は紛失され、結果コールドスリープの生命限界を超える9年のもの間彼らは誰にも知られずに眠り続けることとなる。


天才学者チームの中の唯一の生き残りとして、メイがコールドスリープルームで奇跡的に目を覚ますまで長い年月が経つこととなった。

  • 南極観測所内コールドスリープ
    • メイ以外のポッドは、使用者の生命が止まったサインが出ている。

コールドスリープルーム



新ヒーロー誕生

テレポート実験事故

混乱は様々な場所に派生する
次世代の兵器になると期待されていたテレポート戦闘機「スリップストリーム」。
オーバーウォッチが開発したこの画期的なテクノロジー【テレポーテーション・マトリクス】を使った戦闘機は、すでに試作機を使った実験段階に来ていた。

そしてその試作機の実験に史上最年少でテストパイロットとして選ばれた女性がいる。
レナ・オクストン。
非常に活発で人懐っこく、新しいものや場所を冒険することが大好きな彼女は、その新型の機体に乗り込み初フライトに出た。
スリップストリーム・レナ

しかし、そのフライトの最中にテレポーテーション・マトリックスが故障。
戦闘機「スリップストリーム」は彼女を載せたまま時空の彼方に消滅する。
当然パイロットであった彼女も死亡したものと考えられていた。


トレーサー誕生

テレポート実験機の事故から数か月後。
突如死んだと思われていたパイロット、レナが姿を現した。
しかし、彼女はランダムに突如として現れてはすぐに姿を消し、そして全く別の場所にまた姿を表すと行った、まるで亡霊のような不可解な現象を起こしていた。

様々な仮定と実証を経て、オーバーウォッチの科学者と医療関係者たちは、
「レナ・オクストンはテレポートテクノロジー事故の影響で、時の流れに存在が同期できない“時間解離症”を発症した」
という結論にたどり着く。

原因はわかったものの、現在の技術では時間乖離症の治癒手段は確立されてない。
そもそもテレポート技術自体が次世代テクノロジーであり、そのカウンター措置までは研究しきれていないのが現状であった。
いつまで立ってもレナを時間の檻から開放できず、オーバーウォッチの誇るの天才医師や科学者さえもついにはさじを投げてしまう。

しかし、科学の可能性を信じるゴリラ”ウィンストン”は諦めていなかった。
状況は絶望的かと思われていたその時、彼は自らの頭脳をフルに使い時間を制御する技術を開発し【時間加速装置】を発明。
これによりレナは自らの存在を”現在の時間”へとつなぎとめることに成功する。


そしてそれはさらなる副次効果を彼女にもたらした。
時間乖離症と加速装置を併用することで、レナ・オクストンは自らの時間を思いのままコントロールすることまで可能になっていたのだ。
彼女は”トレーサー”というコードネームを与えられ、時間を掌握するオーバーウォッチ屈指のエージェントとなった。
(つまり、トレーサーのあの力は異能ではなく、病気をコントロールしているものだということです。)

  • 胸の中心で青く渦巻く丸い装置が時間加速装置

トレーサー



オーバーウォッチの新人達


ヴェネチア事件後、謹慎中であり、かつまだ完全にはサイボーグの力が制御できていなかったゲンジ。
彼の高速戦闘のスパークリング相手になっていたのは、オーバーウォッチに参加することになった最年少ヒーロー「トレーサー」だった。
時間を操り連続短距離ワープを繰り返す神出鬼没のヒーロー・トレーサーと、機械と忍術により目に止まらぬ速さで駆け抜ける忍者ゲンジは共に研鑽を積み続ける。

  • 公式デジタルコミックUPRISINGからの一コマ

ゲンジとトレーサーの練習風景


初代オーバーウォッチのメンバーはラインハルトもアナもジャックもガブリエルも年を取り、次世代のオーバーウォッチメンバーへと代替わりしようとしていた。


エジプトでの不審死

ヴェネチア事件から約一年後。
エジプトのカイロで、オーバーウォッチのエージェントが殺害された。

不審死ではあったが、犯人不定のまま事件が収束。
これに対しオーバーウォッチ理事長であるペトラス理事は、事件の完全解明のためにより詳細な調査を命じた。

(この事件の名前自体は各エピソードの端々に度々出てきますが、この事件の中身についてはほぼ公式からの発表はありません)



以上。
次はトレーサーの初舞台となる、ヴェネチア事件に次いで大きな事件ヌルセクター反乱。


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