citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリーについて知っておくと、ゲームをもっと楽しめる その3 オーバーウォッチ黄金期と火種の燻り

初めての方はストーリー記事その1へ(リンク)


では第三回やっていきましょう。
前回
www.citrussin.com
はオムニッククライシスが終わった後の戦後復興の様子と、人間とオムニックの関係についてお話しました。

今日はそんな復興とともに仲間を増やし名実共にヒーローとなるオーバーウォッチと着実に燻る悲劇の火種について語ろうかと思います。
前回の”その2”と同時期の話なので混乱しないように注意




2018/04/11~
現在、全ストーリー記事を大幅リニューアル修正作業中。


  

2027年オムニッククライシス終結後とオーバーウォッチ黄金期

オムニッククライシス終結後、オーバーウォッチは独立治安部隊として黄金期を築く。
築き上げた人脈と信頼は新たな資金と資源と呼び、今や公的機関に非常に大きな影響力を持つまでになっていた。
そう、もともとオムニウム軍(再稼働した暴走オムニウムの軍隊)に対抗するために組織された独立部隊は、もはや一つの機関、一つの組織となっていたのだ。
彼らオーバーウォッチは、その資金と資源を使い世界中の熟練者、著名人、才能豊かな戦闘員、科学者、医師を集めて、平和維持のための究極の組織を設立する。
ココに”ヒーロー集団”オーバーウォッチが誕生したのだ。



守護天使アンジェラ・ジーグラー博士

オーバーウォッチが招集した天才科学者や天才医師の中に、ひときわ著名な女性がいる。
スイスのチューリッヒに住み、世界に名を馳せる名医 Dr.アンジェラ・ジーグラー
稀代の癒し手、優秀な科学者、平和の唱道者、守護天使。
様々な呼称をされる彼女はスイスの有名病院で外科手術の責任者を務めていた。
そこで、彼女は応用ナノバイオロジーにおけるパイオニアとなり、重篤な病気や怪我の治療技術を根本的に改善し、医療技術を飛躍的に発展させる。
その功績と評判を聞きつけて、オーバーウォッチのスカウトが彼女のもとを訪れた。

ただ戦争で両親を亡くしていたアンジェラは、(たとえ”地球の平和”という題目があるとは言え)もともと軍隊から組織され、未だ軍国主義的な一面を持つオーバーウォッチの方針には反対していた。
しかし、オーバーウォッチが彼女に求めたのは、戦うことではなく戦いで傷ついた多くの人命を救うことだった。
その重要性を理解していた彼女は、最前線で治癒のために自らの技術を活用しようと、オーバーウォッチにおける医療研究の責任者となる。

「前線で戦う人々を癒すにはどうすれば最善なのか」
オーバーウォッチの医療責任者として、その重責について真剣に考えた彼女は”ヴァルキリースーツ”にその可能性を見出した。
アンジェラは自らこのスーツに身を包み、オーバーウォッチの数々の任務に同行するようになる。

”マーシー”(慈悲)の名で呼ばれる稀代の天才名医アンジェラ・ジーグラー博士
彼女の庇護を求める者にとって、その姿はまさに守護天使である。
マーシー立ち絵





月から降りてきたゴリラ

ホライゾンルナコロニーの反乱から逃れ、自作ロケットで地球に降りてきたゴリラ”ウィンストン”。
敬愛する師の名を受け継いだ彼は、遺伝子改良された天才的知能を持つ稀代の科学者でもあった。
オーバーウォッチに拾われた彼は、そこで自らの科学力を平和のために貢献することを誓う。
彼の新しい故郷”オーバーウォッチ”
オーバーウォッチの人たちは皆、ウィンストンが信じ、愛する人間のすばらしさを体現していた。
ジーグラー博士(マーシー)の協力の下、(ピーナツバター中毒の後遺症は残ったものの)遺伝子操作による弊害も改善し、彼はオーバーウォッチ所属の科学者となった。

「発明の起源は想像にある」
ハロルド・ウィンストンの名を継ぐ月のゴリラ”ウィンストン”
彼はどんなことが起きようとも人間の可能性を信じている。
ウィンストン立ち絵

