citrussinのチラシの裏

ゲームや読書感想、日々のことを適当につづる日記。TwitterID @sinensis197

読書-小説

古典部&氷菓ファンは絶対読むべき結末がここに。米澤穂信古典部シリーズ最新作短編集「今更翼といわれても」読書感想。

いや、すごかった。 いつもながらの古典部節、ウェットの効いたストーリーテラー、そして日常の謎を解く楽しさに溢れた一作。 しかし、そんなことはある意味端における。 この本には「古典部の面々のお話の結末」が描かれる短編が入っている。 古典部シリー…

スパイラルやヴァンパイア十字界の原作者、城平京が放つ名探偵小説「名探偵に薔薇を」。城平京節炸裂の悲壮な美しさがまとまった良作。読書感想

ヴァンパイア十字界 スパイラル ~推理の絆~ 絶園のテンペスト とガンガンの”二味以上変わった”良作コミックの原作を手掛けたことで名高い作家「城平京」 その根底にあるのは、悲壮なまでに覆し難い運命に抗う主人公。 楽しみ方がわかりづらく、ある種バッシ…

おすすめラノベ感想:ふとしたキッカケから関係が移り変わる青春を甘酸く描く、久遠侑「近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係」は、私もこんな青春を過ごしたかったと思ってしまったTHE正統派ラブストーリー。

買って読んだら、キュンキュンしながら一気に読み終えたので、感想記事。 昔ライトノベルの一大ジャンルであった「”等身大、どこにでもいる、普通の”学生男女が青春の恋をする」という普通の恋愛ものが、最近はみません。 ハーレム、バトル、成り上がり、な…

おすすめラノベ感想:GID(性同一性障害)と青春の苦い恋愛を描く森橋ビンゴの傑作「この恋と、その未来。」は、狂おしい高校3年間を描ききった良作ラブストーリー。東雲侑子シリーズ後日談でもあります。

森橋ビンゴ先生といえば、 PSPの良作DRPGセブンスドラゴンのシナリオや、セブンスドラゴン2020 (通常版)出版社/メーカー: セガ発売日: 2011/11/23メディア: Video Game購入: 7人 クリック: 229回この商品を含むブログ (45件) を見る 思春期文系高校生カップ…

「東京皇帝☆北条恋歌」「彼女がフラグをおられたら」の作者、竹井10日の新作「誉められて神軍」の感想。相変わらずダダ甘ハーレムラノベです。

皆さん。誉められてしんぐんわ (説明しよう。”誉められてしんぐんわ”とは、”東京こうていわ!”、”がをがを~”に続く竹井10日の挨拶である)「東京皇帝☆北条恋歌」も、「彼女がフラグをおられたら」も感動の最終巻を迎え、どうしたらいいんですか!どこから…

怪談×推理 相沢沙呼「マツリカ」シリーズを読んだので感想。あまりに見覚えのある思春期の闇を抱えた主人公に居たたまれなくなる日常ミステリーの良作

けれど、ここにいてもいい理由がほしい。 2巻から一文抜粋 多くの人は知らないでしょうが、自信がなくて自らの醜くさを許せなくて人と関われない人は結構います。 そういう私たちは基本的に誰とも話さず、会話に入れず、自己を卑下し、他人に光り輝く青春を…

おすすめミステリ。ホラー✕ミステリの極上エンタテイメント。どんでん返しと伏線に満ちた、今邑彩の「”貴島柊志”シリーズ」を読みきったので感想。

前回 www.citrussin.comところで、この作品"貴島柊志”シリーズの一作目だそうで。 その後ホラーミステリとして続いているようで。 恐ろしいほど巧みなレッドヘリングで騙された身としては、これはこのシリーズを読みきらねばと急いで全巻買ってきた。 せっか…

おすすめラノベ感想:将棋にすべてを賭ける棋士たちの熱い戦いと恋の鞘当てが面白い。「のうりん」の作家白鳥士郎の最新作「りゅうおうのおしごと」は超ライトな文体で描かれる将棋バトル傑作ラノベ。

将棋は単なるゲームにすぎない けれど俺達にとって将棋は全てだ。 将棋がさせないなら生きている意味がない。 そう信じて戦い続ける者が「棋士」なのだ . りゅうおうのおしごと!3巻より抜粋 なんにせよ、どれにせよ、どんなものにせよ 命をかけて心魂を燃…

おすすめラノベ紹介:俺妹の作者伏見つかさの現行作「エロマンガ先生」はただただヒロインたちが可愛い良作ラノベ。来季の春アニメシーズンでアニメ放映するのでそろそろ感想記事書いとく

来季の春アニメでアニメ放映されるらしいです。 俺妹作者の伏見つかさ先生最新作 「エロマンガ先生」 (電撃文庫)" title="エロマンガ先生 妹と開かずの間 (電撃文庫)">エロマンガ先生 妹と開かずの間 (電撃文庫)作者: 伏見つかさ出版社/メーカー: KADOKAWA /…

おすすめミステリ:今邑彩の貴島柊志シリーズ第一作「i(アイ)鏡に消えた殺人者」を読んだので感想。とてもきれいにまとまった良作で、初心者にこそおすすめ。

鏡。 怖い話、奇妙な話。 そういったものによく出てくる題材ですよねー。 自分であって自分でなし。同じように動いているようで違って見えてしまう。ミステリでいい作品ないかと友達に聞いて上げられた一作「鏡に消えた殺人者」。i(アイ)?鏡に消えた殺人…

由緒正しき旧家名家で起こった狂気と悪意の惨劇達。短編連作 米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」はゾクゾクする最後の一文が秀逸なホラーミステリの傑作

