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citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリーについて知っておくと、ゲームをもっと楽しめる その4-1 新たな出会いと別れ

初めての方はストーリー記事その1へ(リンク)



では第四回も引き続き書いていきたいと思います。


前回
www.citrussin.com
はクライシス後のオーバーウォッチ黄金期と燻る災厄の火種のお話をしました。

黄金期に突入する”ヒーロー組織”オーバーウォッチには大きな別れと新たな出会いが待ち受けていました。
今回はそんなお話。

 

シマダ家のお家事情と兄弟の死闘

東方の国日本。
そこに桜が美しく咲き誇る城下町”HANAMURA(花村)”がある。
一見するとただの観光名所だが、しかし花村には人に知られていない秘密がある。
そこはスパイや暗殺のスペシャリストとして何百年も続いてきた暗殺集団の本拠地。
忍者一家シマダ一族の町だった。(英語では忍者集団シマダ帝国となってます)

  • 島田城と寺院

HANAMURA島田城


スパイに暗殺、違法物品の取引まで手がける犯罪帝国は、しかしとある問題に頭を抱えていた。
親が子煩悩だったのが悪いのか、それとも育て方がいけなかったのか。
頭領一家の大事な跡継ぎ、その末っ子がドラ息子そのままに生きているのだ。


名はゲンジ。
暗殺一家の次期頭領と目される優秀な兄を尻目に、25歳にもなって一切仕事をせず、親のスネを齧りながら日がな女遊びにうつつを抜かす。
彼は今まさにニート生活を最大限謳歌していた。
そんな彼に一族の人々は不安で仕方がない。よりにもよって頭領の息子が自分たちの家業に一切かかわらないのだ。
よりたちが悪いことに、父親にして一族の頭領シマダ・ソージローはそんな自由な彼を「スパロー(雀)」と呼んで慈しんでいた。
跡取りには優秀な兄がいて、兄弟の仲も良好。
父親としては、息子たちを縛り付けず自由に生きてほしかったのかもしれない。

しかしより厄介なことに、遊んでばかりなのにゲンジは実力者でもあった。
忍びの腕にも長けており、シマダ一族の秘伝である龍の力さえ操る。
そんなドラ息子な上にお家騒動において核爆弾なみの立場を持ちながら、全く一族のことを試みようとしないゲンジを、一族の者は「大変なことになる前に、彼をなんとかするべきだ」と思っていた。
当然、暗殺してしまおうとする血気盛んな集団も少なからずいる。
暴走しなかったのは、頭領のソージロー本人が彼をかばっていたからにほかならない。

  • 若かりし頃のハンゾー(左)とゲンジ(右)

若き日のシマダ兄弟




しかし、そんな日々も終わりを告げる。
ゲンジが25歳(ぐらい)の時、シマダ・ソージローが突如亡くなったのだ。
突然すぎる頭領の死と、息をつく間もない時期頭領シマダ・ハンゾーの誕生。
それは兄弟の強い結束にヒビを入れる。

若いハンゾーに対し、一族は弟のゲンジへの説得をより強く願った。
兄ハンゾーも、弟に以前よりももっと重要な役割を果たすことを要求する。
しかしこれをゲンジは固辞。
(仕事をせずニートを続けたかったのか、そんなに暗殺家業が嫌だったのか。多分どっちもだと思われる)
若き新頭領ハンゾーも、そんな勝手をする弟をかばうことはできない。
一族の長老たちはハンゾーにわがままな弟を諭し、二人で力を合わせ一族を纏めるよう命じたが、二人の話し合いは平行線を辿る。
暗殺家業への貢献を求めるハンゾーと、そんな仕事は御免こうむると断り続けるゲンジ。
二人の争いは、やがて血みどろの決闘へと発展した。

共に忍者の腕を極めた者同士の決闘。
凄まじい争いは、しかし最後は兄が弟を殺すという結末で幕を閉じた。
(ゲンジの死体は確認していない。多分HANAMURAのB拠点そばの川に落ちた)