=>その2でも書きましたが、NUMBANIのドゥームフィスト騒動などウィンストン自ら戦闘部隊として出勤する場合もあるようです。

天才技師の娘「ブリギッテ・リンドホルム」

  • 前回の話はストーリーその1のホワイトドーム作戦にて

www.citrussin.com


ホワイトドーム作戦後、腕を失ったトールビョーンから娘の名付け親を託されたラインハルト。
トールビョーンの末娘が生まれると、彼はその赤ん坊に「Brigitte(ブリギッテ)」と名付けた。

  • 英語読みではブリジット。ブリギッテ参入前のストーリーコミックではブリジット表記で語られてました。
    • ブリギッテ参入後も、昔のオーバーウォッチストーリーにはブリジットで明記
    • 例えばドラゴンスレイヤーなど

ブリジット時代

幼い少女は、トールビョーンやラインハルトに武勇伝を聞かされながら育つ。
f:id:citrussin:20180301172248j:plain

そして彼女は父親の作業場に入り浸り、様々な技術を幼くして習得していった。
f:id:citrussin:20180301172431j:plain

その溢れんばかりの才能は、いずれ「すべての兵器の父親」と呼ばれた父トールビョーンを受け継いでいくかに思われていた。

しかし、彼女にはもうひとりの父がいた。
その人物は父親の友人、そして彼女の名付け親。
ラインハルト・ヴィルヘルム――彼は幼いブリギッテに数々の武勇伝や英雄譚を聞かせていた。
そして、その話を聞くたびに彼女は思うのだ。

名誉と栄光はヒーローのもの。
おとぎ話の中ではそう決まっている。
ただ、私の目には彼らの武器や鎧を創る職人が何より輝いて映ったの

ブリギットオリジンストーリーより

そして、武器設計の天才として知られるトールビョーンとは相反して、ブリギッテは鎧や防衛システムの設計に才能を発揮していく。

トールビョーンの信念と失われた腕。
ラインハルトの友を守るという誓い。

世界一の天才技師の娘 ブリギッテ・リンドホルム。
彼女は正しく二人の英雄の子供だったのだ。

=>ブリギッテのストーリーはその6に続きます。
=>オーバーウォッチ講座:オーバウォッチの歴史、ストーリー その6 オーバーウォッチの落日 - citrussinのチラシの裏

ジェラール・ラクワとアメリ・ギラード

とある恋人たちの出会い。

フランスの南東部アヌシーの見事な湖。
そこに巨大なシャトー(王族や貴族の住居)を構えるギラード家(Guillard)。

  • Château Guillard(シャトー・ギラード)
    • ゲーム内においてはデスマッチマップで闘うことになります

Château Guillard


数百年続く由緒正しい名家ではあったが、フランス革命以後徐々に衰退し、かつての栄光は色あせたものになっていた。

そんなギラード家の末裔に、一人の娘が生まれる。
彼女の名はアメリ・ギラード。
聡明であり美貌溢れた彼女の青春時代は、その多くをアネシーではなく、パリで過ごすことになる。
芸術の町の人気バレエダンサーとして、彼女はその力量と美貌で日々衆目の話題となっていた。


そんな彼女を射止めた男がいる。
その後オーバーウォッチに無くてはならない敏腕エージェントとなる男。
ジェラール・ラクロアだ。

ジェラールとアメリは熱愛の後に結婚。
幸せな家庭を築くこととなる。
この時はまだ。。。。

ジェラール・ラクロアとテロ組織タロン

クライシス発生前後に組織された無慈悲なテロ組織タロン(Talon)。
彼らの根本の目的やその思想についてはほとんど知られていない。(”奴ら”との関係も不明。構成員は各々の考える「タロンの理想」に従う目的を持つ)
しかし、彼らは非常に無慈悲で凶悪な組織であり、ただただ混乱を煽り、一般人や非戦闘員を殺すことに喜びを覚えていることだけはわかっている。
クライシス後の暗躍を見ると、現在の目的はオムニックと人間との間の対立を再燃させることを重視している。
当然凶悪テロ組織タロンに対してオーバーウォッチは大きな犠牲を払いつつも、彼らに対抗していた。
その作戦を指揮するオーバーウォッチの重要メンバー。