わたしたちは、いわば同じ宿痾を抱えた者なのです。 都度都度述べてきたように私は米澤さんの作品が好きなのだが、この人はともすればホラーを書く。 ホラーと言っていいのかどうかわからんが、ミステリに人の悪意と狂気を混ぜる手法が上手い。 いや、もうこ…

複雑に絡み合う感情の恐ろしさと素晴らしさを描くハーレムラブコメ×ミステリーロマンスの傑作。野村美月「ヒカルが地球にいたころ……」は男女問わず読んでいただきたい良作ラノベ。

ーーー今度、赤城くんのクラスに教科書を借りに行くよ。その時、君に頼みたいことがあるんだ。 源氏物語を元ネタに据えた作品は数あれど、ラノベの中の名作といえば一番に出てくる傑作小説。 儚く、淡く、切ない光源氏とその花達の物語を光源氏がいなくなっ…

思春期は痛みを伴う。ラブコメ×SFミステリラノベ鴨志田一の「青春ブタ野郎シリーズ」はラノベらしさとSFミステリのエンタメ性を掛け合わした傑作。

わたしはね、咲太くん。人生って、やさしくなるためにあるんだとおもっています。 やさしさにたどり着くために、わたしは今日を生きています。 学生時代の葛藤は決して大人たちにはわからない。 悩んでいたことも、内容も彼らはみんな忘れてしまって大人にな…

どんでん返しの名作ミステリ浦賀和宏の「眠りの牢獄」を読んだので速攻レビュー

騙されたとのたうち回ること数回。 落ち着いて考えて読み直すと確かにその通り。 ミステリでの結末というのは衝撃を持って迎えられるべきである。 当然、最後の仕掛けまで読みきりフフンと鼻を鳴らして勝ち誇ってもいい。 そういう楽しみもミステリの醍醐味…

僧職系男子による妹ものハーレムラノベ、夏緑「女子モテな妹と受難な俺」は主人公に好感が持てるラブコメ良作

たまには主人公に苛々せずにいちゃこらハーレムものを読みたい。 そんなふうに思いませんか? 多くのハーレムラノベは主人公がはっきりしなかったり、意志薄弱優柔不断だったり、挙げ句の果てには突発性難聴だったりして、 巻数を伸ばすためにどんどん主人公…

全てのラノベ作家志望に読んでほしい時雨沢恵一 「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。」 がおすすめ。

「どうしてっ!?」。彼女が再び叫んだ。どうしてこんなことになったのか――それは僕が知りたい。 家にある本棚の中で最も長いタイトル。 ソードアート・オンライン オルタナティブガンゲイル・オンライン(以下略) 作家は時雨沢恵一。。。 二番目に長いタイト…

米澤穂信 珠玉の短編集「満願」はサスペンスミステリーの傑作集でした。読書感想

棚に置いたまま積んでいた米澤さんの「満願」を読みましたので感想記事。単行本「満願」は短編”満願”を含む6作品のミステリー短編集。 なぜ満願をタイトルに持ってきたのかなと最初は考えていましたが、 なるほどなるほど。すべての短編が登場人物の満願か…

サイトウケンジのフォークロアとハーレムとバトルものを掛け合わせた良作ラノベ 「101番目の百物語」がおすすめ。

前回 www.citrussin.comフォークロア物っていろいろあるよね。 と、紹介したからにはラノベでも一作ぐらいはおすすめ書いておくべきだろう。 とか、考えた結果どれにしようか迷って「101番目の百物語」を紹介することにした。101番目(ハンドレッドワン)の…

高畑京一郎の傑作時間跳躍ミステリ物 「タイム・リープ あしたはきのう」がおすすめ

たまには昔の話をしましょう。 べつにマロニエの並木道の話じゃないです。 ライトノベル黎明期、電撃文庫が創刊して間もないころ。 大漁の傑作、しかも多様性に富んだ様々な物語が世の中に現れました。 まさにライトノベル全盛期に至るまでの、跳躍の期間。 …

米澤穂信 〈ベルーフ〉シリーズの原点「さよなら妖精」は古典部シリーズファンなら読んでおこう。

米澤さんの作品は好きです。 特に古典部シリーズが大好きです。 ついでに過去記事でも折れた竜骨を紹介してたりします。 www.citrussin.com で、で、で、 古典部ファンなら読んでおきたい米澤穂信作品といえば〈小市民〉シリーズも挙げられるでしょうが、や…

初めてミステリに踏み入れる際にもおすすめ。綾辻行人の良作ミステリー、霧越邸殺人事件を読んでみよう。

綾辻行人といえば作品”Another”が有名だと思います。アニメ化もしましたし。 アニメのできも良かったし、「Anotherなら死んでた」とかいうバズワードも作られたし。 初めてラノベ読みが読むとしたらおそらくAnotherを読むんじゃないかなと思います。 アニメ…

瀬尾つかさのMMO閉じ込められファンタジー、スカイ・ワールドを全11巻一気読みしたので短文感想

VRMMOゲーム閉じ込められ作品といえば、有名なのはソードアートオンラインだろうし、ラノベの金字塔としては当然ながらクリス・クロス 混沌の魔王を上げなければならない。さてはてもっと戻るならば岡嶋二人のクラインの壺が源流だろうか。 昨今なろう等のネ…

ファンタジー×魔法×ミステリー? 魔法のある推理小説!米澤穂信「折れた竜骨」がおすすめ

米澤穂信といえば日常の謎やホラーミステリをつづる推理小説家である。 有名な作品といえば『氷菓』の名でアニメ化した古典部シリーズであろう。 古典部シリーズとてもおすすめ。青春ジュブナイル×日常の謎の傑作だと思います。 特に短編「心当たりのあるも…

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