  • 血と斬撃に塗られた掛け軸。前には弟ゲンジの形見である刀。

HANAMURAの掛け軸

一族の恥は注いだ。頭領としてはそれでよかったはずだ。
しかし、”兄”としては?
仕方なかったとは言え、愛する弟をその手にかけたハンゾーは己を許せなかった。
この事件で心に深い傷を負ったハンゾーは、父の跡を継ぐこと、すなわちシマダ一族を率いることを拒否した。
つまりはこれまで築いてきたすべてを捨て去り、抜け忍になることを決めたのだ。
一族を、故郷を、守るべきすべてを捨てた彼は戦士としての腕を磨くために世界を渡り歩く旅に出る。
ハンゾーの望みは名誉の回復と、死者への弔いだ。
「死には名誉が、そして名誉には救いが伴わなければならない。ならば、弟の死に何の名誉があったのか。弟はいかなる救いを得られたのか」
最愛の弟を手に掛け、故郷を捨てたハンゾー。
しかし、彼はどんなことがあっても毎年弟の命日に島田城を訪れ、彼が殺した最愛の弟の喪に服す。

流れ着いた天才忍者

自らの兄、ハンゾーの手にかかりあと少しで父のもとに旅立とうとするその体。
しかし、ゲンジは九死に一生を得る。
流れるそのボロボロの体をオーバーウォッチのメンバーが見つけたのだ。
死の淵をさまよう彼はすぐさまDr.ジーグラー(マーシー)のもとに送られる。

犯罪帝国シマダ一族の強さに打開策を見つけられないオーバーウォッチは、シマダの技術を全て体得した天才忍者シマダ・ゲンジに希望を見出したのだ。
生死の境にあったゲンジはオーバーウォッチに2つの選択を迫られる。
”このまま死ぬか”、”オーバーウォッチのメンバーとして一族と戦うか”
ーーーーーそして彼は、一族と戦う道を選んだ。


新ヒーロー:テレポートガール誕生

テレポート戦闘機「スリップストリーム」。
この画期的なテクノロジーは、すでに試作機を使った実験段階に来ていた。
そしてその試作機の実験に史上最年少でテストパイロットとして選ばれた女性がいる。
レナ・オクストン。
非常に活発で人懐っこく、新しいものや場所を冒険することが大好きな彼女は、その新型の機体に乗り込み初フライトに出た。
しかし、そのフライトの最中にテレポーテーション・マトリックスが故障。
戦闘機「スリップストリーム」は彼女を載せたまま時空の彼方に消滅、彼女も死亡したものと考えられていた。

事故の数か月後、死んだはずの彼女が突如として姿を現した。
まるで亡霊のように突如として現れては、姿を消す彼女。
コレにより、彼女はテレポートテクノロジー事故の影響で、時の流れに存在が同期できない“時間解離症”を発症してしまったことがわかった。

時間乖離症の治癒手段は確立されてない。
オーバーウォッチの誇るの天才医師や科学者さえもさじを投げ、状況は絶望的と思われた。
しかし、科学の可能性を信じるゴリラ”ウィンストン”は諦めていなかった。
彼は自らの頭脳をフルに使い時間加速装置を設計。彼女の存在と現在の時間をつなぎとめることに成功する。
そしてそれはさらなる副次効果を彼女にもたらした。
レナ・オクストンは自らの時間を思いのままコントロールすることまで可能になっていたのだ。
彼女は”トレーサー”というコードネームを与えられ、時間を掌握するオーバーウォッチ屈指のエージェントとなった。




異常気象と、取り残された研究チーム

クライシスを乗り越えた世界に待っていたのは、まれに見る異常気象であった。
その原因を、新たなテクノロジーの弊害だと謳う学者もいれば、急激に増えるオムニックのせいだと弾劾するものもいた。
当然、資源消費量の劇的な増加を理由にする人も、はたまたタロン等の陰謀だと囁く噂もある。
断言できることは、この説明不能な異常気象が世界に危機を及ぼしており、しかし結局のところ本当の理由を知る者は誰もいないということだけだ。