彼の名をジェラール・ラクロアという。
妻は、パリで出会った人気ダンサー、アメリ・ラクロア。
タロンはこの重要メンバーを暗殺するために様々な暗躍や刺客を送り込んでいるが、今のところジェラールはすべてを退けていた。

延々と障害となるオーバーウォッチと数々の暗殺失敗から、ついにタロンはジェラールの妻アメリに目をつける。
そして夫妻の悲劇は間もなく訪れるのだ。

モイラ・オデオレインという学者

人類の進化を求めたマッド・サイエンティスト

”人”という創造の神秘を解く鍵は科学にある。
その答えを知れば、人類の真の力を引き出すことができる。

しかし、オーバーウォッチは科学の発展を何十年もの間妨げてきたのだーーーー

モイラ・オデオレイン。
天才と呼ばれ、異端と罵られ、そして研究を闇に葬られた遺伝子学者がいる。

アイルランドの首都ダブリンで育った彼女は科学の発展のためなら手段を選ばない。
あらゆる手段を尽くして「人間の改良」に心血を注ぎ続けてきた。
オーバーウォッチ黎明期、オデオレインは「遺伝子改良プログラムの基礎理論」を発表した。
それは、DNAの書き換えを細胞レベルで可能にし、人を司る”設計”を書き換える技術。
あらゆる病気を克服し、人間の新たな可能性を引き出す可能性を秘める、遺伝子学上の大発見である。
学会に大きな波紋を呼び、様々な分野からの期待を集めたその研究は、しかし多くの手によって潰された。

この研究は禁忌だった。「人の手による人間の改造」を意味したのだ。
非人道的だと、倫理に反すると異論が上がった。
オムニック・クライシスの二の舞いになると避難された。
あろうことか「オデオラインは新たな戦火を招く危険人物」とまで口々に彼女は罵られた。
更には他の遺伝子学者たちは彼女の理論の再現に失敗し、「この理論は虚偽のものだと」訴えた。
彼女の基礎理論自体が疑問視されるようになり、支援者も潰える。
特にオーバーウォッチはこの過激な理論に過敏に反応し、あらゆる手でこの研究を闇に葬ろうとした。

彼女は、表社会から姿を消さざるを得なくなったのだ。

  • オリジンPVより

さりゆくオデオレイン

しかし、オデオレインは諦めなかった。

わたしは人類の進化の謎に生涯を捧げてきた。
他の者ならばためらうであろうことも平気で冒してきた。
手段を問う必要がどこにある?
倫理など犬の餌にもならない。


そして、おなじく手段を問わない集団がいた。
彼らは手を取り合った。
ブラックウォッチはその日、大いなる力を手に入れたのだ。
ーーーー禁忌と引き換えに。

  • オリジンPVより

モイラとブラックウォッチ



モイラのオリジンストーリーPVはこちら。
新キャラ予定をされているモイラの魅力がわかる必見PV。参戦に備えてチェックしておきましょう
www.youtube.com

レイエスのオデオレイン実験

密かにブラックウォッチに参戦したモイラ・オデオレインは研究の絶頂期を迎える。
ブラックウォッチとオーバーウォッチの一部しか、彼女がここにいることを知らない。
彼女を擁したことは、オーバーウォッチの極秘事項となった。

もはや誰にはばかることもない。
何の足かせもない。
法や道徳、恐怖によって誰も手を出せなかった大いなる科学を実現できる。
一切の倫理理念から解き放たれた彼女は、様々な技術を開発し、ブラックウォッチのために新しい武器やテクノロジーを供給し続け、様々な非合法実験を繰り返し続けた。
ただただ科学の発展と、真理の追求のために。
モイラ・オデオレインの探求は何を犠牲にしても終わらない。
数々の「自分自身を使った」人体実験の末に右腕は黒く変質し、彼女の体は闇に溶けるようになる。
そして、彼女の理論は実を結んだ。
むすんでしまったのだ。


元アメリカ軍幹部、スーパーソルジャー計画の成功例、そして初代オーバーウォッチを率いた超人。
その日、ブラックウォッチ司令:ガブリエル・レイエスはモイラ・オデオレインによって超人から化物に”進化”した。
レイエスのオデオレイン実験
オデオレインの理論を駆使した最終実験は、彼に超人間的能力を与えた。
細胞を過度に加速した速度で再生と崩壊を繰り返し、傷は一瞬で治り、体は闇に溶け込むように消える。
そして、近くにいる敵の生命力を吸い自らの糧とする、人外の能力。
理論の成功を手にしたモイラはブラックウォッチの面々を改造し、ブラックウォッチは大いなる力を手に入れた。


しかしそれは、レイエスの絶望の始まりだったとも言える。



注:
モイラは別に”悪の科学者”ではありません。全ての平和や紛争や世界征服なんて物に興味がなく、ただただ科学の発展のみを追い求める”狂気の科学者”です。
エフィやトールビョーン、マーシーと違い、彼女は自分の発明が誰にどう使われようと気にすることはなく、自身の非倫理的研究さえ後援してもらえれば誰が上司でも何が目的でも、その結果がどうなっても頓着しないだけです。




今後に繋がる話

母を追うエジプトの忠誠心あふれる兵士

ファリーハ・アマリ(ファラ)は、天才狙撃手にしてオーバーウォッチのキャプテン”アナ・アマリ”の娘である。
代々偉勲をあげた兵士の家系に生まれた彼女は、名誉ある使命を果たそうと情熱を燃やしていた。

「母のようになりたい」
その一歩として2033年頃(ブラックウォッチ設立前後ぐらい)、母も所属していたエジプト軍に入隊する。
彼女はそこで不屈の精神と戦術的手腕が評価され、順調に昇進し、勇敢なリーダーとなった。
彼女は部下たちからも慕われ、優秀な軍人としてオーバーウォッチの目にも止まることになる。
順風満帆の彼女を襲う悲劇はもう少しあとの話。

暗殺集団シマダ一族のお家事情

犯罪集団シマダ一族の起源は数百年前にさかのぼる。
彼らは時とともに暗殺集団としての力をつけ、武器と違法薬物の取引から得た膨大な利益で、巨大な犯罪帝国を作り上げた。
彼らの一族は暗殺術を極め、特にその頭領一家は龍を操る。
頭領息子の2人も、兄弟異なる龍を操れる凄腕だ。
シマダ・ハンゾーとシマダ・ゲンジ。
二人の仲は良好であり、弟ゲンジを慈しみながらもハンゾーは次期当主として日々研鑽に励んでいた。

問題は弟ゲンジである。
忍術に優れ、訓練も嫌いではなく、才能も豊かで龍さえ操る彼だったが、一族の闇稼業に一切の興味がなかった。
次期当主も優秀で優しい兄に決まっており、責任もない彼は日がな女遊びにうつつをぬかし、勝手気ままな暮らしを送っていた。
息子たちにダダ甘な現当主に守られている限りはわがままし放題の彼であるが、多くのシマダ一族の者は彼が何れ害になると考えていた。

兄弟の不幸は頭領がこの世を去った時より始まる。



燻る火種

断定はできないが、様々な資料より当初から暗殺組織タロンや”奴ら”の手がオーバーウォッチに伸びていた形跡が認められる。
多くのオーバーウォッチ腐敗や捏造された証拠、オーバーウォッチ解体後のブラックウォッチの行動から見て、どうやらタロンとつながっている者がブラックウォッチの内部にいたようだ。
それがオーバーウォッチ上層や、世界中で権利闘いをする国家、世界企業、未知の権力者、そしてタロン。
様々な者たちが「オーバーウォッチを利用してよう」と暗躍した結果、ジャックとガブリエルの関係は次第に悪化し、そしてオーバーウォッチは世界中に少なからぬ敵を作っていくーーーーー


少なくとも、このブラックウォッチの暴走と、レイエスとジャックの関係悪化からオーバーウォッチの凋落が始まった。
これは「正義でいよう」とした者たちが、「正しさのために」壊れてしまった物語なのである。





以上。
とりあえず、オーバーウォッチ最盛期の話。
関係図をどうするかはある程度話を勧めてから考えます。(ウィンストンの話をこっちに移した例もあるしね)

次回はクライシス後に起きた新たなヒーローとオーバーウォッチ凋落開始を予定
時系列を見直すと、まだまだ書くことあったのでオーバーウォッチ最盛期の話続きます。

スポンサーリンク