この世界の危機に、オーバーウォッチは世界各地に観測所を建設。
数多に集めた学者たちとこの異常気象の原因究明に当たった。
今後の世界の行方を左右する数年に渡る大プロジェクト。そこには優秀な気候学者として名を馳せるメイ=リン・チョウもいた。
彼女は気象操作技術の革命児で、アジアをはじめとする危険地域保護に対して様々な革新を起こしていた。


各地の観測所で観測を続ける研究チームであったが、彼女を含む学者チームが南極観測所に配置された直後、南極を未曽有の大嵐が襲った。
施設は損壊、設備は破壊され、科学者たちは外部から完全に孤立してしまう。
備蓄が底をついた彼らは、最後の賭けとして自らを冷凍保存し救助隊を待つことにした。
だが、救助隊は来なかった
ちょうどその頃、オーバーウォッチは世界から糾弾され、組織が解体されようとする混乱の渦中にあったからだ。

  • 凍りついた南極観測所

Ecopoint: Antarctica

天才学者チームの中の唯一の生き残りとして、メイがコールドスリープルームで発見されるまで、数年の時を要する。

Ecopoint: Antarcticaについて

Ecopoint: Antarctica(南極観測所)はアーケードのエリミネート。つまり3vs3ルールで使われるマップとなっている。
名の通り、メイたちオーバーウォッチの異常気象研究チームが閉じ込められた場所だ。
マップ内には各研究者の名前が書かれたポッドが置かれ、その6人中1人(メイのみ)しか開けられていないことが見てとれる。

  • ecopoint内コールドスリープ

Ecopoint: Antarcticaコールドスリープルーム




ラクロア夫婦の悲劇

オーバーウォッチのヒーロー:ジェラール・ラクロアと巨大テロ組織タロンとの争いは延々と続いていた。
数々の暗殺者や権謀術数でジェラールを排除しようと目論むタロンだが、ジェラールはその度に窮地を逃れタロンを追い詰めていった。
不甲斐ない末端に業を煮やしたタロンは、その矛先を彼の妻へと向けた。


その日、ジェラールの妻アメリ・ラクロアがタロンの構成員によって誘拐された。
オーバーウォッチとジェラールは手段の限りを尽して妻の居場所を突き止めることに成功する。
オーバーウォッチのエージェントがアメリを発見したとき、彼女の体には異常も何ひとつなく、彼女は無事日常生活へと戻ったかに見えた。。。。


が、すでにタロンによる神経操作実験の被験体とされた彼女の意志と人格は破壊され、彼女は潜在化で“スリーパー”エージェント(眠れる暗殺者)となっていた。
2週間後、”スイッチ”の入ったアメリは睡眠中のジェラールを殺害し、逃走。

  • 殺人鬼と化したアメリ・ラクロア

タロンアメリ


オーバーウォッチは強力な味方を一人失うこととなった

ウィドウメイカーの誕生

”ジェラールの殺害”
任された使命を無事完了した暗殺者アメリはタロンに帰還。
彼らは仕上げとして、アメリを人間兵器へと改造する。
すでに彼女の人格はなく、徹底した隠密技能の集中訓練に加え、生理機能をも改造。
彼女の心拍数、体温は極端に低下し肌は青ざめ、人であったときの名残はもう無い。
人間的な感情をすべて失った彼女は、もはやアメリではなかった。

感情を失なった非の打ちどころなきタロン最高の暗殺者、ウィドウメイカー
彼女が心を震わせるのは、一発の銃弾が標的に命中した時に起こる、任務達成の満足感だけである
ウィドウメイカー立ち絵

とは言え、試合前会話

アナ「そなたを愛したことがジェラールの最大の過ちだ」
ウィドウ「あなたにジェラールの何が分かる!」

と声を荒げていることから、旦那への想いは完全に消せなかった模様。
そこら辺がウィドウの悲劇を一層強くしてますねー。









以上。
次回は4-2としてます。
つまりこの話が続きます。